このセミナーでは、「むせる」「飲み込みに時間がかかる」「歯のせいで食べにくそうにしている」など、介護現場でよく目にする課題に対して、ご利用者の生活の質を高めるための姿勢・摂食・嚥下へのアプローチを多角的な視点から学びます。
このセミナーで学べること
食事前の姿勢調整・摂食動作・呼吸調整手技・ムセや誤嚥時の対処法
【開催のねらい】
困ったケースで介護職・看護職・リハ職などの多職種連携がうまくいく臨床の実践
超高齢化・健康長寿社会において高齢者の健康問題における低栄養予防のためには、医療・介護分野でより連携を強化した取り組みが求められています。
現状、通所系サービスの現場では摂食・嚥下障害に対するアプローチ及び専門職との連携が少なく、ご利用者は一見、栄養状態に問題がないように見えても「低栄養または低栄養のリスクあり」の割合が多いことが示されています。また介護保険施設に入所している要介護高齢者の64%が摂食嚥下障害を有しているという統計もあります。
住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けるためには、栄養状態の維持・改善のための摂食・嚥下機能の把握や介入、適切な食事提供が重要となります。そのためには、身体の状態を掌る「姿勢」が重要なポイントとなります。
このセミナーでは、「むせる」「飲み込みに時間がかかる」「歯のせいで食べにくそうにしている」など、介護現場でよく目にする課題に対して、ご利用者の生活の質を高めるための姿勢・摂食・嚥下へのアプローチを多角的な視点から学びます。
【参加のポイント】
(1)正しい姿勢・食物残留音・呼吸状態の注意点が分かる
(2)姿勢・摂食・嚥下のアプローチに必要な知識と技術の共有の必要性が分かる
(3)翌日の現場ケア・リハビリテーション場面ですぐに使える実技を体験
【内容】
1日目:姿勢・摂食・嚥下障害【初級編】~電動ベッドと座位での姿勢のつくり方~
(1)摂食・嚥下に関わる器官の特徴と構造
・頭頚部の特徴について
・機能解剖について
・触察による舌骨、甲状軟骨の確認
(2)運動学・生理学的視点
・運動学について
・筋収縮の生理学について
・神経機構とその障害について
(3)姿勢と嚥下の関係
・姿勢と嚥下の関係について
・くびの角度と嚥下
・誤嚥防止機構と姿勢
(4)ベッド上や車イス上でのポジショニング
・ポジショニング
・治療的誘導と介入
・筋の形態と徒手的治療手技
(5)呼吸と嚥下&直ぐに使える技術と熟達が必要な技術
・家族を含めた誰でも実践できる安全で即時効果が期待できるテクニック
・坐位での呼吸操作
・咳嗽介助によるムセに対する対応 ほか
2日目:姿勢・摂食・嚥下障害【中級編】~車椅子座位と臥床での姿勢のつくり方~
(1)食事動作時の舌操作
・ポジショニング
・治療的誘導と介入
・筋の形態と徒手的治療手技
(2)座位での呼吸操作
・骨盤からの操作法
・頭頚部、舌のコントロール
(3)咳嗽介助によるムセに対する対応
・呼吸における胸郭の動きの確認
・ムセにおける呼気介助のタイミングと方向
(4)背臥位で呼吸を用いた姿勢調整の体験
・ゆっくり休めるための背臥位のポジショニング
・呼吸運動を用いた姿勢と起居動作操作
(5)呼吸を用いた背臥位での姿勢調整の操作の実際
・ポジショニングに必要な床と腰背部の接触状態の確認
・呼吸介助と腰背部への感覚入力 タイミングと方向
(6)摂食・嚥下ができる体づくりのための起居動作誘導
・床との接触面の変化に伴う体の変化の体感と操作
・フェルデンクライスの考えをもとにした治療者・介助者の体づくり ほか
【講師】
森 憲一氏(オフィス森 理学療法士)
セミナー詳細
主催者情報 | 株式会社QOLサービス |
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講師名 | 森 憲一氏(オフィス森 理学療法士) |
参加費 | 18,000 円 (税込) |
定員 | 30 名 |
カテゴリー | ビジネスセミナー/医療セミナー |
タグ | リハビリテーション / 姿勢 / 嚥下 / 摂食 / 口腔 / 高齢者 / 介護 / 介護予防 |
参加対象 | 介護・看護・リハビリテーションに携わる方ならどなたでもご参加いただけます |
参加条件 | 興味があり、当日参加できる方 |
日時 | 2020年1月18日(土)10:30〜15:30 |
会場 | 読売理工医療福祉専門学校 東京都港区芝5-26-16 |
セミナーの受付は終了しました