『教訓。』出版記念講演

このセミナーで学べること

教訓。
これは、人生の中で、さまざまな行動から、さまざまなことを学んできた経験により積み重ねられた「教え」である。
したがって、楽しく生きるためのノウハウともいうことができる。

学ぶことについて、教科書や本を読むことでしか味わったことがない人が多いが、
これは、子どものころから教科書を中心とした学校教育に起因する面が大きい。
いろいろな経験が必要な学生の頃に、教科書だけの内容を単純に鵜呑みにした記憶力頼りの学習方法で、問題を解いたら正解が出てくるという教育システムでは、ものを考えたり、創造したり、生きた経験側上のノウハウを学ぶことはできない。

したがって、多くのノウハウは、人を介して、あるいは自らの経験によって学ぶことしかできないのである。
私は仕事柄、成功してきた人たちや失敗してきた人たちを数多く見てきた。
そうした中で、さまざまなことをさまざまな人から若いうちに学ばせていただき、
おかげさまで、現在の地位を確立することができた。

実は、成功してきた彼らの生き方には共通性があり、その法則がわかれば成功できるかもしれないということを真剣に考えて実践し、自分自身の中に成功哲学が身についた気がしている。ものごとは、考え方でできている。

もちろん、すべてが成果として現れたということではない。
自分自身がとりあえず実践してみて、うまくいったものもあれば、失敗したものもある。
成功の法則は、とても簡単なことなのだが、本で学ぶ癖がついていると意外に気づかないことが多い。

人として生まれてきた理由は、実は、楽しむためなのであり、苦しみなんてあるはずがないのである。
私自身、若い頃に苦しんだ経験はあったが、いま考えると、なぜあんなに苦しんでいたのかがわからない。
しかし、いまがあるのは、その苦しんだときがあったからであり、
最初からその苦しみは「試練」だと考えていたなら、苦しむことはなかった。
苦しんだのは、単に将来に対する夢や現実が読み切れなかったからである。

人生というのは、楽しく生きても、辛く生きても、一度きりしかないのである。
であれば、誰もが楽しく生きた方がいいに決まっている。
実は、楽しいことと辛いことは、本質的に、そして根底的に一緒の場合が多い。

なんで自分だけ、こんな目に合うのだろう。
なんで自分だけ、こんな不遇な人生なんだろう。
なんで自分だけ、こんなに貧乏なんだろう。
なんで自分だけ・・・・・・。

私も、実はそうだった。
しかし、考えてみれば、それはすべて他との比較であり、自己逃避であり、結果的に誰かのせいにしてしまう思考回路からなるものである。いま現在は、そんな考えに至らない。それは、そんな思考回路が自分自信を悪くしていることがわかったからだ。

今回、この「教訓」の講演を行うこととなった。随分前に行った「馬鹿に効く薬」という出版記念講演では、多くの方からもっと若いときに学んでおくべきだったという声が聞かれた。

今回の「教訓」では、私自身の経験則上の、まさに「教訓」をお話させていただきます。
私が受けてきた教育、サラリーマン時代の誘惑や組織内でのストレス、そして多くの起業での考え方や失敗など、濃縮された人生の宇宙感を赤裸々にお話させていただきます。

老若男女、どなたにも参考になると思いますが、親子での参加もお勧めです。
どうぞ、この機会にご参加ください。