貴方が起業家として成功するのを邪魔するドリームキラーとは?

 人間は自分と似通った人と一緒に集団を作って生きる特性を持っていることが、集団心理学では実証されています。もしも今いる集団と違う経済レベルで夢や目標を持ち行動しはじめると、今までいた集団の近しい人が、チャレンジする当人の自己評価を下げるドリームキラーとなり得ます。どう対処すれば良いのでしょうか?

貴方の成功を邪魔するドリームキラーに注意を


 今日は「貴方の成功を邪魔するドリームキラーに注意せよ!」と題してお送りしたいと思います。

 ドリームキラーというのは、貴方が何かやろうとしているのに、「そんなのはムリだ」「現実的ではない」などの言葉で、貴方の自己評価を下げる人たちのことを言います。

 本気で動き始めると案外周りにこういう人達が多いことを、皆さんも感じるかもしれません。

 そこで今日は、これらドリームキラーが現れた際にどう対処すれば良いのか、一緒に考えてみましょう。

人は似通った水準の人と集団を作る特性を持つ


 たとえば今、あなたがいて、周りに友人や知り合いがいるとします。携帯電話に入っている連絡リストに入っている人なんかで考えてみれば良いでしょう。

 こういった周囲の仲間達って、だいたい自分と同じ生活レベルであったり、同じような年収だったりしませんか?

 親しい人5人の年収を5で割ると、自分の年収の近似値が出るという調査もありまして、これは実際にかなり当たっています。

 つまり、人間は自分と似通った人と一緒に集団を作って生きる特性を持っていることが、集団心理学では実証されています。

 人は自分と似通った年収や経済レベルの人と集団を作るものなのです。

年収300万と年収1億の思考や価値観は全く違う


 似通った年収や経済レベルの人と集団を作るとどうなるかというと、思考や価値観が同じ方向に行きやすくなります。

 たとえば、現在貴方が年収300万円だとすれば、周りの人達も同じくらいの経済水準で生活していることでしょう。

 この時に、「自分はビジネスを立ち上げて年収1億円を稼ぎたいんだ!」って言ったらどうなると思いますか?

 悲しい話ですが、集団は貴方のことを袋叩きにします。

 「あいつは頭おかしくなったんじゃないか?」「変な宗教入っちゃったんじゃないの?」「誰かに騙されている!」と普通に言ってきます。

 貴方はこの集団にいる限り、絶対に年収1億円を稼ぐことができない状態のままです。

ドリームキラーは一番近しい人間関係で生れる


 ドリームキラーと言われる人達は、貴方が属していた集団、今まで貴方にとって一番近い場所から現れます。

 具体的にあげると、パートナー、家族、友人、親戚、など非常に親しい中にいるのです。

 身内であれば身内であるほど価値観や年収が同じ分、自分では気付かないのですが、貴方が違う価値観や思想を持ち込むことを嫌がります。

 「それをやったら、貴方のリスクが大きすぎるでしょ。」「貴方のためを思って言っている。道を踏み外さないでほしい。」と、「貴方のために」という風体で、邪魔しようとします。

 よく、「夢や目標を実現するには、周りの人に夢や目標を宣言して、自分にプレッシャーを掛けたほうが良い」と勧められますが、何も考えずにそれを周りに言っちゃうと、皆に袋叩きにされてしまいます。

 その人達が自分の思い描ける範囲の夢や目標ならば、別にこんなことにはなりません。たとえば「大手企業に入りたい」くらいなものです。

 しかし、貴方が今属している集団のメンバーにとって、思い描ける範囲外に夢や目標を持ったなら、それはその人達に宣言するべきものではありません。

 なぜなら、彼らがドリームキラーになってしまうからです。

 無駄な争いをするのは避けるべきですし、その時間と活力を貴方のチャレンジに向けるべきです。

ドリームキラーに夢を壊されたくないなら所属する集団を変える必要がある


 では、自分が大きな夢や目標を持った時に、それを誰に伝えれば良いか?誰に教えを請えば良いのか?という話に移りましょう。

 もし、貴方が大きな夢や目標を持ったならば、同じ夢や目標を既に叶えている人達のいる集団を見つけ、自分の所属する集団を変える必要があります。

 その中で、自分にとってメンターや先生となる人を見つけて、その人達に「自分はこうなりたい。どうすれば出来るのか?」という指導を仰ぐ必要があります。

 同時に、メンターや先生となる人の周囲にいるメンバーに、夢や目標を表明しましょう。彼らは貴方のことを大いに受け入れます。

 なぜなら、彼らも貴方と同じレベルで夢や目標を追いかけ、上昇したいと考えているからです。

ポジティブに評価される環境で努力を継続せよ


 貴方が行動を始めたら、これまでいた集団の人達は、貴方のチャレンジに対して基本的にネガティブなことしか言いません。

 対して、新しく所属した集団の人々は、貴方のチャレンジを賞賛します。

 「それ、いいじゃん。」「誰もやっていないんだったら、やったほうが良いよね」という、ポジティブな形で貴方のチャレンジを受け入れます。

 先日、私のところにコンサルティングでいらっしゃった方もそうでした。

 パートナーと一緒にビジネスをやっているけれど、相手がチャレンジを否定しており、それが本人にとってはストレスとなっているようです。

 では、チャレンジを否定するパートナーは、彼のチャレンジを一度はやったことがあるのか?といえば、それはありません。

 パートナーは、彼の成功を好ましく思ってない、望んでいません。

 なぜなら、パートナーは自分の立場がなくなること、集団が崩壊することが嫌なのです。

 ぜひ、貴方のチャレンジをポジティブに捉えてくれる集団に身を置くことで、チャレンジに対する努力を褒めてくれる環境を作ってください。

 肯定されることでモチベーションを維持し、努力を継続しましょう。


 
(執筆者:島倉大輔)

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