ボンクラ上司が頭に来た?起業して、恥さらして、一番槍で目立てばOKじゃね?!

 起業のきっかけには意外にも、「上司がボンクラで頭に来て見返したいから」というものが多かったりします。起業すると目立たねばなりませんから、ボンクラ側、つまり一般人、多数派、そして常識人からは、とことん無能扱いされたり、バカ呼ばわりされます。でも、商売の1番槍で死ぬことはまずありません。成果を手にすれば、1番槍の費用対効果は抜群です。

無能な上司を見返すために起業した人は多い


 今日は、「何もしないボンクラ上司が10年持つ起業家を作る」という現実についてお話したいと思います。

 私共は今、法人さんだけで110社くらいの顧問先さんとお付き合いしています。もちろん個人もいらっしゃいますが、個人の場合は不動産賃貸業が圧倒的に多いです。

 個人事業者はあまりいなくて、ほぼほぼ会社の社長さんが多いんですよ。

 そうすると、お客様は会社の社長さんか、不動産賃貸業をしている個人のお金持ちの方かって感じで、凄く少数派の人達です。

 ところが社長をやっている皆さんも元々は、ほぼほぼ労働者をやっていたんです。

 その時に上司が無能で、なおかつその無能な上司って、大体「何もしないこと」が良いこと、みたいな感じで収まっているんですよ。

 それで、もうイライラして「もうこんなとこいたってしょうがないし」って。

 もっと過激な人だったら、上司や社長のことを「あんな社長とやっても俺なら絶対勝てるわ、じゃあ自分で会社起こしちまおう」と(笑)。

 そういう感じで会社を起こして、今に至る人が結構いるわけです。

起業したら1番槍目指さないと。一般人には「バカで無能」と言われるけれど…


 なんやかんやで自分で事業を始める場合は、立派な志なんかちっとも無くて、上司が無能なボンクラだった、ってことが重要な要素のひとつだったりするんですよ。

 だから、「上司がボンクラであることで、かえって自分が一国一城の主になれて本当に良かった!」って、今になって感謝している社長さんが沢山います。

 自分が一国一城の主になるんだ!って決めて、社会にボーーンッと飛び出すわけですね。

 ただ、一旦外に飛び出すと、裸一貫で始めるわけですから、イケてる会社のこれまたイケてるサラリーマンと同レベルか、それ以上にやらなきゃいけないんですね。

 イケてる会社のイケてるサラリーマンっていうのは、仕事から逃げずにとにかく1番先に突撃します。だから、めちゃくちゃ評価されるわけです。

 社会的な評価っていうのは同じですから、独立すると、とにかく逃げないことが求められます。

 ただね、1番で突撃する人って1番目立つんですね。

 敵地には絶対自分が1番最初に突撃する。1番手は皆から見られるわけですから、そういう形で目立てば良しということでね。

 ところが、自分が1番で突撃してよく目立つような、たとえば「この商売私がやってるんですっ!!」って目立つと、結果として、一般人…要するに常識人や多数派から「バカで無能」と判断されます。

 あと、「キモい」とかも言われます。「あんなふうにやっちゃダメよ!」って子どもに目隠しなんかしてね。「近づいちゃダメ!指差しちゃダメ!」みたいなね(笑)。

 そんな感じで一般人や多数派の人達からは、ちょっと酷い扱いを受けることもあります。

 それが「目立つ」ということです。

商売の世界に1番槍で乗り込んでも命を取られることはない


 まぁまぁ…1番槍って目立つんですよね。1番に目立たないといけないっていうのが商売の基本なので。

 「あんなふうになっちゃダメよ」ていう感じの言われ方もしますけれど、でもそのくらいやらないと、10年持つスモールビジネスって10社中1社ですよ?

 10分の9がみんな会社潰していくのに、じゃあ、常識人の言う通りやって行けば良いのかってなったら全然違うでしょ?

 他の人からバカに見えてしょうがないのは、常識的に考えると1番槍って1番最初に突っ込むわけですよ。そうすると死ぬ確率も高いですよね?

 ですから、「1番槍ってバカだよね」ってなるじゃないですか。

 じゃあ、サラリーマンは?サラリーマンはどこにいるのよ?って探してみると、後ろの方からみんなで着いて回るのがサラリーマンなんですよ。

 いわゆる雑兵(雇い兵)というやつです。

 ところが、実際に今1番槍をやったってね、商売の世界では命を取られることはないんです。

 借金はするかもしれないし、恥はかくかもしれない。だけど1番槍で死なないのに、成功したら功績は昔と変わらないんですよ。

 「1番槍」の功績が「起業しちゃったよ☆1番乗り」という具合になって、そして「1番首」を上げた功績みたいな形で、いろんな形で社会に評価されるわけですね。

 だから功績との費用対効果を考えると、今の時代に1番槍って悪くねぇよなって、そう思うわけです。

 サラリーマンやってる場合じゃねぇ。一国一城の主なんて意外と簡単じゃねぇかよ。だって命取られることないんだもん。

 そういうふうに考えた人は、ぜひとも会社をやるべきなんですよ。

 そのくらい世の中の常識がおかしいっていうのは、10人が起業したいって思っても、10人中9人は「起業」もできないんですよ。

 たかが商売ですよ?商売1つやると10人が思って、10人中9人が商売できないっておかしな話なんです。

 商売なんて誰でもできるわけなんですよ。

忌み嫌われるかもしれないけれど2〜3%の少数派になれる


 話は1番最初のボンクラ上司に戻ります。

 結局、ボンクラ上司って何もしないんです。つまりリスクを取らない。

 リスクを避けて通るっていうのは、自分たちのボンクラ上司と変わんねぇじゃないかって。

 自分はあんなふうになりたくない!自分はリスクを取って1番槍でどんどん突っ込んで行くんだ!自分が一国一城の主になって、そして自分が給料を払う側になるんだ!って。

 日本には2〜3%しか給料を払う側の人はいません。

 給料払う側っていつも忌み嫌われているんです。「搾取してる」とか言われて。

 誰が搾取してんだよって、搾取してんのは全く別の連中だっつうのって話(笑)。

 皆さんがもっと世の中の仕組みを勉強して、そして勇気を持って1番槍で突っ込むことができれば、ボンクラ上司に頭にきたら会社飛び出して、一国一城の主になれば良いと思うんですが。

 いかがなものでしょう。


 
(執筆者:タナカキミアキ)

【関連記事】