お客様から「好き」になってもらえる人がいつも踏まえている6つの原則

 ジュリアス・シーザーが、「友からの求めほど心地の良い音楽はない」と言ったように、好きな人からの求めに応じたいと感じるのは、人間の自然な欲求です。マーケティング活動とはまさに、お客様に好きになってもらうための活動であり、マーケティング活動で成功している人は、いつも6つの原則を意識して行動しています。

売れたかったら、まずは好きになってもらおう


 僕はマーケティングとは「売りやすい環境を作る活動」と定義しています。

 マーケティング無しにセールスは実現しない。セールスとマーケティングはいわば両輪の輪です。

 では、どんな状態が「売りやすい状態」だとあなたは思いますか?

 僕はこれが一番じゃないかなと思っています。

 それは、 相手があなたのことを「好き」になっている状態 です。

 人は「好き」な人から買いたいと思っています。人は「好き」な人からの求めに応えたいと感じる生き物です。

 ジュリアス・シーザーはこんなことを言っています。

  「友からの求めほど心地の良い音楽はない」

 「好意」はとても強い心理トリガーなのです。

お客様から「好き」になってもらえる人がいつも踏まえている6つの原則


 では、人はどんな人を好きになるのでしょうか?

 「影響力の武器」の著者として知られる心理学のロバート・B・チャルデイーニは、「好き」になってもらうためのポイントを、「好意をもたらす6つの原則」としてまとめています。

1:外見の魅力


 「人は見た目が9割」ということですね。

 あなたは「理想の売り手」としてふさわしい服装、ルックスをしていますか?

 あなたの商品は、買い手にとって、「この人達から、この商品を買いたい」と感じさせる、魅力的なプレゼンテーションを実現しているでしょうか?

2:類似性


 人は「自分と同じ」人を好きになります。

 故郷が同じ。趣味が同じ。年齢が同じ。

 お客様との共通点は何ですか?

3:賞賛


 あなたはお客様のことを褒めていますか?

 お客様の優れた点は遠慮しないでどんどん褒めましょう。

 褒められて悪意を持つ人はいません。

4:単純接触効果


 人は繰り返し接点を持つ人を好きになる。

 定期的に頻度高くコンタクトを取る。

 これは顧客流出を防ぐ鉄則です。

5:共同


 お客様と共同して戦う「共通の敵」を設定する。

 これは、とても有効な方法です。

 なんでもいいです。

 お客様と「共に」行うことを考えてみましょう。

6:連合


 いつも「いい話」を持ってくる人は好きになる。

 いつも「悪い話」を持ってくる人は嫌いになる。

 その人、本人の問題ではなくても、何かと「連合」されることで評価されるわけです。

お客様は「好きな人から買いたい」と思っている


 以上、駆け足でしたがいかがですか?

 この「6つの原則」、あなたのマーケティングに活用できる点はありませんか?

 今日、すぐにできることはありませんか?

 値段なんて関係ない。品揃えなんて関係ない。

 「私は好きなあなたから買いたい」

 「好意」は強力な心理トリガーです。これ、考えてみてくださいね。(執筆者:高橋 伸夫)

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