(教育イノベーションcafe)
健康医療分野で求められる人材と、支援方法を議論していきます。
話題提供としては、東京慈恵医科大学を辞職された松本先生からは、患者安全を第一に考えた医療者育成の提言、ICICの廣常所長からは、企業のコーポレーコミュニケーション活動やCSR活動、社会貢献活動のもう一歩先のステージとしての健康医療CSRと様々な社会セクターとの連携の提言、また、こども大学事務局より、同日午前中に行われる「こども大学医学部」の活動報告などをします。
そのあと、参加者同士の意見交換ができるよう、ワーキングを行います。
教育関係者は、教育現場から、あるいは教育のあり方や指導方法など、健康医療分野に関係する方は、就職先や現場から、多分野の経営、人事、広報・CSR担当者などは、それぞれの立場から、IT、メディア、教材などに関係する方は、支援の方法を、NPOや団体、個人は、活動内容や何を考えるか、行政の方は、国として望む方向性を、学生は、自分たちが担う者として、様々な方々の意見交換の場としたいと思っています。
このセミナーで学べること
◇【講師】「医学部入学試験や医師国家試験への提言」
笑顔のおうちクリニック松戸 院長・学習システム開発責任者 松本 尚浩氏
1910年にFlexnarが「これからの医学校教育や研究が基礎科学に基盤を置くように」と提言したレポート以後、世界の医学教育は科学的医学を追究し、ある成果を生みました。
そして、約100年後の2000年、書籍"To Err is Human (ISBN: 978-0-309-26174-6)"では、合衆国で年間44,000人から98,000人の患者が医療事故で死亡しているという委員会報告が示されました。
前世紀の医学は「科学的医学」を追求したが、今世紀の医療の最優先課題は「患者安全な医療」の実践といえます。
一方で、安全を重要課題とする航空、油田開発、原子力などの業界では、事故分析結果から、事故原因が専門職知識技能の不足でなく、安全技能としてのノンテクニカルスキル(NTS: Non-Technical Skills)の問題を指摘して、NTS訓練を確立してきました。医療過誤の原因にもNTSエラーが指摘されています。
NTSは一般的に状況認識、意思決定などの認知要素、コミュニケーション、チームワークなどの社会的要素、そして疲労管理、ストレス管理などの管理的要素からなります。今後の医療者にはこれらの知識・技能・態度の熟達が求められます。
これまでの医療者の選抜は、大学入学試験、そして国家試験の合格で行われてきました。しかしながら、これらの試験科目では、NTSの能力は全く測られていません。
私の提案は、大学入試の前から、医療に興味のある子供達のNTSの能力を開発するプログラムを 医療者の選抜試験と 組み合わせることで、患者安全な医療の実践能力をもった子供達が医療者の路を進む仕組みを創る新たな医療者選抜 システムの開発です。
これによって、従来よりも患者安全な実践が可能な医療志望者が医療現場へ向かうことが出来、医療現場での患者安全教育・訓練が効果的・効率的に実施されると予想します。
◇【講師】「健康医療業界としての医療機関、大学研究機関、企業、NPOの教育への役割」
株式会社新産業文化創出研究所 所長 廣常啓一
◇【話題提供】「こども大学医学部」について
こども大学事務局 瀬川 真未
◇ワーキング 『これから健康医療分野で求められる人材と、支援方法』
セミナー詳細
主催者情報 | 株式会社新産業文化創出研究所 |
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講師名 | 松本 尚浩氏 |
参加費用 | 無料 |
定員 | 20 名 |
カテゴリー | 勉強会・交流会セミナー |
参加対象 | 健康医療分野の教育に興味のある方、人事、CSR担当者、 |
参加条件 | |
申込期限 | 2014年10月12日 |
日時 | |
開場時間 | 13:15 |
会場 | 秋葉原UDX4F「UDXオープンカレッジ」 |
会場住所 | 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX |
備考 | |
キャンセルポリシー |
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