そろそろ限界…満員電車で通勤ストレスを感じる人は95%に到達

 調査会社マクロミルのアンケート調査によると、東京・大阪で通勤通学に1時間以上かけている人は、全体の50%以上にのぼることが判明しました。また、アンケート回答者の95%は電車による通勤通学で「何らかのストレス」を感じていると回答しています。ビジネス環境の激化と共に、電車通勤がもたらすストレスを企業は注視する必要がありそうです。

大都市圏の電車通勤通学者は半数が片道1時間以上を費やしている


 マーケティングリサーチ・国内最大手企業「マクロミル」は、10月14日(金)が「鉄道の日」であることにちなみ、東京都内・大阪府内に電車を使って通勤通学をしている2,000名に、通勤通学の状況についてのアンケート調査を行った結果を発表しました。

 調査の結果、通勤通学にかける時間は片道「1時間程度」が20%で最多となり、通勤通学に1時間以上かけている人が、実に全体の50%以上に(東京55%、大阪45%)にのぼりました。

 つまり、東京・大阪に通勤通学している人の多くは、往復で約2時間を電車の中で過ごしていることが判明しています。

電車はストレスの塊。95%の通勤通学者が何らかのストレスを抱える


 また同調査では、通勤通学時に「満員電車」に乗ることがあるかどうかも訪ねており、東京への通勤通学者の86%、大阪への通勤通学者の74%が「乗ることがある」と回答。

 電車の混み具合を尋ねたところ、最も多かったのが東京・大阪とも、「手足は動かせるが、身体の位置は変えられないレベルの混雑」で26%(東京30%、大阪23%)にのぼりました。

 10人に1人は「まったく身動きが取れないレベルの混雑」を経験していることもわかりました。

 更に同調査が明らかにするところによると、通勤通学電車で何らかのストレスを感じている人は95%にのぼります。

 ストレス内容の割合は、
  • 1位)満員電車・混雑:46%
  • 2位)乗降時に出入り口等から動かない乗客:44%
  • 3位)他の乗客のにおい(汗臭さ・香水など):43%
  • 4位)ヘッドホンからの音漏れ:37%
  • 5位)電車の遅延:37%
 という内容であることがわかっています。

 心理学の実験によると、人間も動物と同じように「パーソナルスペース(縄張り)」が存在し、近接相(0~15センチの距離)にいることを許せる人は、親族や恋人など極めて親密な距離にある人であることがわかっています。

 そうでない人が近接相に存在することは、人間に極度のストレスを与えます。

 電車内で目線が合わないように過ごしたり、眠くないのに目を閉じる行為は、パーソナルスペースを守るための行為と言えるでしょう。

 通勤通学電車は、ストレスの温床と言えます。

長時間通勤で社員にかかるストレスを無視するのは難しい


 アンケートでは、これらストレスを感じる電車環境を改善するためのアイデアについても、ヒアリングが行われました。

 アイデアで最も多かったのは、『フレックスタイム制の導入』『時差出勤』『在宅勤務制の導入』など、“企業における働く時間や働き方の柔軟性の導入”をあげる人が最も多く、全体の31%(613名)にのぼりました。

 続いて、『電車の運行本数を増やす』『連結車両数を増やす』『複々線化を進める』『座席をなくし車両に乗れる人数を増やす』といった、“電車で運べる人数のキャパシティを増やす”という対策アイデアを、全体の22%(438名)があげてました。

 今すぐ、私達が実行できる改善アイデアとして、『スマートフォンの使用禁止』『リュックサックを背負ったまま乗らない』など乗客マナーの改善を求める声も多かったようです。

 ビジネス環境の激化と共に、長時間の通勤通学が私達に与えるストレスは非常に大きなものとなっています。

 これらアンケートの結果を踏まえると、企業側には、社員の通勤ストレスを和らげる具体的な社内制度を作ること、長時間通勤を行う社員のストレスケアを実施することが求められそうです。

調査結果引用:『満員電車はもう嫌だ!』 電車での通勤・通学事情(東京・大阪編)

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