2017年10月20日 08:43

19日(木)の東京ゴムは反発のあと、引けにかけて売られる。

2017/10/19 22:37
 ドル=円相場は113円を挟んだ取引のあと、15時30分に113円14銭の安値を付けた。その後、円高に転じて17時15分に112円53銭を付けた。
 東京株式は、きょうも続伸した。前場引けに日経平均は21,503円まで上昇した。後場は急落する場面もあったが、引けにかけて買いが入り、前日比85円高の21,448円で引けた。

 東京商取の金はNY金の小幅安と、ドル建て現物相場の軟化を受けて売り優勢となったが、円安を受けた買いが入り前日比変わらず~9円高。白金はNY白金安と、ドル建て現物相場安から売り優勢となって、20円前後の下げになった。

 石油相場は、前日の海外原油が小幅高となり、為替が113円へ円安に振れたことで堅調な展開となった。売り控えられたこともあって反発幅が大きくなり、ガソリンは250~590円高、灯油が380~500円高、原油も190~440円高で引けている。

 東京ゴムは上海高を受けて反発したが、引けにかけて戻り売りに上げ幅縮小。

 前日夜間取引の反発を好感した買いと、上海ゴム夜間取引が堅調に終えていたのが好感されて、小口買いが先行して小高く始まった。その後しばらくもち合ったが、きょうの上海ゴムが続伸したのを受けて上げ幅を拡大した。
 12月限と1月限が195円を越す水準へ反発して、2月限が199.1円、3月限が199.9円と、200円に接近する水準まで反発した。

 しかし、3月限が200円台を回復できなかったことで失望人気が台頭して、その後の上海ゴム相場も伸び悩みとなったことから、手仕舞い売りが出て小幅安となり、高値から1~2円超反落して引けた。
 当限の10月限が1.0円安の188.0円で引けたが、11月限が0.8円高、12月限が1.3円高、1月限が2.4円高、2月限が1.7円高、3月限が1.6円高で引けた。

 出来高が日中取引で4,640枚、夜間取引1,042枚の合計5,682枚と薄かった。取組高は23,933枚となり、前日より206枚減少した。なお12日の24,678枚からだと745枚減少した。
 僅かだか取組高が減少したことは、既存限月中心に建て玉整理が進展したことを物語っている。2月限が7,997枚となり、12日の8,801枚に比べて804枚減少したが、もっと減少しても良いところのようだ。

 なお、きょうの上海ゴム日中取引は13,365元へ急落して終えていたため、東京ゴムの夜間取引が2円前後反落したが、反落のあと買い戻されているので一過性の反落と見たい。
 上海ゴム相場が、中国共産党大会が行われていることから、活発な売買が控えられているようで、来週半ばまでもち合いが続く可能性が強い。
 
 このため東京ゴムは、玉の出具合い次第のもち合い相場が続く可能性が強いと見られるが、押し目買いを中心とした逆張りで対処していくのが良いと思う。
【オスマン】