2017年12月11日 16:33

11日(月)の東京ゴムは上伸のあと、上海安受けて急反落。

2017/12/11 11:57
 ドル=円相場は113円52銭で始まり、113円63銭へ円安に転じたあと、113円45銭へ円高になった。その後、再び円安の流れになって10時15分に113円68銭を付けた。
 東京株式は小口買いが先行して小高く始まったが、手仕舞い売りが出て反落している。前場の日経平均は、前日比7円高の22,818円で終えている。

 東京金は円安を受けて小幅高で始まり、その後、ドル建て現物相場が低調になったことで上げ一服となり、前日比4円前後高で推移。
 東京白金は、前週末のNY白金が続落したのを受けて続落したが、円安が下値を支えて下げ渋り、前日比11~19円安になっている。

 東京石油は、前週末のNY原油を受けて上伸したが、NY原油夜間取引が反落したことで小幅反落。しかし円安を受けた買いが入り堅調になった。ガソリンは前日比400円前後高、灯油は400円前後高、原油は500円超高で推移。

 東京ゴムは、前週末の上海ゴム夜間取引の反発を受けて小高く始まった。その後も堅調に推移していたが、上海ゴムが急落したことで、急落相場になっている。

 きょうの寄り付きは、前週末の上海ゴム夜間取引が反発して終えていたことと、113円台半ばへの小幅の円安、そして石油相場高―といった強気支援材料が出ていたことから買いが先行して、堅調に寄り付いた。
 しかし売買が薄く、買いが出尽くすと小口の手仕舞い売りにリジ安となった。先限が寄り付き値から2円近く反落するなど、反発相場が一巡したかを思わすような展開になった。

 だが、きょうの上海ゴム相場が堅調に始まり、直後に急反発したのを受けた買いが入り、寄り付き後の下げ幅を消す展開となって、その後も堅調に推移した。
 ただ、出来高が薄いのが気掛かりだ。小口の買いが入り、売り物が控えられたことで急反発したと見られなくないので、午後の相場で出来高が増えてくるかどうかを見守りたい。出来高が増えなければ、反発力が衰えることが予想される。

 上海ゴム相場は前週の7日に、13,800元まで突っ込んだ。
 タイの洪水によるゴム生産の減少懸念や、タイ、インドネシア、マレーシアのゴム生産国が輸出削減を予定している―などゴム生産市場からの強気材料が出ているときに、上海ゴム相場が15,000元から13,800元まで大きく突っ込んだわけで、『やはり、上値が重いのか…』と懸念された。

 上海ゴム相場が急落した背景は、同国で金融引き締め懸念が強まっており、市況商品の上値が圧迫される可能性が強まる―との見方が台頭して、手仕舞い売りが出て急落したという状況だ。
 従って目先の上海ゴム相場は、同国の金融政策動向が大きな材料となる可能性が強いので、やや上値に対する抵抗が強まると見ておかねばいけない。

 と書いていたら突然、上海ゴム相場の急落ニュースが入ってきた。この時点では、なぜ下がったのか分からないが、一部の弱気が売り攻勢に出た可能性があり、このあとの展開を見極めたい。狼狽して、眺めるの避けていきたい。

 東京ゴムも、5日に付けた211.2円(先限)を大幅に越す高値が期待できず、とは言え下値のほうは190円台半ばが頑強な抵抗帯と見られるので、この値幅間の往来相場が暫らく続くと見て、対処していきたい。
 年内相場は『逆張り』方針が良い。
【オスマン】