2017年12月8日 12:59

7日(木)の東京ゴムは反発のあと、引けにかけて緩む。

2017/12/06 12:15
 ドル=円相場は、前日の112円10銭前後から、徐々に円安を強めて9時45分に112円48銭を付けた。暫らくもち合ったあと再び円安になって、15時30分に112円60銭を付けた。その後も、円安基調が続いた。

 東京株式は、前日の急落から一転して、買い優勢になり高寄りした。その後も買いが継続して小幅続伸した。後場も買い優勢が続いて、日経平均は前日比前日比320円高の22,498円で終えた。

 東京金は、前日のNY金安とドル建て現物安を受けて売り優勢で始まり、円安を受けて下げ渋ったが、引けにかけて売りが出て、前日比5~12円安で引けた。
 東京白金は、NY白金安を受けて急落して始まったのち、円安を受けて下げ一服となったが、売り優勢の相場が続き前日比46~62円の大幅続落になった。

 東京石油は、前日のNYなど海外原油の急落に圧迫されたが、円相場が112円台半ばまで円安に振れたことで、下げ幅は縮小された。しかし売り姿勢が強く、きょうも大幅に突っ込む相場になった。ガソリンは前日比650円前後下げて、灯油も700円前後安となり、原油も600円前後安で引けている。

 東京ゴムは、反落のあと強気の買いに急反発したが、引けにかけて伸び悩み、各限は前日比2円未満の小幅高で引けた。

 前日6日の上海ゴム夜間取引が堅調に引けていたが、112円台前半の円高を受けて売り優勢で始まった。売り物が一巡出尽すと、小口の買いが入り出して反発に転じ、出来高を伴った急反発相場になった。
 東京ゴム高を受けて上海ゴムも反発に転じるという、相乗効果が聞いた展開になった。

 しかし急反発を受けた戻り売りが出る相場となり、買いも窄んだことから上げが止まり、もち合い相場で推移した。そして、引け直前にまとまった手仕舞い売りが出て急落した。
 上海ゴムも一旦、前日比プラスに反発したが、戻り売りを浴びて反落。引けにかけてはガタンと崩れる相場になった。

 結局、7日の東京ゴムは伸び悩み、上海ゴムは戻りきらずに売り直される展開を強いられることになり、戻りの重さを感じさせられた相場だった。

 早くも師走相場特有の『餅つき相場が始まったのか』を思わせる展開である。
 きょうの朝方は、203.8円まで下げたが、その後、杵(きね)を振り上げるように208.7円まで5円ほど上げた。そして引け前に206.5円まで振り下ろして207.0円で引けている。
 上、下に線を引く小幅陽線で引けているが、この線は今後の『餅つき相場』を暗示するような線に見える。

 なお東京ゴム先限日足チャートは、1日の196.8円から203.5円の長大陽線と、4日の203.3円から309.3円への長大陽線を引いて一気に立ち上がったが、この二本の陽線を包み込むような陰線、すなわち急落相場に繋がる可能性が薄いと見る。
 5日からの反落相場は、目先的な調整安とみたい。強気を堅持する。
【オスマン】