会社やめちゃったら前に進むしかないよね〜やるべきことは1にも2にも集客

 思い切って会社を辞めて起業したのは良いけれど、冷静に考えると「顧客ゼロ、売上ゼロ」の全くゼロ状態で独立開業と相成るパターンがあります。この時に起業家がまず着手すべきは、1に集客、2に集客、3・4も集客、5も集客です。簡単に結果は出ませんが、諦めてはなりません。起業時の集客心構えをキミアキ先生が教えてくれます。

起業あるある〜顧客もいないのに起業しちゃう


 私、朝の9時から「お茶会」というビデオ会議みたいなものをやっておりまして、そこでもらった相談を元に今日は話をしたいなと思います。

 どんな内容かというと「会社辞めちまった」って。しかも「もう1ヶ月位前に」って。いきなり相談されたんですね。

 もっと早く相談してよ!って話なんですけどね(笑)

 もう辞めてしまって、自宅の方も事務所登録しているって言うんです。

 そうしたらもう前に進むしかない。

 「どうやって売上をあげていこうか」っていう話になるんですが、勤めていた時代に顧客を作っていたわけでも無いし、売上も作っていたわけでも無いのに、そのままポーンと会社辞めてしまったわけです。

 つまり、顧客ゼロ、売上ゼロ、全くゼロの状態で独立開業しちゃった…っていう状態です。

 でも起業時って、こういうパターンが殆どなので、じゃあどうすれば良いの?ということを考えていく必要がありますよね。

起業しちゃったら1にも2にも集客を始めよ!


 実は、我々が事業を始めたときもかなりコレに近い状況でした。

 私たちの場合は夫婦それぞれで、私が不動産業を始めて、妻が税理士事務所を始めて、2人で協力してやっていたので、1人でお金を稼ぐ難しさと辛さも知っています。

 1人ぼっちで始めると、何事も全部自分でやらないといけないんです。

 特に痛感したのは、起業しちゃったら、1にも2にも結局は「集客が命」ということでした。

 顧客ゼロの状態、お客様を持っていないという状態で我々の場合、実際にどうやって集客をしたかというと、商店街の端っこの元ブティック跡を借りたわけなんですが、お向かいがちょうどセブンイレブンさんだったんです。

 結局、セブンイレブンの集客力なんです。

 セブンイレブンに1時間に何十人もお客さんがず~っと入って行くのを見ていたので、そこのお向かいに会計事務所を出しておけば、少なくとも「認知」はしてもらえるなって。

 「そういえばあそこに税理士事務所あったな〜」みたいな感じで、実際に「店」を出すような感じで告知をしていたんです。

 ですから、最初会計事務所を始める時にテーブルとかを中で組み立ててたんですよ。

 そしたらね、お客さんがファ〜って入ってきて「ちょっと決算やってないんだけどさ〜やってくんないかな〜」って感じで(笑)

 ちゃんと集客が出来ていたんです。

 私の場合は実際に店を構えたから、なんとか集客出来たわけなんですけれども、それでも集客にはかなり苦労しました。

集客始めても半年は収入無しを覚悟するべし


 あとは、最初のうちって結構馬鹿にされるんですよ(笑)

 「今 お客さん何件持っているんだ?」って、聞いてくるんですよね。

 「いや〜、ウチまだお客さんいないんですよ〜ほとんど。」とか言うと「なんだよ全然大したことねぇな」って感じで。

 やっぱり、お客さんはある程度持っていないと、相手にされないっていうのがありますからね。

 集客はいつまでも苦労の種ですが、きっちりやっていきましょうね。

 というのも集客っていうのは、きちんとやっても結果が出始めるまでに、やっぱり半年くらいはかかっちゃうんですよ。

 私もいまだにそうですよ。私の場合も仕掛けても半年くらいかかっていますからね。

 「今始めても結果が出るのは半年後」これも覚悟しておいた方が良いです。

 そうするとお客様ゼロで始めたらね、半年間は収入も無いって割り切るしかないですね。

 でもそれでも、集客をひたすらやって行かないといけない。

 そしてその半年間に1人でやるとなると、自分ブランドをどう確立していくかが重要なんです。

 どうやって”信用出来る人”として、”頭の良い人”として見てもらえるようになるか?そういうところが、実務上はやっぱり大変なんですよ。

会社やめちゃったなら前に進むしかないよね…


 というのも、その人(冒頭の相談者)がやりたい商売っていうのは、基本的に賢い人に頼みたいっていう商売ですから、賢さを表現するんだったら、プレゼンテーション能力がかなり見られます。

 プレゼンの上手さが如実にわかる動画を作って、ホームページに貼り付けておくとか、そういうのが1番良いのかなって思います。

 なぜなら、プレゼン動画作る人たちってあんまりいないので、競争相手が少ないんですよ。

 そういう差別化を行って、半年後に当たりが出るようにしていったら良いですね。

 あとは王道です。

 我々も1番最初にやりましたけれども、顔写真の入った名刺と、それから検索に当たるホームページ。

 それから今はA4サイズのハガキがけっこう反響が良いんですよ。これやると良いんじゃないかな。

 あとは無理をしてでも小冊子を作ると、相手の見方が全然変わります。

 小冊子なんてね、普通の中小零細企業なんて作れないんですよ、普通は。

 自社とか自分のいわゆる”パンフレット”ではなくて、何か”お役立ち記事”みたいなものが入っているような小冊子を作っているだけで、見られ方がガラッと変わるんです。

 こういう王道でやって行くしか無いだろうし…だって始めちゃったんだったら、仕様がないよね(笑)

 あとは前に突き進むしかない!

 その”前に突き進む”って結局なんなの?っていうと、やはり集客、集客、集客!!です。

 そして集客の前段階は、そこで事業をやっていると”認知”してもらうことです。

 その為には本当だったら、店を出すみたいにババンッとやってしまえば良いんですけれど、お店を出せないんだったら、地道に集客をやって行くしか無いんだろうなって思っています。


 
(執筆者:タナカキミアキ)

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