貴方にお金を払わない人はお客様ではありません〜相手にするだけ心が壊れる

 起業してから10年経って生き残れる確率は10%程度。生き残れなかった人の状態をよく観察すると、彼らが如何に”タダ仕事”を受けていたかがわかります。商売上、最大の資産は「お金を払ってくれるお客様」であり、お金も払わずブーブー言ってくるような人はお客様ではありません。心が壊れぬため、生き残るため、即刻シャットアウトでOKです。

なぜ起業開業して10年で生存率1割なのか?


 今日は、これから起業開業する方に向けてお話したいと思います。

 「え、金とるの?お前詐欺師じゃん」みたいな感じで、「お金を頂きます」と言うと、必ず「詐欺じゃん」と言う人たちがいます。

 そういう人たちは、「お客様ではない」というお話をしようと思います。

 起業開業した後で、会社を10年持たせるというのは非常に難しい、これがスモールビジネスの現実でございます。

 10年生存率は大体1割といわれていますけれど、起業して生き残るのは本当に1割…10人中に1人しか残れないような、難しい仕事なのかなぁって私もず〜っと思っておりまして。

 だってね、10人が一生懸命に頑張ってね、そのうち1人しか10年生き残れないってそれおかしくないか?って私もずっと考えているひとりなんです。

生き残れなかった人は”タダ仕事”の多い人


 そこで「お客様」を見ていくと、”タダ仕事”っていうのが非常に多いのが10年持たない人達なんだ、ということがわかっていきます。

 生き残れなかった人達の仕事を見ていくと、本当にタダ仕事が多いんです。

 というのも、10年生き残った人たちを見ると、タダ仕事がほとんど無いんです。

 つまり、起業してこの世界で10年生き残りたかったら、必ずお金を頂かなきゃいけないんですね。

 生き残った人たちは何をやってきたかというと、「如何にタダ仕事を少なくするか」ってことに注力してきたわけです。

 それをやり遂げた人たちが10年生き残ったわけです。

ちゃんとお金を支払ってくれる「お客様」は会社にとって最大の資産


 10年生き残って分かることっていうのは、やっぱり会社の資産や財産っていうのは、要するに現金とかそういうものじゃないということです。

 やっぱり、商売上で最も大きい資産は「お客様」です。

 お金を払ってくれるお客様が資産であって、それは貸借対照表とか損益計算書とか、そういう財務諸表には載らないような「簿外資産」であって、この方達の存在無くして成り立たないんですよね。

 私たちが会社を見る時に、実はその会社のお客様が分かる資料があります。

 税務申告書という書類です。

 どういう所と取引しているか、得意先…売り先はどこか、それから買っている所はどこかとかが、税務申告書を見ると分かります。

 その時にね、やっぱりね〜、儲かっている人達って実際に良い人たち、つまりお金をちゃんと支払ってくれる人と付き合っているんですね。

お金を支払ってくれるお客様と出会えた社長がやってきたこと


 じゃあ、生き残っている人達がお金を支払ってくれるお客様と出会うために、黒字社長が何をやっているか?というと、やっぱり、1にも2にも集客です。

 ロールプレイングゲームを1回転やると、ゲームをクリアするコツみたいなのって分かるじゃないですか。

 2回転目では1回転目をやった時の経験を踏まえて、どういうスキルを最初に上げておけば有利か?とか絶対に分かるわけですよね。

 ですから、もう2回転目をやっている人間からすれば、みんな言います。「やっぱり集客だよね〜!」って。

 集客、集客、集客!

 それもお金を払ってくださるお客様に対してのアプローチがしっかりとできる、お金を払ってくれる人たちを集めることができるスキルが、やっぱり「最強スキル」ですね。

 そのためには「広告」も打たなきゃいけないし、それから「クチコミ」が発生するまで何か自分たちで工夫しなきゃいけない。

 そして「紹介」が起こるっていうのは、自分たちのレベルがかなり上がらないと紹介というのは起こりません。

 これもやっぱり商売というロールプレイングゲームを1回転やると「分かった!そういうことだったのか!」となるんですね。

一定割合いる「金を払わぬ人」はお客様ではない


 ですから、こういった考え方と逆な人達、「え!金とんの?!詐欺じゃん」、「金とるの?詐欺じゃん!」って言うような人達とお付き合いをしてしまうと、本当に経営者の心は折れてしまいます。

 ところが、世の中には、とにかく何としてでもお金を払わない、「お前を良いように利用してやろう」っていうような、そういう人達が一定割合はいます。

 それから、残念な事なんですけれど、人に仕事を頼んでおいて平気で金を払わない人、こういうのもたくさんいます。いーーーっぱいいる。

 そういう事を知らずに私もウブな気持ちで起業開業をしてですね、叩かれまくったわけですよ(笑)!

 自分たちが商売をやっていくためには、そういう人たちをなるべく入り口でシャットアウトするしかない。

 そうじゃないと、自分たちの心が折れてしまって、本当にお金を払ってくれる「お客様」に対して、喜ばれることや困ったを解消する商品・サービスを提供し続けていけないんです。

 「お金を払う人」に向けて喜ばれるサービス、それから困ったを解消する商品・サービスを提供し続けていく。これだけやってりゃ良いんです。

 自分のことを詐欺師呼ばわりする人もたくさん出てくるかもしれない、ところがそういう人たちは相手にしない。

 そして自分たちの店には絶対に入れない。「出入り禁止」です(笑)。

 そういう事を徹底していけば良し。

自ら告知しないとお金を払う人は見つからない


 そして、お金を払ってくれる人たちに喜ばれる、困ったを解消する商品・サービスをずっと提供し続けていくには、やはり告知が1番大事です。

 告知・告知・告知!知ってもらってナンボです。

 いくら良い商品・サービスを提供しようとしても、絶対に告知は避けて通ってはダメです。

 看板等でどういう商品・サービスをやっているのか、それからPPC広告、困ったことで検索している人、必ずそういう人たちに当たるとかね、そういう告知をしっかりやっていかなきゃいけない。

 自分たちが如何に良い商品・サービスを提供していたとしても、本当に「知って」もらえなかったら駄目なんです。

まとめ


 まとめになります。

 起業開業する時に、本当に1番大事なことっていうのは、まずはお金を払わないような人たちを、入り口で絶対にシャットアウトすること。

 お金を払わない人と付き合うと、本当に心が折れて傷つきますから、これだけは気をつけてくださいね。

 そして、ちゃんとお金を払ってくれるお客様っていうのは自分の財産ですから、本当に大事にしてください。

 自分で独立開業したら、自分が勤めていた時は自分の財産にはならなくても、自分が独立開業して自分でやり始めたら、自分の財産になりますからね。

 自分の財産…本当に「良い財産」を作りましょう。


 
(執筆者:タナカキミアキ)

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