楽天・三木谷さんはなぜパソコン教室の運営から事業をスタートさせたのか?
バックキャスト法とは、まずは大きな夢や目標を明確に描いた後、何をやらなければならないかゴールから逆算し、現在やるべきことを一つ一つ実行し、最終的に夢や目標を達成しようとする成功メソッドです。楽天の三木谷社長はバックキャスト法を使い、自らの事業を飛躍させた良いお手本です。なぜ、三木谷社長はパソコン教室から事業を始めたのか?島倉さんの解説です。
逆算思考で夢や目標を叶える「バックキャスト法」
今回は、『バックキャスト法で夢を実現させよう』というお話をします。
『バックキャスト法』です。
英語で言われると何か難しそうな感じがしますけども、実は難しくなくて、要は『逆算思考』です。
バックキャスト法について簡単に説明すると、まずは大きな夢や目標を明確に描いた後、何をやらなければならないかゴールから逆算し、現在やるべきことを実行して、最終的に夢や目標を達成するというものです。
ゴールに向けて課題を一つ終えたら、次ここ行く、ここ行く、ここ行く、ここ行く。。。というふうに具体的に動いていきます。
そうやって具体的に動けば夢や目標は実現するよね、という思考が『バックキャスト法・逆算思考』という考え方です。
成功者の多くは意識的にこの方法を使って夢や目標を実現しています。
楽天・三木谷さんの楽天創業からの行動はバックキャスト法の良いお手本
例えば楽天を経営している三木谷さんなんか良い例です。
三木谷さんが最初に手がけたビジネスが何か分かりますか?
実はパソコン教室なんですよ。
楽天マーケットを作る前に、なぜパソコン教室なんか始めたの?と感じる方もいらっしゃることでしょう。
彼の元々の出身は日本興業銀行です。
それで、最終的に何をやりたかったのかといえば、メガバンクに変わる新しい金融サービスを提供する会社を作りたかったわけなんですよね。
その為に何をするかと考えると、預金者と資金が必要ですよね。
預金者と資金を集める為に何をしなければいけないかというと、金融会社を作らなきゃいけないわけですよ。
楽天がカード会社・不動産、あとは証券、あとはFXの会社を立ち上げたり、買収したのは皆さんもご存知のとおり。
楽天は今、全ての金融サービスに紐づいたクレジットカードによって、顧客情報とお金をどんどん集めていますよね。
じゃあ、クレジットカードを普及させる為には何をしなければいけないかというと、ここで楽天市場のサービスが必要だったわけです。
楽天市場を使うお客さんって皆決済するじゃないですか。だから、この人達が全部、金融サービスに繋がっていくわけですよ。
すいません。話がめちゃくちゃ回り回っているんですが、どんどんさかのぼります。
なんで一番最初に始めたのがパソコン教室なの?という話をしましょう。
楽天を始める時に、三木谷さんは銀行出身だけどITにはクッソ弱かったわけですよ。
だから、どうやってITに強い人を集めるかを考えて、ITに強い人材を集めるためにパソコン教室を立ち上げたんですよ。
生徒さんとか講師を集めたら、その中にITに強い人がいるだろうと。その人達を中心にまず楽天を立ち上げようと考えたんですね。
そして、彼らと一緒に楽天市場を作って、集まった顧客会員に先ほどお伝えした金融サービスを提供し、独自の経済圏を作っていったわけです。
こうやって考えると、全て「これまでにない新しい金融サービスを作る」というゴールから、三木谷さんの行動が繋がっていると思いませんか?
三木谷さんは完全に『バックキャスト思考・方法』で、今の楽天を作り上げていったんです。
中途半端な夢や目標ではバックキャスト法が使えない
ちなみに、夢とか目標が大きくないと、『バックキャスト法』はあまり有効なものとなりません。
よく、夢や目標は何ですか?と尋ねた時に、やれ「ベンツが欲しい」「海外旅行行きたい」とか、しょうもない夢掲げる人いっぱいますけども、これだと『バックキャスト法』が使えないんでうしょ。
だって、そんな夢や目標は一瞬で叶うじゃないですか。
もっともっと野望を高らかに掲げていかなきゃいけないわけですよ。
そうじゃないと思考も大きくならないし、やる事も小さい事ばっかりやって、終わってしまうわけですよね。器が小さいわけです。
だから、そうじゃなくて、本当に「やるんだ」と思ったら、三木谷さんの事例のようにもっと大きな夢を掲げて、そこに向けた具体的な行動を一つずつ重ねて行ってほしいんです。
一つ一つ夢を叶えていけば、最終的に大きな夢を実現出来るんですね。
具体的かつ真剣に過程をこなせますし、途中で現れる誘惑にぶらされることも無くなりますから。
まずは、とんでもなく大きな「夢・目標」を描いて、どうやってゴールに向かえばよいのか具体的に考え、一つ一つ地道に実行していきましょう。
なんとなく日々頑張るよりも、大きな成果を手にすることが可能になりますよ。
(執筆者:島倉大輔)