女性の為の初めての不動産投資〜OL・主婦・子育てを経験して〜
私には夫と3人の子供がいる。25歳の時に、子供ができたのをきっかけに結婚し、育児に専念するため、務めていた化粧品会社の研究所を退職した。毎日残業続きのハードな仕事だったため、退職するのが当たり前だと思っていた。その後は公務員だった夫の給料だけを頼りに、3人の子供を産み、10年間にわたって専業主婦を続けた。子育ては大変だったけれど、楽しく幸せだった。女性に生まれたからには、やはり結婚し子育てを経験することで娘から母になれるのだと思っていた。
専業主婦の苦悩と夫の決断
しかし一方で、私は自分で働いて得た給与所得がなくなったことで、自由にお金を使うことができなくなったように感じ、酷く喪失感を感じていた。1万円を超える買い物をするときには、夫の顔色をうかがい、許可を得るようになっていた。夫に養ってもらわなければ生きていけないと感じ、ひたすら生活を切り詰め、節約と貯金に走った。
ある日、夫は自分がやりたいことをやって成功するのだ、と言って公務員を退職した。このように書くとずいぶん身勝手に聞こえるかもしれないが、その時、彼にとっても厳しい決断だったのだと感じた。私も彼の夢を応援しようと思った。やりたいことを諦め、我慢して一生暮らしていくより、自由を求めた結果だった。
女性としての中長期的なキャリアプラン
女性の一生は生涯を共にする男性で決まると言っても過言ではないと思う。結婚や出産で生活が変化するため、社会人としてのスキルアップを望むことができないまま、仕事を失い、収入が途絶えるリスクを常に抱えている。また、自身にスキルがないまま、夫の会社が、リストラや倒産の憂き目にあったら、どのように生活していったらいいのだろうか。
男女の平均所得を比較してみると、男性の所得は30~50代の間に順調に伸びていき、300万~630万程度に上昇していくのに対し、女性の場合はすべての年代において、300万円でほぼ横ばいに推移する。男女の格差はどうしても否定できないところだ。
初心者でもできたワンルーム投資
私は3人の子供を育て、安心して生活ができるようになる為に不動産投資をすることを決めた。収入は少なくても、贅沢をしなければ少しずつ貯金をすることができる。独身時代の貯金と夫の給料を少しずつ貯金して、現金で小さなワンルームマンション一戸を購入することから不動産投資を始めた。
不動産投資は、資産家の人や高収入の人だけが行うものだと思っている人が多いと思うが、どんな状況でも始めようと決めれば始められるのが不動産投資だと思う。ただ、スタートを間違えてしまうと大けがをすることもあるので、まずは書籍やセミナー等で知識をつけ、信頼できる不動産コンサルタントに相談をしながら買い進めてほしい。(執筆者:新井 誠子)