商売上手な人達と付き合いたければまずは粗利◯千万円を目指せ

 商売を上手く行かせる大原則は、「商売上手と付き合う」と付き合うことです。従って、商売上手な人とお付き合いをしたいと思ったら、自分も最低限の商売上手になる必要があります。一つの目安として「粗利2千万円」を達成するときには、付き合う人が自然と変わっているはずです。キミアキ先生が解説いたします。

商売の大原則:商売上手は商売上手と付き合う


 今日は「付き合う人が変わるとき」というお話をします。

 まず、私は事業者の方へお話していますので、あくまでプライベートではなくて、「商売上のお付き合いをする人」「商売上のお付き合いをする会社」について話していることを、念頭に置いていただければと思います。

 付き合う人は”自然と変わる”時が来るし、”無理にでも変えて行かなくてはいけない”という時も来ます。

 根底にあるのは何かといいますと、「商売上手は商売上手と付き合う」という、商売人の大原則みたいなものがあります。

 自分が商売上手な人とお付き合いをしたいと思ったら、自分も最低限の商売上手になることが条件なんですが、商売上手な人と付き合うと、セミナーとかは一切行かなくても良くなる感じです。

 付き合う相手が講師以上の人なんでね。

 商売上手の人っていうのは、一緒にいるだけで学ぶべきところが多いんですよね。

自分が商売上手になるには最低でも3年は必要


 じゃあ、最低限の商売上手になるまでに、どのくらい時間がかかるかというと、日本には「石の上にも三年」良い言葉がありますよね。

 これを時間数で考えてみると、10時間で1,000日くらいは最低稼働しますから、「10時間×1,000日=10,000時間」というのが、半人前になるまでの最低の時間数かなと思います。

 「そんなかかんの〜(汗)!?」って思われたかもしれませんが、やっぱり凡人だと急いでも3年くらいはかかるんです。

 それなのに!それなのに!なぜか早く結果を出したい!とか言って、本当に世の中って欲張りな人が多過ぎるんですっ!

 では実際に、会社を起こしましたと仮定しましょう。

 もちろん、大きな資本を入れると状況は変わってくるんですが、資本金1,000万未満のスモールビジネスだと、今だと資本金が100万円から300万円のところが1番多いですよね。

 これが小さな会社さんにおけるスタートアップ時の現実です。

最初のマイルストーンとなるのは粗利2千万円


 さて、経営は売上高ではなくて、粗利益の獲得と粗利益の分配で考えていきますよね。

 粗利益には業種によって違いがあって、粗利益率が高い、つまり原価が低いのは美容室、それから整骨・整体。この辺は原価率が低くて粗利益率が高いです。

 逆に、世の中でよく目にするもので原価率が高いものは、実は調剤薬局です。

 あれは原価率が8割で利益率が2割ということで、粗利益率が非常に低いのですが、かなり出店が流行ってますよね。

 これを「スタートアップ=会社を作ったばかり」で考えてみると、会社を維持するには以下のスピードで業績を上げていく必要があります。
  • 1年目の粗利益獲得:500万円
  • 2年目の粗利益獲得:1,000万円
  • 3年目の粗利益獲得:2,000万円
 これ倍々ゲームになっていますけれど、こうでないと会社は維持できないです。

 というのも、この粗利益年間2,000万というのは組織として、もう本当に最低限必要なんです。

 2,000万ないと組織が維持できないんです。

 ここに行って、初めて事業者としてのスタートラインに立てるというような感じですが、ほとんどここに来られなくて潰れていくんです。

粗利2千万円を超えられるのは10社に2社


 例えば同じ時期に起業した会社が10社あったとしましょう。

 資本金1,000万未満で実際には200万〜300万円くらいの会社で横並びだった場合、その会社さんのうちどこかが2,000万円の粗利益に行くまでに、多分8割方がこぼれ落ちてしまいます。

 だからこれが達成できるのは10社中2社くらいなんで、10年生き残れるのは10社中1社くらいですよ。

 そのくらい、スタートアップの時にボロボロ潰れていくんです。

 もし今、あなたがサラリーマンをやっていたら、この倍々ゲームを見て、「こんなちっちゃな金額で悩むの?!」って思うでしょう?

 サラリーマンの感覚でいったら、普通に予算は100万円単位で組んでいきますし、チョットした部署でも何億円っていう予算がつきますからね。

 というのも、私もサラリーマンのときはそうだったんですよ(笑)

 ところが実際に事業者の仲間入りをして、如何に大変かって。

 たかが2,000万の粗利益に達するまでに、なんでこんなに大変なんだ!ってことを本当に実感しました。

 やはり起業開業の現実は厳しいなって。

 もし10社分の2社になって生き残ってね、粗利益2,000万円、ここまで来られたら、ここから事業者のスタートラインに立ったとして、付き合う相手を「商売上手な人」に変えた方が良いんです。

付き合う人が変わると心の幸せぶりも変わる


 ある程度自分も商売が出来るようになって、粗利益2,000万円を3年達成すれば、ギリギリ黒字くらいなんです。

 ここから付き合う人たちを変えて行きましょう。

 自分たちより商売が上手な人っていうのは、とにかく人を喜ばせることが凄く上手なんです。

 だから商売が上手いんですよね。

 そういう人たちと付き合うと、自分の心の幸せ振りも全然変わってきます。

 まずはがむしゃらに働いて、単年度黒字化して商売人の入り口に立って、そして、より良い人たち、より素晴らしい人たちと付き合うことによって幸せになりましょうね!


 
(執筆者:タナカキミアキ)

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