2017年10月13日 09:28

12日(木)の東京ゴムは、失望売りと投げが出て急落。

2017/10/12 19:19
 ドル=円相場は112円台半ばで推移のあと、ジリジリと円高に転じた。正午に112円40銭を付けて、16時15分に112円21銭を付けた。
 東京株式は、今日も上昇した。112円台の円安とNY株高、そして衆院選挙で自民党優勢が伝わり安心感が広がり、新政府に期待した買いが入った。日経平均は前日比73円高の20,954円で終えている。

 東京商取の金は、前日のNY金高と、その後のドル建て現物相場の上昇を受けた活発な買いに19~23円高。白金はNY白金が小幅安も、ドル建て現物相場高と金高を受けて、4~10円高になった。
 石油相場は、前日の海外原油は堅調に引けたが、今日のアジアの夜間取引が下落したことで売り買いが交錯して、ガソリンは50円安~150円高となり、灯油は70円安~30円高、原油は30~140円高で引けている。

 東京ゴムは、200円台割れを嫌気した売りが誘われて、期先中心に急落。

 前日(11日)の夜間取引で、当限(10月限)を除く全限(11~3月限)が200円大台を割り込んでいた。10月限が202.7円で下げ止まったが、11月限が198.3円、12月限が198.2円、1月限が197.0円、2月限が196.1円、3月限が195.6円と、200円台を割り込み直近安値を付けた。

 夜間取引立会いの途中に、突然に売り材料が出現したわけでなく、なぜ一気に200円台を割り込む相場になったか、分からなかった。立会い序盤はやや売り優勢だったが、期先限月にまとまった売り物が出たことがキッカケとなって急落し、その動きを受けた既存限月は、辛抱していた買い方の投げが出たことで、4~6円の急落に発展したと見られる。

 今日の寄り付きは、前日夜間取引の200円台割れへ突っ込んだ相場を受けて、買い戻しが先行する展開となって、各限は2円前後反発して始まった。その後も、買いが優勢の立会いが続き、3月限(199.9円)を除き、他の限月が200円台を回復する相場になった。

 このまま反発するのかと期待してみていたら、買いが出尽くしたあと戻り売りが優勢の相場に転換して、急落する相場になった。10時半過ぎ頃から下げ出しガタガタと下げる相場になった。
 その後は買い戻しが入り反発したが、200円台を回復することができず、もち合い相場が続いたが、14時半過ぎにデイトレーダーに売りが出て再び下げて、前日夜間取引の安値を下回った。3月限は105.1円を付けた。10月限を除く各限月も、直近安値を更新した。

 今日の出来高は5,664枚で、前日夜間取引との合計は9,004枚。取組高は24,678枚となり、前日より609枚増加した。10~2月限が減少して、3月限は少し増加した。。このことからして、今日の急落相場は買い戻しが出たあと、建て玉整理の手仕舞い売り(投げ)が出たとみられる。

 注目の上海ゴム相場は、もち合いで推移したが、引け直前に急反発して13,380元の水準で引けている。東京ゴムの急落に対しては“知らん顔”だった。

 下抜けてしまったが、192円台では強力な下値抵抗をみせると思うので、もう少し辛抱していたい。
【オスマン】