クラウド会計がセキュリティ上安全な3つの理由

 年末が近づくと年末調整や確定申告が頭にちらつき始め、会計データの整理を始めようと考える方も多いことでしょう。もし効率的に会計データを整理するなら、この際にクラウド会計ソフトへ会計ソフトを切り替えてみませんか?ネットワーク上のコンピューターで会計データを管理することで、業務が劇的に改善し、費用の節約にもつながります。本日は安全面の不安を懸念される方にソフトが安全な3つの理由を提示いたします。

クラウド会計は主流になるも不安持つ人が多い


 年末が近づくと年末調整や確定申告が頭にちらつき始め、会計データの整理を始めようと考える方も多いことでしょう。

 貴社(あなた)では会計のデータをどのように保存していますか?

 以前主流だったインストール型の会計ソフト(弥生会計など)をご利用でしたら、PCのローカルフォルダやフラッシュメモリ等にバックアップデータを保存していたこととでしょう。

 また、通常であれば経理用のPCは、スタンドアロン(社内のネットワークに接続していない状態)にして、情報の漏洩を防止していたかと思います。

 一方、近年では「クラウド会計ソフト」を活用される企業や個人事業主の方も非常に増えています。

 クラウド会計ソフトとは、ネットワーク上のコンピューターで会計データを管理することで、データのバックアップが自動的に行えたり、複数人で管理すること、作業を簡便にすることができる会計ソフトのことです。

 ところがクラウド会計はネット環境で会計ソフトを利用するわけですから、未だに不安を感じる企業の方が多いのも現実です。

 しかしクラウド会計ソフトは、今までのインストール型ソフトよりセキュリティ面で遙かに安全です。今日はその理由についてご説明しましょう。

クラウド会計ソフトがとても安全な3つの理由


 以下、クラウド会計がなぜ安全なのか?3つの理由をご説明いたします。

1:PCは非常にデリケートなものである


 PCが最も苦手なものは「ほこり」と「熱」だと言われています。

 貴社のオフィス環境はPCにとって常に最適な環境が保たれているでしょうか?

 例えば、真夏の深夜など誰もいない環境では高温状態となってはいませんか?

 中小企業(特に経理)が独自にPCを最適な環境に保つのは困難であり、それは「いつPCが壊れたとしてもおかしくはない」ということを意味します。

 クラウド会計では、常にPCに最適な環境となっている外部のサーバーでデータの保管を行いますので、とても安心です。

2:暗号化されているので安心


 ハッカー集団により政府がハッキングを受けた事件などが報道されていますので、外部のサーバーに自社のデータを保管することに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。

 ご安心ください。クラウド会計では金融機関と同等レベルのセキュリティ対策をとっています。

 これを突破できるのは相当レベルの高いハッカーということになります。

 さて、そのような高度な知識・技術を持ったハッカーが中小企業の会計データをわざわざハッキングするかと言えば…

 労力・リスクと成果を天秤にかけたときに、あまりに割の合わない仕事なのは想像できるかと思います。

 万が一セキュリティを破られたとしてもデータは暗号化されていますので、見られるのは単なる数字の羅列となっています。

3:データ交換時のヒューマンエラーがない


 インストール型の会計ソフトの場合、税理士と会計データのやり取りをするために、バックアップデータをメール添付して送付することが頻繁に生じます。

 この場合、メールアドレスの間違いによる誤送信や、バックアップデータのどれが最新だかわからなくなってしまうなど、様々な問題が生じます。

 もしも誤送信先がライバル企業や原価を知られたくない取引先だったら?一気に会社を揺るがすピンチが生じます。

 クラウド会計では、そのようなデータのやり取りは一切不要ですし、常に最新のデータが保存されています。

 人は必ずミスをするものです。できる限りミスが起こる可能性を潰しておくこと。これは、会計だけではなくビジネス全般の基礎ではないでしょうか。

クラウド会計に詳しい税理士への相談がお勧め


 さて、今回はクラウド会計の安全性についてお伝えしました。どれだけクラウド会計ソフトが安心なものかご理解いただけたと思います。

 私もクラウド会計専門家の1人ですが、クライアントの中には切り替えることで月あたり10万円の費用節約を実現した企業様もありました。

 この機会に変えてみようと意思決定された方は、是非お近くのクラウド会計に詳しい税理士へお問い合わせください。

 最適なクラウド会計ソフトの選び方や、初期設定等などアドバイスしてもらいながら、クラウド会計へ進まれることをお勧めいたします。(執筆者:カナリ総合会計事務所)

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