2017年12月4日 08:34

1日(金)の東京ゴムは、上海高受けて200円台回復へ急反発。

2017/12/01 18:08
 ドル=円相場は、早朝に112円50銭前後へ円安になった。一時112円69銭を付けた。その後は、112円40~60銭の間で、もち合いが続いていた。
 東京株式は、円安を受けた買いに高寄りしたが、直後に手仕舞い売りが出て急落した。その後も終末事情などから整理売買が出たが、引けにかけて買い戻されて日経平均は前日比94円高の22,819円で終えた。

 東京金は、前日のNY金安を受けて反落して始まり、その後も売り優勢の相場が続き、前日比7~13円安で引けた。
 東京白金は、前日のNY白金が小高く引けたのと、小幅の円安を受けた買いが入ったが、円安の一服と小口の戻り売りが出て結局、前日比3円前後安で引けた。

 東京石油は、前日のNY原油がもち合いで引けたが、きょうの東京市場は112円台半ばへの円安を受けた買いが入り、引き締まった相場になった。ガソリンは30~100円高となり、灯油は130~190円高、原油は110~220円高。

 東京ゴムは、マチマチで寄り付いたあと、上海ゴムが寄りあと急伸したニュースを受けて活発な買いが入り急反発。期先限月が200円台を回復した。

 寄り付きから買い優勢の相場になったが、直後はもち合いで推移した。先限が200円台に接近する水準へ上伸したことで、戻り売りを浴びててもち合った。
 上海ゴムも、前日夜間取引の終値と変わらずで低調な推移だったが、10時半頃から急伸する相場に変化した。

 東京ゴムは、上海ゴム高を受けた買いが入り急上昇して、まず先限の5月限が200円大台を回復、その後に4月限も200円台を回復する反発相場になった。
 その後、上海ゴム相場が伸び悩んだことで、東京ゴムは戻り待ちの手仕舞い売り売りや、買い玉の利食い売りが出て、ジリ安になる場面もみられた。

 しかし14時半近くにデイトレーダーの買い戻しが入って上伸する相場になった。結局、1月限~5月限の各限は、久し振りに前日比5円前後上げる相場になったが、12月限は4円高に留まった。

 上海ゴムだが、現地午前中の相場で伸び悩む場面もみられたが、午後になって再び買い人気が高まり上伸、1月限が14,000元台を回復する場面もあった。中心限月の5月限は14,500間近い水準まで急伸していた。
 その後、引けにかけて再び上伸して1月限が14,000元台を回復、5月限は14,500元台に乗せていた。

 突然、強気材料がでたのかーであるが、確認が取れていないが『タイのゴム産地で降雨による洪水が発生している。当面のゴム生産・出荷に支障が出るのではないか』との見方が強まって、買いが入ったのでなかろうか。

 何はともあれ、上海ゴム1月限が14,000元台を回復、中心限月が14,500元台へ上昇したのは事実であり、この動きにより、これまでもやもやしていた『上値閊(つか)え感』が吹っ切れた相場に変化する可能性が強まってきた。

 東京ゴムも200円台を回復して、安値から大きく立ち上がってきたので、出直り相場に転じる可能性が高まったと思っている。
【オスマン】