一番安くて効率的な「仕事が出来ない人」からの脱却方法

 仕事が出来ない自覚症状があると「自分はなんでこんなにダメなんだろう…」と考えて、ドツボにはまってしまいます。事業を起こしたのに「自分なんでこんなにダメなんだろう…」って思っている社長さんも、沢山いらっしゃいます。そこでキミアキ先生が、一番安くて効率的な「仕事が出来ない人からの脱却方法」を教えて下さいます。

仕事が出来ない人間から脱却する方法はある?


 私、勤め始めた頃は典型的な「仕事ができない人」でございまして、本当に自分自身を責めましたね。

 「自分はこんなハズじゃない!こんなハズじゃぁない!!」って思いつつもね、「仕事ができない人」って自分で分かりますから。

 こうやって悩んでいる人って、沢山いらっしゃると思うんです。

 それから、事業を起こしたのに「自分なんでこんなにダメなんだろう…」って思っている社長さんも、大勢いらっしゃると思います。

 そこで今日は、「仕事ができない人からの脱却法」と題して、何かの参考になればな…という形でお話していきます。

仕事が出来なくてノイローゼ気味だったあの日


 まず「仕事ができない人」だった自分を振り返ると、やる気が起きなかったですよね。典型的なダメなヤツでした。ヘマばっかりやるし、ミスも多かったです。

 新しい事をやろうと思っても3日坊主にもなれず、これは気分の問題なんですけど、仕事やっても全く楽しく無いんですよ。

 楽しくない。もうこれ「仕事できない人」に共通する大原則じゃないですかね?

 ところが「P(計画)>>D(行動)>>C(評価)>>A(改善)」サイクルができないと、30歳以上の仕事が出来ない。

 これができないと、30歳以上で勤められる所が無いっていうことを20代の時に知らなかったんですよ。

 そして、これを知り得たことが、自分が変わっていった原点では無いかと思っています。

 これをどこで知り得たかと言いますと、元々のきっかけは、あまりに仕事ができなかったので、とにかく自分が人に必要とされたかったんですね。

 自分のため、社長さんのため、同僚のため、取引先のために、自分ができる勉強で皆の役に立ちたかったんです。

 そうじゃないと自分がダメ過ぎて、自分で自分が嫌になっていたんですよ。

 ハッキリ言えば軽いノイローゼ入ってましたし、うつ気味だったと思います。

周囲の人達のために読書を6ヶ月続けてみよう


 私はそういう状態だったので、もっと負荷をかけたんですけど、皆さんにお奨めしたいのは、たった1冊の本で良いので、

  従業員であれば、自分のためそれから、社長さんのため、同僚のため、取引先のために、

  社長さんであれば従業員さんのために、

 自分を囲んでいる人のための読書を、6ヶ月だけ続けてみませんか?

 私は月2万円の予算をとって、毎月仕事に関わるもので、自分が勉強することによって周りが楽をできたり、それから周りが自分を認めてくれるんじゃないか、自分を必要としてくれるんじゃないかな?というものを買っていきました。

 場所は神保町の三省堂書店です。

 当時は本のネット販売なんてものはありませんから、そういう本屋さんで買うしか無かったんですね。

 本屋さんで、このコーナーからこのコーナーまで全部読みゃ良いんだろうな、みたいな感じで、まずは読み易い本から買っていくわけです。

 そして1ヶ月目に2万円分の本を買って、翌月2万円分買って…それを6ヶ月、ちょうど12万円分買い終わったところで、ついに読む本が無くなったというか、最後は買う本が三省堂書店に無くなっちゃったんです。

 買う本が無くなったところまでいって最後は、法人税のエッセイ集かなんかを買ったんですが、これがまたクソつまんない本で(怒)

 でも、6ヶ月たった12万円の投資です。私、これが無かったら、本当にあのままで終わっていました。

本への投資は出来ない人間から脱却する上でこれ以上になく安い投資


 いったんその6ヶ月間で税金関係の本を読み終わって、それからも、色んな本を読みました。

 ビジネス書だけで1千冊は確実に読んでいます。

 こういう感じで読書を続けていくことで、自分は「仕事ができない人」から脱却できたんです。

 PDCAサイクルというものを知ったのも全部本からなんです。本から全部学びました。

 これができないんじゃ30歳過ぎてからの仕事が無いと。そういうことも本からじゃないと、得ることができなかったんです。

 私はこれで飛び出ることができたので思うんですけれど、本なんて今、日本で1冊1,500円くらいでしょう?こんな安い投資、他には無いです。

 それから図書館が近くにある人は、行ってどんどん借りて下さいよ。最初は読み易い本で良いんです。

 経理職に就いてらっしゃる方は経理の本、総務の本、社会保険の本なんでも読み易い本が今はいっぱいあります!

 そういう形で、どんどんどんどん読んでいって下さい。そしたら、これだけでも絶対変わって行くんですよ。

 例えば経理や総務の業務だって、6冊、たった6冊読んだだけで全然変わって来るんです!

 そのくらい、もう本っていうのは凄いんです。スゴイ!!

 今、中小零細企業の社員さんの中で、たった1冊の読書をずっと続けている人がどの位いると思いますか?

 100人に1人いるか、いないかですよ。そのくらい、差が付きます。

 だから自分がなんとかしたい!仕事ができない人間のまま終わりたくない!って思うんだったら、まずは簡単な読書から始めてください。


 
(執筆者:タナカキミアキ)

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