キンコン西野さんによる絵本の無料公開を叩いてる人は商売の勉強不足

 キングコングの西野さんが既に有料販売している『えんとつ町のプペル』をWEB上で無料公開したことを受けて、一部のクリエイターからは「話題を呼ぶための綺麗事」「クリエイターが同じ要求をされるようになれば業界が潰れる」といった批判が起きました。しかし、キミアキ先生はこれを「商売の勉強不足」とバッサリ斬ります。そのワケは商売人が根本から求められている行動にありました。

キンコン西野さんの商売を叩く人は勉強不足!


 『えんとつ町のプペル』という絵本をかかれたキングコングの西野さん。

 当時クラウドファンディングも成功されて、マーケティング手法があまりにも上手く、とても参考になりましたので、昨年の9月に私が動画にもさせて頂きました。


 今度は西野さん、この『えんとつ町のプペル』をWEB上で無料公開したんですね。

 この無料公開には、きちんと有料販売にもつなげる流れがあるんですけれど、これを「炎上商法」として大騒ぎしている輩が、如何に勉強不足であるかを今日はご紹介したいと思います。

「無料公開を有料販売につなげる」は優れた戦略


 もともと、「無料公開を有料販売につなげる」という商売を日本に知らしめた本が発売されたのは、2009年、今から8年前のことです。

 『無料からお金を生み出す新戦略FREE』という本でしっかりとご紹介されていて、私もこの内容を、しっかりと勉強させて頂きました。

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 これから先、コンテンツはどんどんどんどん無料化されていくと。

 ですから、それをしっかりと有料販売につなげていく、これを新戦略として考えていかなくてはいけない。

 クリス・アンダーソンさんは、そう説いたわけでございます。

 そして、何度も言います。

 これは2009年の時点で、しっかりと紹介されていた手法でございますよ。

騒いでるクリエイターほど名前を売っていない


 話は戻りまして、キングコングの西野さんがWEBに絵本を無料で公開したことで、クリエイターたちがワァーっと「なんで無料で公開するんだ!」とかナンとか、そういう噛み付きをやっているわけです。

 そんな中で、ここ最近になって、私のとある漫画の評価が高くなりましたので、その話もチョット聞いてもらいたいと思います。

 「起業家達によろしく」って漫画です。

節約社長
あおば会計税理士法人ホームページより

 これね、なんで評価が高くなったかと言うと、今回の出来事を予言していたような感じだからなんです。

 実は2013年の8月の時点で、コンテンツフリーにされた佐藤秀峰先生の漫画『ブラックジャックによろしく』を一部もじって公開したものなんです。

 若い人と大ベテランの掛け合いのシーンです。しばらく見てもらってもいいですか?

節約社長
節約社長
節約社長
節約社長
節約社長
節約社長
節約社長

 思うに、今回の炎上によって不利益を訴えているクリエイターの方って、まさにこの状態なんです。

 要するに、クリエイターとしての価値がその人には無いんじゃないかって。もしかしたら。

 自分たちが作っている商品を売る前に自分を売る。自分をまずは売ったうえで、その商品・サービスを売るべきではないか。

 これは今回の炎上騒ぎで私が作って出したものではありません。

 あくまでも2013年の8月に作ったものです。

 ちなみにこの漫画には続編がありまして、もしよろしければ、あおば会計のホームページから読んでみてくださいね。

 参考リンク:あおば会計税理士法人「起業家たちによろしく」

キンコン西野さんはまず自分を売って“売れた”


 というわけで、今回一部を抜粋させていただきましたけれど、漫画の内容と同じで、キングコングの西野さんはまず自分を売っているんですよ。

 自分を売ったうえで、自分の作品である絵本を売っているんです。

 そしてたまたま『無料からお金を生み出す新戦略FREE』に代表されるような、無料公開と有料販売を組み合わせているだけなんです。

 皆さんもお気づきの通り、私自身もこの戦略を実践しています。

 私は授業を無料公開して、有料販売にしっかりとつなげている1人です。

 ですから、それを「炎上商法」などと言われる筋合いは全くありません。

 これは2009年の時点で新戦略、新しい戦略としてきちんと紹介されていた手法です。

 決してここ最近出た本という訳でもないんですからね〜。

 今日は言いたいことを言わせてもらいました(笑)



(執筆者:タナカキミアキ)

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