ウェブは自社と合わぬお客様を避け、自社と合うお客様だけを残す凄い営業ツール

 どうせ仕事をいただくなら、自分のファンや自分の考え方を尊重する人から仕事をもらえるのが理想ですよね。そんなことがウェブでは実際に可能です。ウェブで情報発信をして集客すると、自分を嫌いなお客様を避け、自分を好きなお客様だけを残すことができます。そのカラクリを宇田さんが解説してくださいます。

合コンで男性のフルネームを知った女性がやること


 この前、合コンについて面白い話を聴きました。

 私は33歳なんですけれども、この年齢になると、結婚している人と結婚していない人が半々か、少し結婚している人のほうが多いくらいになるんですね。

 結婚していない人の中には、自ら望んで結婚したくないという人もいるのですが、結婚したいけれどできないという人が圧倒的に多いです。

 特に同年代の未婚女性で結婚したいけれど出来てない人にとって、事態はとても深刻らしくて、とにかくコンパに積極的に参加するらしいんです。

 その中で、「コンパでは、まず名前を検索するよ〜。」という話を同年代の女性がしてまして、これが面白いなぁ〜と思った次第です。

 というのも、コンパでは最初の自己紹介で、「はじめまして〜、宇田と申します。」「はじめまして〜、和志です。」といった具合に、名字か名前のどちらかしか名乗らないことが多いようです。

 会の中で男性で気に入った人がいた場合、女性はさりげなく、「宇田くんって下の名前なんて言うの〜?」みたいな感じでフルネームを引き出します。

 そこから女性がやることは、急いでトイレに駆け込んで、フルネームのインターネット検索です。

 インターネットを検索して、たとえば私の場合だったら、YouTubeだったり、Facebookだったり、ホームページが出てきます。

 これを判断材料にして、女性は「なんや、こいつホワイトボードの前に立って動画取ってる。きしょいわ〜。」とか、「おもろそうなヤツ」とか、そういうふうに判断します。

 名前を検索して何も出てこない人なら、「あぁ、何もない人なんだ」とか、「何もない人で安心した」とか、そういうふうに判断します。

 ネットで気に入った相手の情報を検索して、「この人良さそう」と思ったらグイグイ行くし、「関わるの止めよう」と思ったらサッと去るらしいです。

 聞くとドン引きする人もいるかもしれませんが、インターネットの進化はこんな具合に、女性が最初の出会いで、相手を見極め、取捨選択を行うことに役立っているようです。

 選ばれる側の男性にしてみれば、事前に相手が好いてくれているので、男性も女性に対して「OKや」と思えばマッチングも早いわけです。

ネットに会社や社長の名前が出てない企業はウェブ集客の土台にも立ってない


 この合コンネタをウェブ集客の視点で見た場合、社長の名前や会社の名前をインターネットで検索した時に名前が出てこない状態は、その会社がウェブ集客の土俵にすら上がっていないことを意味しています。

 皆さんホームページかブログくらいは持っていることと思います。

 ただ、現時点でこれらをいじっていない人は大抵、昔ホームページの製作会社から、「売上アガリまっせ!」みたいな感じで営業されて、「いっちょやってみるか」くらいの気持ちで作られたのではないでしょうか?

 ですから、ホームページも会社案内みたいな状態になっていて、トップページ・会社概要・スタッフ紹介・料金表・お問い合わせ、こんな構成でずっと更新されてないことでしょう。

 強いて言えば、お休みのお知らせを少しいじっている、中途半端な3年前の年末休暇情報で止まっている、という状態だと思います。

 リアルな営業、名刺交換会やなんちゃら交流会に参加した人が、インターネットで検索をかけてホームページを見てくれるくらいで、インターネットをきっかけにちっとも注文なんかあがってこないですよね。

 これって、合コンにたとえると、合コンに行く準備はしたけれど合コンには行ってない、行かなければ名前で検索してくれる人も生まれない、という状況と同じです。

ウェブ集客は自社と合わない顧客の自然離脱を促してくれる


 従って、ウェブ集客でお客様に自分の商品やサービスをゲットしてもらいたければ、自分を認知してもらう場所を作って、積極的にウェブで情報発信しなければなりません。

 ブログ(メディア)、YouTube、SNSを活用して、継続的な情報発信を行う必要があります。

 そうするとどうなるか?

 検索経由でお客様がダイレクトに自分達のSNSやホームページにアクセスしてくれるようになり、将来の見込み客が1人増えます。

 全く知らない相手に、まず自分を認知してもらうことができます。

 ここからが面白いのですが、やはり人間は不完全ですから、「この人とは絶対に付き合いたくない」と、そういうタイプの人がいるわけです。

 学生時代を思い起こしてみると、1クラスに40人いたら、10人くらいは仲が良くて、20人くらいはどうでも良い、残りの10人は関わりたくない、そんな棲み分けがどんなクラスにもありませんでしたか?

 この状況は大人になっても全く変わらなくて、嫌いな人とは関わりたくない、合わない人とは絶対に合わないという本音を皆持ってます。

 ウェブの凄いところは、もし私のことが嫌い、私の考え方と合わないという人が私のホームページやSNSに訪れたり動画を見た時に、「こいつ嫌いや〜!」と思ったら、大抵のケースでは勝手に離脱してくれるんですよ。

 お互いに嫌いなもの同士は関わらず、後々クレームとなる前に関わらなくてよくなります。

ウェブ集客で残ってくれたお客様は超良質顧客


 そして、一定数の人が残ってくれるのですが、この方達はある程度人間的に合う人、感性が合ってる人であることが多いです。

 従って、ウェブ集客で残ってくれた人は、自分にとって非常に良質なお客様となってくれる可能性が高まります。

 自分のことを気に入ってくれている人とだけお付き合いできるようになりますし、相手は最初から勝手に親近感を持ってくれます。

 しかも、商品・サービスの提供を受けたい自分のタイミングで、必要なタイミングで、電話してくれたり、メールしてくれたりすると。

 そうすると物凄く話が早いんですね。

 一切怪しまれないですし、「こいつのことはもう知っているから大丈夫」という状態なので、仕事するこちら側も気合が入りますし、楽しくて良い仕事が出来ます。

 情報発信をしているだけで、していないライバルに対して大きなアドバンテージを持つことが出来ます。

 どんな業種業態であろうと、情報発信しているか、していないかで、今後大きな差が生まれます。

 合コンはせいぜい、4対4でやって自分のことを好きになって検索する人が1〜2人かもしれませんが、ウェブで継続的に情報発信しているとその人数が数十人、数百人となります。

 小さな会社でも継続してきちんと情報発信していれば、モテてモテて仕方がない状態になれるので、きっとビックリされるんじゃないでしょうか。


 
(執筆者:宇田 和志)

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