2017年8月22日 08:31

18日(金)の東京ゴムは、反落のあと買い戻されたが…。

2017/08/18 21:01
 ドル=円相場は、早朝からの円高が日中も続いた。海外市場で110円台を割る円高になり、その動きが東京市場も継続した。8時45分に109円29銭を付けたあともち合いで推移したが、夕方には108円96銭まで円高になった。
 東京株式は前日のNY株式の急落と、円高を受けた売りに急落。日経平均は一時19,433円まで下げて、前日比232円安の19,470円で終えた。

 東京商取の金は、前日のNY金高にもかかわらず、円高を受けた売りに急落して始まり、日中を通じて軟調に推移して、前日比16~22円安で引けた。白金はNY白金安と円高を受けて安く始まったが、その後のドル建て現物相場が反発したことから下げ幅を縮小、各限が前日比3~9円安。

 石油は、NYなど海外原油相場が反発したが、夜間取引で軟化したことと、円高を受けた売りが優勢となって、ジリ安相場を強いられた。ガソリンは10~40円安、灯油は40円安~10円高、原油は30円安50円高のマチマチで引けた。

 東京ゴムは売り優勢で小安く始まり、上海ゴム安が伝わり急落した。その後に買い戻しが入り反発してもち合ったあと、引け直前に波乱相場となった。

 寄り付きは、手仕舞い売りが先行して安寄りした。上海ゴムの前日夜間取引が反落したことと、円相場が109円台前半へ円高になったことからの売りが出た。
 9月限が208.0円、10月限が208.0円と210円台を割り込む水準へ急落したし、11月限は210.6円、12月限は212.2円、1月限が213.6円へ急落した。

 きょうの上海ゴム相場が、「小安く始まった」と伝わったのが売り材料にされた。この安値圏で暫らくもち合ったあとは、上海ゴム相場が反発に転じたため買い戻しが入り、寄り付き直後にもち合った水準まで戻した。
 その後は、玉の出具合い次第のもち合い相場が続き、14時半過ぎにデイトレーダーの買い戻しなどが入って上伸したが、引けにかけて再び下げる相場になった。
 結局、期中~期先限月は前日比0.5~1.1円安で引けている。

 当限の8月限は小口の買い戻しが入り、前日比4.2円高の210.0円で引けている。納会を見据えた手仕舞い売買が出たようだ。取組高は183となって、前日より14枚減少した。9月限は0.6円高の210.6円で引けている。

 8月10日現在の東京商取ゴム指定倉庫在庫が、前旬比287トン減の3,584トンと発表されたが、売り材料にも買い材料にもされなかった。同時に8月限と9月限の期近限月の堅調推移も、材料視されなかった。
 円為替相場が110円台を割り込んだことが嫌気売りを誘っていたが、その後は無視されていた。
 上海ゴムが高いか、安いかの動きに追随する売買が中心になっていた。

 来週の見通しだが、先限の220円台相場には抵抗があるようだが、4日以降の出直り基調が続いているので、弱気にならないようにしたい。来週前半の動向を見極めてから、次の方針を決めることにしたい。
【オスマン】