皆様こんばんは、企業参謀の長山宏です。

今回はミッションに関する経営問答の２回目で掲題の問題を扱います。
経営の考え方に関しては似たようなもので数多く存在し、その違いに苦慮される経営者が多くおられます。
たとえば社是、社訓、経営理念、ミッション、ビジョン、フィロソフィーなどです。
今回はそれらの中で経営理念とミッションの違いを論じます。

一般に経営理念は会社最高の考え方で代が変わっても変わらないものと定義されます。
ですから「社員の幸せ追求」とか「人類の進歩発展に貢献する」といった時代や価値観が
変わっても不変で間違いのない会社が広く求める価値を示していると思います。
ですから経営理念とは、社長が変わっても変わらない、いわば絶対的な価値です。

それに対しミッションとは、その社長個人の人生の目的による個別・具体的な目的です。
社長が変わったら変わるものです。
その社長が命を懸けて追求するものそれがミッションです。

両者の違いは範囲の違いです。会社生涯の目的が経営理念で今の代の社長が追求する目的がミッションです。

するとミッションは経営理念に包含されることになります。
両社の間に違いや矛盾があってはいけないのです。

これらの目的は会社にとっての錦の御旗です。
社員にとって納得のいく素晴らしい目的を定義し、追求しましょう。