「夜10時就寝・朝4時起き・大都市圏」で“やる気”さえあれば儲かる確率が高い商売

 起業を考える人の典型的な悩みに、「やる気はあるんだけれど、何をしたら良いかわからない」というものがあります。本稿では、そのような悩みを抱えた起業家予備軍に向けてキミアキ先生が、「夜10時就寝・朝4時起き・大都市圏」という条件と、やる気さえあれば儲かる確率の高い商売を教えてくれます。

大都市圏なら成功確率の高い商売があります!


 今日は「やる気だけで起業する」という話をしてみたいと思います。

 今日のネタは、東京だと必ず出来ますし、大都市圏なら大体どこでも出来るんじゃないかな?と思う起業ネタです。

 起業相談に乗っていると、「やる気だけはあるんです!」「だけど、何をやったら良いのかわからないんです!(爆)」っていうのが、とても多いんですけれども。

 だったら、商売の勉強になるっていうことで、一つのビジネスモデルを紹介しましょう。

朝5時に営業を始める飲み屋で起業はいかが?


 今回紹介するビジネスをやってみようと思う人には、絶対に譲れない2つの条件を守ってもらう必要があります。

 それは、
  • 夜の10時に寝て
  • 朝の4時には起きる
 という条件です。

 何をやるかって言うと、朝の5時から飲み屋をやってください(笑)

 「エッ!そんなの出来ないよ〜」と一瞬思った人は、「結局やる気も無いんでしょ」という話ですよ。

 やる気ある!やる気ある!って言っても、商売やろうと思ったら、これくらいやりきる気持ちが無いと続きません。

大都市で朝営業する飲み屋はライバルが少ない


 じゃあ、朝の5時からなんで飲み屋をやるかというと、他の飲み屋さんは皆、夕方の5時から営業を始めるんですね。

 ところが、東京を始めとする大都市圏っていうのは、夜勤の方がものすごい数いますよね。

 ですから、その人達向けにサービスするんです。

 なぜ飲み屋が良いかというと、夜に飲み屋をやる人達って、基本的に朝が弱い人達が多かったりします。

 私の事務所拠点がある中央線沿いだと、商店街とかに結構な数の飲み屋があるんですけれど、朝5時からのお店をやっているところって、1軒くらいしかないんです。

 こんな感じで、大都市圏の朝型飲み屋って、ライバルが本当に少ないんですね。

朝型飲み屋のターゲット層は深夜に働く人達


 では、朝5時から開く飲み屋で、主要な顧客となる人達をイメージしてみましょう。

 タクシーの運転手さんなんかは、深夜中ずっと運転した夜勤明けなんかは飲みたいですよね。

 シフトも、明番は20時間以上の休暇が義務付けられてるはずですから、夜勤明けで酒飲んでも問題は起こらないはずです。

 看護師さんや介護士さんなんかも、病院や介護施設は24時間やってますから、一定の需要があるでしょう。

 それから、深夜工事をする人、例えば、鉄道工事や道路工事をしている人の数って、本当に多いじゃないですか。

 あとは深夜バイトをする人、コンビニやホテルマン、ファミレスやカラオケボックスのアルバイトさんなんかもビンゴですよね。

 彼らの「仕事終わりに一杯やりたい」って需要の受け皿となる飲み屋って、なぜか無いんですよね。

朝型飲み屋は競合が少ないのでコストも安い


 確かに、客層として夜勤の人達が良いか?と言われれば、決して客層が良いわけではありません。

 でも、これって逆に言えば、「だからこそ誰もやりたがらないビジネスなんだ」と理解することもできます。

 やる人がいないってことは、競争相手も少ないってことですから。

 客層は確かに良くないかもしれないけれど、鍛えてもらえれば、客層の良いところに行った途端、凄く楽にビジネスができるようにもなりますしね。

 「でも、やる場所ないじゃーん」って人には、夜に飲み屋をやっている人に、朝の5時から昼の12時まで店を貸してもらう、っていう手があることを知ってほしいです。

 相手も家賃というデカイ固定費を、それで浮かすことができるんだから、願ったり叶ったりじゃないですか。

 「でも、人から物件を借りるのは嫌だ」って言う方がいるなら、裏通りの潰れた店を居抜きで借りちゃえばいいんですよ。

 大事なのは競合が少ないこと。普通より楽なんです。

 多少商売が下手くそでも、街にそういう居酒屋が一軒しかなければ、一定のニーズがあるんだから、人って来ちゃうんです。

 最後に今回のネタの種明かしをすると、実は私どもの事務所の1つの斜め前の店が、朝から飲み屋をやってます。

 ちなみに、のれんも出さないのに、連日満席です。

 歩いて10分ほどの場所にタクシー会社の本拠地があるのですが、どうもそこからわざわざ歩いてお見えになるお客様が多いようです。

 「やる気しか能が無い!」「やる気があるんだ!」って方は、ぜひ競合の少ない世界で能力を発揮して欲しいので、参考にしてみてください。


 
(執筆者:タナカキミアキ)

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