起業家が抱える2種類の悩み〜あなたの悩みはイケてる?イケてない?

 勤め人は最初に人間関係で悩み、起業家は最初に売上で悩みます。これは古今東西、相場が決まった話です。でも、起業家の悩みは細分化すると2種類の悩みに分かれます。「イケない起業家の悩み」と「イケてる起業家の悩み」です。この2つは全く質が違ったものです。どのように悩みの質が違うのでしょうか?

勤め人は人間関係に悩み、起業家は売上に悩む


 今日は、『起業家の2種類の悩み』こんなテーマでお届けしていきたいと思います。

 さあ、今、貴方はどんな悩みを抱えているでしょうかね?

  「家に帰ると家族の心配そうな目が辛いんだよね」

  「月末になると、もう支払いの事で夜も眠れなくなる」

  「通帳開く度に背筋が寒くなる」

 まぁまぁ、ビジネスのアーリーステージとか、スタートアップの時期の一番大きな悩みというのは、やっぱり売上なんじゃないかなと思います。

 これは誰もが通る道ですね。

 僕自身もそうでした。

 勤め人の最大の悩みは、「人間関係」、起業家の最大の悩みは、やはり「売上」。

 これは古今東西、相場が決まった話です。

起業家の悩み1:「イケてない人の悩み」とは


 でも、この起業家の悩みも細分化すると、実は二種類あるわけですね。

 それは「イケない人の悩み」と「イケてる人の悩み」です。これは質が違うんですね。

 「イケない人の悩み」は、いっつもずーっと同じ事を悩んでる、同じ所をグルグルグルグル回って堂々巡り。

 端的に言うと、売上がずーーーっと上がらない、お客様が全然増えない。

 これ、何が原因かっていうと、「正しい事を選択して継続していない」ことにあります。

 たしかに、業種の違いや競合環境の違い、外部環境の違いで、スピードには差が出ます。

 小売を選ぶか、卸売を選ぶか、ネットか、物販か、教育か、選択したビジネスによって個別に利益率とか、商圏、マーケティングの具体手段も代わります。

 でも「正しい事を継続」していたら、ちゃんとビジネスって、次の駒に進めるようになってるんですよね。

 そんな事言うと「いや!そんな事ありませんよ!」「私一生懸命やってます!」こんなふうに言う方がいるんだけども、上手くいってないんだから、間違った事を一生懸命やってるんですよ。

 間違った事を一生懸命やっていたら、いつまでも前に進む事は出来ないですよね。

 ですから、売上を加速度的に上げるため、お客様を増やすために、私達は『正しい事、正しい行動の選択肢を早く発見する』必要があります。

起業家の悩み2:「イケてる人の悩み」とは


 そして、『正しい事を継続』していれば、ちゃんとビジネスというのは、駒を前に進める事が出来る。

 実は、「イケてる人の悩み」はここで発生します。

 「イケてる人の悩み」というのは、次の成長への前触れ・サインだったりするわけですよね。

 残念ながらビジネスを続けている限り悩みっていうのは無くなりません。

 例えば、「売上がない」という悩みが解消できた。すると、必ずやってくるのが、次は「時間が無くなって、おまけにキャッシュフローが危ない」という悩みなんですね。

 売上が増えるという事は、それだけ作業量と資金の回転量(商売は基本的に先出し後入れですからね)が増えています。

 それを受け入れるだけの業務を効率化するシステム、資金調達元がなければ、当然時間を使うしかないわけですし、お金をかき集めなければならない。
 もう忙しくて忙しくて、目が回ってしまうみたいな事になるわけですね。

 その業務の効率化も済み、事業を次のステップに行こうとすると、やっぱり組織化っていう事になる。

 組織化すると必ずやってくるのが、今度は「マネージメントの悩み」「人の悩み」っていうのがやってくるわけですね。

 はい、このようにビジネスってビジネスをしている限り、悩みってずーっと無くならないわけですね。

起業家の悩みは絶対に尽きない。悩みを楽しめ!


 まずは、「自分が今やってる事が正しい事なのかどうか」を、売上やお客様の数で確認しましょう。

 それが増えていないのに、間違った事を一生懸命やるくらい馬鹿馬鹿しい事ってないじゃないですか。

 そして、この記事をご覧頂いている貴方が「イケてる」、こういう方が多いと思うんだけども、「イケてる人」だったとしたら、やっぱり悩みを楽しんでください。

 ビジネスが次のステップに進む前には必ず混乱っていうのが起きます。

 これはどんな大きなビジネスでもそうです。

 例えば、ニトリが北海道から全国に一歩踏み出した時に、海外で騙されたり、ストライキ起こされたり、お金をむしりとられたり、大きなトラブルや混乱とかが待っていたわけですね。以下の本とか読んでいて痛快ですよ。

 売上もお客様もどんどん増えていく中で、トラブルの質や大きさも桁違いになっていきます。それを似鳥社長は楽しんでるんですよね。

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 これはどんなビジネスも同じだと思います。それをやっぱり楽しむっていうことじゃないかなと思います。

 ビジネスをやってる限り、やっぱり悩みとうまく付き合うというか、悩みを楽しめるようにしたいですね。

 悩みを楽しめてるっていう事は、ちゃんとビジネスが次の駒・次の駒・次の駒って進めていけてる事ですからね。


 
(執筆者:高橋 伸夫)

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