2018年12月11日 18:45

6日(木)の東京ゴムRSS3号は、上海ゴムと為替で波乱相場を展開。

 ドル=円相場は、海外市場で113円23銭を付けていた。東京市場は113円13銭で始まり、13時45分に112円58銭の高値を付けた。その後は円安に転じて、16時15分に113円15銭をつけた。

 東京株(日経平均)は小安く始まり、その後も下げ続けた。買い戻される場面も入ったが、売り直された。後場も失望した売りに続落。前日比417円安21,501円で終えた。13時53分に21,307円安値を付けた。

 東京金は、ドル建て現物相場高を受けて高寄りした。その後、円高とドル建て現物相場高の綱引きでもみ合ったが、ドル建て現物相場の反落に上値を抑えられて、前日比5~9円高で引けた。

 東京白金は高寄りしたあと、円高とドル建て現物相場の堅調から綱引き相場になった。午後はリスク回避の売りが出て反落して、前日比2~7円安で引けた。

 東京石油は小高く始まったが、NY原油夜間取引が軟化したことから上げ幅を削った。午後は円高を受けて下げ幅を拡大した。ガソリンは400円前後安、灯油は330~770円安、原油は130~440円安。

 東京ゴムRSS3号は、上海ゴム高で買われて、円高で売られる。

 前日の上海ゴム夜間取引の5月限が、前日比115元高の11,255元で終えていたが、この日の日中取引は前日夜間取引より小幅安になったが、前日比プラス圏を堅調に推移した。引け値は11,205元。

 きょうの円相場は、朝の早い時間帯は113円台で推移したが、11時過ぎ頃から112円台へ円高になり、13時45分に112円58銭高値を付けた。このあとは113円10銭台への円安になる小波乱展開になった。

 こうした上海ゴム相場の推移と、為替相場の推移で東京ゴムRSS3号は、売り買いが交錯する展開となり、上昇のあと反落、反落のあと急反発ーといった波乱相場になった。また東京株式が600円超安になるなど波乱したことも狼狽した売り買いを出させる要因になったかもしれない。

 きょうのRSS3号(先限)の展開を振り返えると、寄り付きは前日夜間取引の堅調を受け小高く始まった。直後に165.4円高値を付けたが、その後は小口売りにジリ安となっていた。きょうの上海ゴムが前日夜間取引より小安く始まったと伝わり下げたが、すぐに買い直しが入り反発。

 しかし寄り後に付けた高値を、上回ることが出来なかったことから、売りが出て反落。その後はじり安が続いたが、12時過ぎにまた崩れた。これは円相場が112円台へ突入する円高になったことと、東京株式が500円を越す暴落になったため連想売りが呼び込まれたとみられる。

 このように、きょうのRSS3号は、上海ゴム相場と円相場・株式相場の波乱展開を受けて、往来小波乱相場になったとみられる。
 しかし、4月限(前日比0.1円安)を除いて小高く引けている。出来高が薄いなか波乱展開なった割には、プラス相場は引けているのに注目したい。

 7日の相場が165円前後で引けることになれば、目先の人気が『一気に買い』に変わる可能性がある。期待してみたい。