経営者にとって謙虚とかマナーなんて二の次。むしろ傲慢であれ!

 ビジネスの本質はお金をかけた戦いです。経営者はいつでも、国と戦い、ライバル企業と戦い、取引先と戦う、その覚悟を持つ必要があります。マナー、謙虚、しきたり、順番、慣習、これらは戦いに勝つ上で、小さな企業の経営者にとっては二の次の話。自分の思うこと、やりたいことを存分に、傲慢なくらいにやらねば、生き延びることすらできません。

経営者は謙虚になる必要無し!傲慢になれ!


 今日は、「経営者は謙虚になるな!傲慢になれ!」というテーマでお話したいと思います。

 たぶん、こんなことを言ったらドン引きする方も多いでしょう。

 少なくとも、私の動画や記事を見ていただいている方はわかると思いますが、私自身は仕事をする上で、言いたい放題やらせてもらっています。

 というのも、私自身のポリシーとしては、自分の言いたい放題やらせていただいて、コンサルティングを受けたくない人は受けなければ良いし、動画や記事を見たくない人は見ないでもらって良いと考えているからです。

 私が嫌ならそれで良いし、私もそういう方に媚びることもしません。

 ただ、この考え方がビジネスで勝ち残る上で、とても重要な要素だという確信はあります。

経営者がペコペコしたところで一銭もお金は生まれない


 とかく経営者の方で、人に頭を下げすぎ、謙虚な姿勢、というよりヘコヘコしすぎ、そういう方をよくお見かけします。

 一般的なお付き合いの中で謙虚に対応するのは大事なことですし、お客様に感謝するのはとても大事なことです。

 ただ、お客様の前でペコペコと謙虚になりすぎるのは、むしろマイナスでしかありません。

 ペコペコした人から詐欺みたいなモノを買わされるのと、自信満々な人から良いモノを買うのと、どちらが最終的に良いでしょうか?

 間違えなく、後者です。

 お客様が最終的に求めているのは、あなたの謙虚な姿勢ではなく、きちんとした商品やサービスを提供してくれることです。

マナーも成功するための絶対必要条件ではない


 よく、謙虚な姿勢を学ぶために、マナー講師を雇うなんて言いますけれども、経営者が兼ね備えるものとして、マナーは絶対必要条件ではありません。

 そもそも、マナーが悪いと成功できないなんて嘘です。

 孫正義さんなんか最たる例です。

 ブロードバンドの基地局を増やそうとした時に、NTTに邪魔されそうになったら、今の総務省に殴り込みにいって、「ライターを貸してくれ。ここで油をかぶって死ぬ」と、どこにマナーがありますか?

 客観的に見たら彼のやったことは、マナーもへったくれも無い、とんでもない行為で、やりたい放題でしかないです。

ビジネスの本質はお金をかけた「現代の戦い」


 というのも、ビジネスの本質は、お金をかけた戦いです。

 時に、国と戦い、ライバル企業と戦い、取引先と戦う…そんな具合で常に経営者は戦い続けなければなりません。

 その時に、マナーよく、ペコペコしていれば勝てるのかという話です。

 昔、中国から元という国が日本を襲来して、その当時、日本は鎌倉幕府が支配する時代で、日本の武士たちは「我こそは!」と、マナーを重視して、イチイチ名乗って戦いを挑んで、ボロカスにやられたわけです。

 じゃあ、元の兵士たちはどうだったでしょうか?

 単騎でかける武士たちに、元の軍勢は集団で弓矢を浴びせて、てつはう(火薬武器)を投げつけてきましたよね。

 戦争で鎌倉武士の流儀なんてクソみたいなものだったわけです。

 台風が来なかったら、武士の流儀を重視した日本は征服された可能性が高かった。これが現実では無いでしょうか?

謙虚とかマナーとか、そんなのは二の次で戦え


 戦国時代の覇者となった、織田信長もそうです。

 戦国武士の倫理観としては元々、「恥を後世に遺すな」というものがあったわけで、闇討ちは卑怯者のやることと言われていました。

 では、自分を遥かに凌駕する今川義元を相手に、信長が桶狭間の戦いにどうやって勝ったかといえば、闇討ちであり、奇襲作戦を実行することで勝利を得ました。

 マナーとか1ミリたりともありません。

 真正面から今川義元と向き合って勝負していたら、圧倒的な軍勢の差がありますから、勝てるわけがないんですから、当たり前ですよね。

 じゃあ、経営者の多くは義元と信長のどちらの立場にいるかというと、殆どが信長の立場にいます。

 世の中の経営者の99%は中小企業の経営者だからです。

 その、弱小な中小企業がまともに戦っていたんじゃ勝てるわけがない。

 生き残りをかけて、奇襲戦を常に仕掛けるので、謙虚とかマナーとか、そんなのは二の次にして必死に動かないと、本当に勝つことなんて出来ません。

 マナー、謙虚、しきたり、順番、慣習、そんなのは二の次です。

 まずは、あなたがやりたいと思ったことを思う存分にやって、思っていることを存分に世の中に訴えてください。


 
(執筆者:島倉大輔)

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