お店の看板にちょこっと一工夫加えるだけで顧客を激増させる施策

 店舗を運営している場合、大抵お店の看板を出すことになりますが、その多くは変更されず静的な状態にあり、更には事務的な情報しか掲載されていません。しかし、看板に「変更可能な数字パネル」をはめて成果をアピールしはじめると、看板は魅力的でアグレッシブな広告媒体に変化します。その具体的な施策を島倉さんが紹介してくださいました。

普通の看板ではその他多くの店舗に埋没する


 今日は、商品やサービスをお店で販売していらっしゃる方向けのテーマです。

 店舗を運営されている方は、皆さん看板を掲げていらっしゃいますよね。

 私もコンサル先のお客様で、お店をやっていらっしゃる方が多いのですが、看板には「◯◯ストア TEL〜」、「◯◯医院+診療のご案内」という形で表記されているのが普通だったりします。

 ただ、こういう表記って味気なくって、皆さん同じような看板を掲げられているので、ちょっと、いや、だいぶんもったいないことをしているなと思っていました。

 それで、これはやっていただいて、かなり効果があるなと感じた施策があるので、皆さんにもご紹介したいと思います。

看板に「変更可能な数字パネル」をはめて成果をアピールしよう


 その施策とは、看板に、
  • 売れ線のサービス名と
  • 変更可能な数字パネルをはめ込み
  • 毎日、数字を変更していく
 というものです。

 たとえば、治療院さんの例だと、「本日までに当院の腰痛治療を◯◯◯人の方が受けられました。」という表記を看板に入れてもらいます。

 そうすると、道すがらのお客さん(見込み客)は、「この治療院さんの売れ線サービスは腰痛治療なんだ。」ということ、「◯◯◯人も治療を受けているんだ。」ということを知ることになります。

 それで、「◯◯◯人」の部分は、できれば毎日入れ替えて頂きたいんですけれど、そうすると、毎日お店の前の道を通る人は、「あっ、またお客さん増えている。」って、毎日気にしながら道を通るんです。

 意外と見てないふりをしていても、毎日、あなたのお店の前を通るたびに、「今週は◯◯人くらい治療を受けたんだ。」って、凄く気になるんです。

「社会的証明」と「バンドワゴン効果」の威力は絶大


 社会心理学の観点から見ると、この看板は、「社会的証明」と「バンドワゴン効果」を生み出す効果を持っています。

 入れ替えられる数字は、そのお店が出した成果であり、そのお店が社会的に認められているとお客さんが感じて、安心してお店に入ってもらうきっかけとなります。

 また、数字が毎日増えていくことで、見込み客にとっては、「みんなこのお店に来てるんだ。自分も〜の用があったら、このお店を使おう」と思うようになります。

 行列が行列を呼ぶ心理を表す「バンドワゴン効果」です。

 特に日本人はバンドワゴン効果に弱いですから、本当に効果が見られますよ。

 ただし、一つだけ注意点があります。嘘や見栄っ張りな数字は絶対に入れてはダメです。

 逆に誠実さが疑われますから。

 実際にやってみて、かなり威力を発揮していますから、皆さんも試してみるのはいかがでしょうか?


 
(執筆者:島倉大輔)

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