2017年12月6日 12:35

5日(火)の東京ゴムは、戻り高値更新のあと上海安受けて下げる。

2017/12/05 21:43
 ドル=円相場は、10時15分に112円37銭高値を付けて、その後は小幅の円安に転じて、15時45分に112円66銭を付けた。
 東京株式は、手仕舞い売りが優勢になって低調な相場になった。一時、日経平均は前日比185円安に下げた。その後に買い戻しなどが入り反発して、前日比84円安の22,622円で終えた。

 東京金は、NY金安と円高を受けて軟調となったが、午後は円高一服を受けて下げ渋り、前日比9円安~1円高のマチマチで引けた。
 東京白金は、NY白金安と円高を受けて急落したあと、ドル建て現物相場の軟調を受けた売りも嵩み続落、前日比29~36円安になった。

 東京石油は、前日のNY原油の続落と小幅の円高を受けて急落したが、きょうの海外原油が下げ渋ったことで売り控えられた。それでもガソリン、灯油が700円弱安となり、原油は700円前後安で引けている。

 東京ゴムは小幅続伸する場面になったが、上値を追っての買いが途絶え、小口の手仕舞い売りに上げ幅を削って引けた。

 きのう4日の上海ゴム夜間取引で、中心限月の5月限は一時、14,950元の高値を付けたが、その後ジリ安となって14,795元、変わらずで引けた。
 東京ゴムの夜間取引は買い優勢となって小幅続伸、先限は211.2円の戻り高値を更新した。

 こうした動きを受けた5日の東京ゴムは、小口の買いが入り堅調に始まった。しかし買いが一巡出尽すと上げが止まり、利食い売りが出てきてジリ安に転じる動きになった。
 だが、きょうの上海ゴムが低調に寄り付いたあと、反発する動きになったのを受けて買いが盛り返されて、再び210円台相場へ上伸して、前日夜間取引に付けた211.2円に挑戦する動きとなった。しかし、きょうの相場は買いが止まるのが早く、買い出尽くしのあとは小口に売りに下げる相場を強いられた。

 小幅の往来相場が続き、引けにかけては手仕舞い売りが優勢の展開になり、結局、この日の安値に近い水準で引けた。それでも各限は前日比0.1~1.0円高で引けている。先限の引け値は209.4円と210円台を割り込んだ。

 上海ゴム5月限は、14,100元割れの安値に突っ込む急落のあと反発して、14,200元台で引けて、少し弱い動きになって引けている。

 ここ最近の相場を振り返ると、東京ゴムは11月21日の187.8円の安値から、きょうの211.2円まで23.4円幅の急反発となった。
 上海ゴムも期近ベースで、11月21日の12,820元の安値から、12月4日の15,020元高値まで2,200元の急上昇となっている。
 ともに、よく反発したと受け止められ、ひとまずは小休止を入れて不思議ない場面で、ここでの小幅反落相場はリズム的にみても自然な流れである。

 ただ今回の急反発相場は、①タイ・ゴム産地の洪水と、②タイ、インドネシア、マレーシアの天然ゴム生産三カ国が、輸出削減に出る可能性が強まっている―との材料が支援してのものなら、完全に買い上げられた相場になっていないとみられるので、目先的な調整のあと、もう一度買われる相場になる可能性が強い。

 弱気になるのは戒めたい。安値の買い玉を利食いしたあとは、5~7円の押し目を待って、買い拾ってみたいと思っている。
【オスマン】