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2016年12月21日 19:33
結露を防ぐ「高性能ガラス」について
皆さん、こんにちは!
前回は、断熱リフォームで重要な「断熱サッシ」についてお話しましたが、今回は「高性能ガラス」についてです。
家の中の熱が一番逃げやすいのは、開け閉めする部分、つまり「開口部」ということになります。中でも「窓」、とりわけガラス部分は一番面積が大きく、最も熱が逃げやすいので家の断熱を考えると、ここの対策をするのが最も効果的ということになります。
ガラスは大きく分けて、1枚の「単層ガラス」と、2枚一組の「複層ガラス」があります。単層ガラスは安価ですが断熱性はほとんど期待できません。「複層ガラス」は2枚一組のガラスで、ガラスとガラスの間には乾燥した空気やアルゴンガス等のガスを封入されており、室外と室内の空気が直接伝わらないようにしてあるので、断熱性が高いというわけです。
また、複層ガラスの中でも「Low-E複層ガラス」という物があります。Low-Eとは「Low Emissivity(低放射)」の略です。ガラスに特殊金属膜をコーティングすることにより、さらに遮熱、断熱性を上げています。
Low-E複層ガラスにも2種類あり、室外側のガラスの内側にコーティングした物を「遮熱型」、室内側のガラスの外側にコーティングした物を「断熱型」と呼んでいます。前者は日差しを遮るので暑さ対策、後者は室内の熱を逃がさない寒さ対策にはピッタリということになります。
それでは、ガラスの断熱性能は何を見れば分かるのかというと「熱貫流率」という数値(W/㎡・K)で分かります。熱貫流率とは、熱がどれだけ物体を通り抜けるかを表わしています。ですから、数値が小さい程、熱が通り抜けない=断熱性が高いということになります。
代表的なガラスの熱貫流率は以下の通りです。「FL」はフロートガラス、「A」は乾燥空気層、「Ar」はアルゴンガス層のことで、それぞれの後ろの数はその厚さです。「3」なら3mmです。
単層ガラス(FL3)→ 6.0 W/㎡・K
複層ガラス(FL3+A6+FL3)→ 3.4 W/㎡・K
複層ガラス(FL3+A12+FL3) → 2.9 W/㎡・K
Low-E複層ガラス(Low-E3+A12+FL3) → 1.7 W/㎡・K
Low-Eガス複層ガラス(Low-E3+Ar12+FL3) → 1.4 W/㎡・K
このように断熱性能は、単層ガラスと比べて複層ガラスは約2倍、Low-Eガラスはそのさらに約2倍となることが分かります。
ちなみに、ガラスの入替え費用ですが、 積算資料ポケット版リフォーム編に掲載されている全国平均の調査価格によれば、材料と工事費用をあわせて以下の通りになります。
単層フロート板ガラス(FL3) → 1,950円/㎡
複層ガラス(FL3+A6+FL3) → 7,940円/㎡
Low-E複層ガラス(Low-E3+A6+FL3) → 11,600円/㎡
このように、ガラスは断熱、防露を考えると大変重要なパーツです。窓ガラスは一度取り付けたら、頻繁に着け替える物ではありません。長期間の生活の快適性を考えると少し値段が高くても性能の高い物を付けておいた方が後悔せずに済むのではないでしょうか。
次回は、断熱リフォームでもう一つの有効な方法、「内窓」についてお話しましょう。お楽しみに!
前回は、断熱リフォームで重要な「断熱サッシ」についてお話しましたが、今回は「高性能ガラス」についてです。
家の中の熱が一番逃げやすいのは、開け閉めする部分、つまり「開口部」ということになります。中でも「窓」、とりわけガラス部分は一番面積が大きく、最も熱が逃げやすいので家の断熱を考えると、ここの対策をするのが最も効果的ということになります。
ガラスは大きく分けて、1枚の「単層ガラス」と、2枚一組の「複層ガラス」があります。単層ガラスは安価ですが断熱性はほとんど期待できません。「複層ガラス」は2枚一組のガラスで、ガラスとガラスの間には乾燥した空気やアルゴンガス等のガスを封入されており、室外と室内の空気が直接伝わらないようにしてあるので、断熱性が高いというわけです。
また、複層ガラスの中でも「Low-E複層ガラス」という物があります。Low-Eとは「Low Emissivity(低放射)」の略です。ガラスに特殊金属膜をコーティングすることにより、さらに遮熱、断熱性を上げています。
Low-E複層ガラスにも2種類あり、室外側のガラスの内側にコーティングした物を「遮熱型」、室内側のガラスの外側にコーティングした物を「断熱型」と呼んでいます。前者は日差しを遮るので暑さ対策、後者は室内の熱を逃がさない寒さ対策にはピッタリということになります。
それでは、ガラスの断熱性能は何を見れば分かるのかというと「熱貫流率」という数値(W/㎡・K)で分かります。熱貫流率とは、熱がどれだけ物体を通り抜けるかを表わしています。ですから、数値が小さい程、熱が通り抜けない=断熱性が高いということになります。
代表的なガラスの熱貫流率は以下の通りです。「FL」はフロートガラス、「A」は乾燥空気層、「Ar」はアルゴンガス層のことで、それぞれの後ろの数はその厚さです。「3」なら3mmです。
単層ガラス(FL3)→ 6.0 W/㎡・K
複層ガラス(FL3+A6+FL3)→ 3.4 W/㎡・K
複層ガラス(FL3+A12+FL3) → 2.9 W/㎡・K
Low-E複層ガラス(Low-E3+A12+FL3) → 1.7 W/㎡・K
Low-Eガス複層ガラス(Low-E3+Ar12+FL3) → 1.4 W/㎡・K
このように断熱性能は、単層ガラスと比べて複層ガラスは約2倍、Low-Eガラスはそのさらに約2倍となることが分かります。
ちなみに、ガラスの入替え費用ですが、 積算資料ポケット版リフォーム編に掲載されている全国平均の調査価格によれば、材料と工事費用をあわせて以下の通りになります。
単層フロート板ガラス(FL3) → 1,950円/㎡
複層ガラス(FL3+A6+FL3) → 7,940円/㎡
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このように、ガラスは断熱、防露を考えると大変重要なパーツです。窓ガラスは一度取り付けたら、頻繁に着け替える物ではありません。長期間の生活の快適性を考えると少し値段が高くても性能の高い物を付けておいた方が後悔せずに済むのではないでしょうか。
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