WEB集客から見た、赤字経営者が知らない正しい社名(店名・屋号)の名付け方

 新しくビジネスを始める際の社名・店名・屋号決めは楽しいですよね。名付け方の基本前提は、それぞれの経営者が好きなようにネーミングすれば良いのですが、今の時代は必ず新規顧客がWEBで私達を検索して、お客様になるかを決める時代です。したがって、WEB集客を行うことを考えているならば、正しい屋号・店名・社名の名付け方があります。以下、詳細に解説します。

WEB集客の側面から見ると正しい屋号・店名・社名の名付け方がある


 今日は、「WEB集客から見た、赤字経営者が知らない正しい社名(店名・屋号)の名付け方」というテーマでお話していきたいと思います。

 例えば、個人事業主として起業する時は屋号を考えますし、法人化する時は社名を考えますし、お店を経営する時は店名を考えますよね。

 基本前提として、社名・店名・屋号は、それぞれの経営者が好きなようにネーミングすれば良いと思うんです。

 でも、実は、WEB集客の側面から見ると、名前を付ける時に「これだけは絶対に抑えてほしい」というポイントがいくつかあります。

 詳しく解説していきましょう。

商品・サービスが売れる流れの「AISAS理論」をまず抑えよう


 まずは、名付け方法を説明する前に、前提となる話をしたいと思います。

 専門用語で「AISAS理論」と言いまして、「商品・サービスが売れる流れ」というのが存在します。

 その流れを、パーソナルトレーナーの例で、説明していきます。

AISAS理論のA:「Attention」「認知」


 まず、AISAS理論のAは「Attention」、「認知」を指します。

 つまり、立地条件であったり、チラシをポスティングしたり、交流会に参加したり、SNSを使ったり、そういった方法でパーソナルトレーニングジムの存在を知ってもらうのがSTEP1です。

AISAS理論のI:「Interest」「興味」


 そして、次のAISAS理論のIは「Interest」、「興味」のことです。

 例えば、「ダイエットしたい」とか、「運動不足で体がたるんできたから筋トレしたい」など、何かしらの理由で「パーソナルトレーニングジムに行きたい」と思うきっかけがあるわけです。

AISAS理論のS:「Search」「検索」


 そして、次のAISAS理論のSは「Search」、「検索」を意味します。

 検索というのは、複数のパーソナルトレーニングジムを比較検討することもあれば、「そういえば●●という名前のパーソナルトレーニングジムがあったな」という形で思いだして、そのお店を検索してWEBサイトを見るパターンもあります。

AISAS理論のA:「Action」「購買」


 そして、次のAISAS理論のAは「Action」、「購買」です。

 検索した結果、良さそうなパーソナルトレーニングジムを見つけて、そこに通い始める。これもイメージできると思います。

AISAS理論のS:「Share」「情報共有」


 そして、最後、AISAS理論のSは「Share」、「情報共有」です。

 つまり、通い続けた結果、「本当に良いジムだな」と感じたら、知り合い等に紹介してもらえたり、SNSでオススメしてもらえたりします。

WEB検索してもらう時に地域・カテゴリ名の入った屋号・店名・社名は埋もれやすい


 ここまでが、商品・サービスが売れる流れの説明でしたが、実は、今の時代は3番目の「Search」、「検索」に大きな重きがおかれています。

 「そういえば、あそこに●●という名前のパーソナルトレーニングジムがあったけど、本当に良いジムなんだろうか?」と考えて、GoogleやYahoo!を使って、社名・店名・屋号で検索して調べる。

 このステップを踏まれる方がすごく多いんです。

 だから、社名・店名・屋号で検索されたときに、自分のWEBサイトを『確実に』見つけてもらうことがとても重要になります。

 この点を考慮して名前を付けると、集客の面で有利になります。

 では、どういう風に名前を付ければ良いのでしょうか?

 1つ目のポイントは「他と絶対に被らない名前をつける」ことです。

 お店があるエリアを店名に含める経営者さんって多いですよね。

 たとえば、大阪の梅田にあるからということで、「梅田なんたらパーソナルトレーニングジム」という名前をつけたとしましょう。

 この場合、せっかく自分のジムに興味を持ってもらって、ジム名で検索してもらっているのに、検索結果には、自分のジムだけじゃなくて、梅田にあるパーソナルトレーニングジムもたくさん出てきてしまいます。

 そうすると、自分のジムのWEBサイトを見つけてもらえずに、結局他のジムに流れてしまう、こういうリスクがあります。

 後は、「ダイエット専門のジムにしたい」のような考えで、「ダイエットなんたらジム」みたいなネーミングにする経営者もいますが、これも同じです。

 自分のジム名で検索してもらっても、ダイエットに力を入れている他のジムも検索結果に出てきてしまうので、自分のジムのWEBサイトを見つけてもらえないリスクが高くなってしまいます。

 これでは、幾らWEB集客に力を入れても、費用対効果がまるで合わなくなるのです。

屋号・店名・社名は「被らない」「覚えやすい」「インパクトがある」がWEB集客の正解


 WEB集客を行うことを前提に、屋号・店名・社名を付ける時は「他と絶対に被らない名前をつける」というのを守ってください。

 もう一つは、いくら被らない名前になっていたとしても、インパクトがない名前とか、覚えにくい名前になっていると、自分のお店の名前で直接検索してもらえる確率が減ってしまうので、「覚えてもらえる名前にする」というのも重要です。

  「被らない」、「覚えやすい」、「インパクトがある」

 この3点を守って社名・店名・屋号を付ければ間違いがないんじゃないかと私は思います。


 
(執筆者:朴 智弘(ぱく ちほん))

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