史上初の職業コピーライターが教えてくれた売れ続ける商品と広告に必要な3原則
1800年代の後半、世界で初めての職業コピーライターが登場しました。その名は、ジョン・ E ・パワーズ。ジョン・ E ・パワーズはマーケティング(広告)を実行する際に、絶対に欠かしてはいけない3つの原則を後世に伝えています。彼が活躍した時代から150年近くが経とうとした今でも、その言葉は普遍的な教えとして伝わります。
高校生のガチな喧嘩に見た正直な感情表現
先日、本当に久しぶりにガチのケンカを目撃しました。
オフィスの近くにある高校の前にあるバス停。2人の男の子が急に取っ組み合いのケンカを始めたんですよ。
で、近くにいた女の子が「2人とも喧嘩やめてぇー(叫)!」みたいな。
いや、いいですね。いいですねって言うと、不謹慎かもしれないけれども。僕はそう思ってしまいました。
なかなか今時、こんなシーンは見られないなと思って。だって、本当にドラマみたいだったんです。
いや、正直、僕がその時に思ったことっていうのは、なんだろう。羨ましかったですね。これが一番近い言葉かなあ。
いいなーと思ったと同時に、羨ましかったんですね。
あんなふうに、正直に感情を何も隠さずぶつけ合うっていうのは、僕らの歳になると、中々やっぱりできない。いや、ほんとにいいなー、羨ましいなー、って思いました。
というのも、実は、僕もこう見えて喧嘩やりましたね。弱いくせにね。今でも後頭部に、あの当時鉄パイプで殴られた傷痕が残ってるんですよね。
今考えると信じられないですけれど、その当時を思い出すと、本当に純真に追い求めていたんだと思います。自分の存在意義とか、そういうものを。
粋がってたし、何もわかっちゃいないんだけど、自分が正しいと思うことを貫こうと、必死にやっていたんだじゃないかなって思います。
史上初の職業コピーライターが教える売れ続ける商品と広告に必要な3原則
正しいことを貫く。これはビジネスにおいて、とっても重要なことなんですよね。
それを教えてくれるのが、史上初。本当に世界で初めての職業コピーライターと呼ばれている人なんです。
コピーライティングというのが職業として初めて認知されたのは1800年代後半のこと。
その史上初の職業コピーライターは「ジョン・ E ・パワーズ」っていう人です。
John Emory Powers
この人、広告を担当して、とあるデパートの売上を2倍にしたことで一躍有名になります。他にも色んな逸話を持っている人です。
ジョン・ E ・パワーズは、僕たちに「広告においては、これ絶対に守ってよ」という貴重な言葉を残してくれています。
いわゆる広告の3原則というものですが、以下のとおりです。
- 1:広告は刺激的でなければいけない。
- 2:広告は真実を伝えなければいけない。
- 3:真実が伝えられないならば現状を改善しなくてはいけない。
問題は原則の2と3。広告は真実を伝えなければいけない。そして真実が伝えられないのであれば現状を改善しなければいけない。
実際、ジョン・ E ・パワーズには、「この商品では真実を伝えることができません。」と言って、高額な報酬の仕事を自ら降りたという逸話も残されているんですよね。
じゃあ、ジョン・ E ・パワーズは何を言いたかったのでしょうか?
僕たちはどうしても、広告で商品をよく見せたりしちゃいますよね。だからちょっとオーバーめにメリットを伝えたり、時には煽るような文章を書いてみたりしちゃうっていうことないですか。こんな経験ないんでしょうか。
でも、そんなことをやっていてもお客さんっていうのはもう見通してしまう訳ですよね。僕たちは見透かされてしまう。結局売れない。一時的にお客様を集めることができても、継続的に安定してビジネスを成長させるこういうことはできないんですよね。
つまり、わかりやすく言うと、自信を持って真実で勝負できる商品を扱いなさい、と。もしそれができないのであれば、商品を改善して堂々と真実で勝負できる商品にしなさい、って言ってるわけですよね。
真っ直ぐで正直な商品と広告が継続した売上を作る
いかがでしょうかね。糞みたいな商品やサービスを広告で売ることって、やっぱりできないです。
確かに、先ほども言ったみたいに1回は売れるかもしれない。でも、マーケティングで売ることはできません。
つまり、継続的につまりビジネスとして成立することはない。
良い商品を広く知らせることこそが、マーケティングの役割だからです。
あなたは今、良い商品、良いサービスを扱っているでしょうか。であれば、そのまま真実で勝負できる訳じゃないですか。
堂々と真実で勝負できるように、もう一度商品とサービス、見直しをしてみてください。
いくら良い商品であっても、マーケティングが下手くそであったら売れません。
そして、いくらマーケティングは上手でも、商品が糞みたいなものだったら、最後には売れなくなります。
堂々と真実できるように、正しいことを貫く。
ジョン・ E ・パワーズの
- 1:広告は刺激的でなければいけない。
- 2:広告は真実を伝えなければいけない。
- 3:真実が伝えられないならば現状を改善しなくてはいけない。
これができたら、真剣に取っ組み合いの喧嘩してた2人の男の子みたいに、お客様にも本気で伝わるんじゃないかなと、そう思うんです。
(執筆者:高橋 伸夫)