結露を防ぐ「断熱サッシ」について

　皆さん、こんにちは！
　前回は、結露を防ぐためには「換気」と「断熱リフォーム」が有効というお話をしましね。

　今回は、その断熱リフォームでの大切なポイント、「断熱サッシ」についてお話いたします。

　そもそも窓は「サッシ」と「ガラス」で構成されています。その中でサッシとは単なる「窓枠」と思われそうですが、正確には、窓枠、障子、水切り、額縁を組立たものをサッシと呼んでいます。

　サッシは、軽くて耐久性が良く、整形もしやすいことから「アルミ」素材が一般的ですが、熱を伝えやすく、冬場は外気温度の違いから結露しやすいというデメリットがあります。

　この問題を解消するために生まれたのが、断熱性の高い「樹脂」や「天然木」を採用したサッシです。現在、サッシはこれらの素材の特長を生かし、大きく分けて４つの種類があります。

　①アルミサッシ
　②アルミ樹脂複合サッシ
　③樹脂サッシ
　④アルミ天然木複合サッシ

　この中で「複合サッシ」は、室外側に耐久性に優れたアルミ、室内側に断熱性の高い樹脂や天然木を採用した物です。ただし、④のアルミ天然木複合サッシは、天然木のメンテンナンスが必要なため、まだ一般的ではありません。

　「断熱サッシ」ということでは、主には②のアルミ樹脂複合サッシと③樹脂サッシということになりますが、樹脂はアルミに比べて耐久性の面で今ひとつなので、比較的温暖な地域では②のアルミ樹脂複合サッシを選び、寒さの厳しい地域では断熱性能の高い③の樹脂サッシを選ぶことが多いようです。

　いずれにしても、断熱リフォームにとってサッシは非常に重要なパーツですので、その特長をよく理解した上で選択するようにしましょう。

　サッシの詳細と商品については、こちらを参考にすると良いでしょう。

　次回は、断熱リフォームで、サッシと合わせて重要な高性能ガラスについてお話をいたします。お楽しみに！