起業して仕事を行う際に大切なものはいろいろありますが、その1つにアイデアがあります。
アイデアを出すことで、起業した際に他の事業者や企業との差をつけることができますし、独自の方法で集客を行うこともできます。
会社を立ち上げてから長く仕事を続けていく上でアイデアは大事になってきますが、どの職種でもアイデアを出すことは簡単ではありません。
そのため、今回はアイデアを出す際に、どんな考え方があって実際にどんな成功事例があるのかを紹介していきます。
アイデアの作り方とは
アイデアを作り出すために大事になってくるのは、アイデアを作るための考え方になります。
アイデアを作る考え方としては大きく分けて3つのポイントを押さえておくことが大事になります。
その点について紹介していきます。
情報を得ていくこと
アイデを出すために欠かせないものとしては、情報があります。
特別な技術を持っていても情報力が乏しければ、良いアイデアを浮かばせることができないので、自分の才能を発揮することができません。
そのため、情報収集をしていくことが大事になります。
情報収集の方法は、人から聞く情報、本から得る情報、ニュースなどから得る情報など、いろいろな手段があります。
どの方法でも貴重な情報を得ることができますが、1番大きく情報を得ていくことができるのは人から情報を得ていく方法です。
自分の知っているお客様や同業者などの関わりのある人は、みんな独自の情報網や人脈から、自分の知らないリアルな情報を持っていることが多いです。
その情報をしっかりと得ていくためには、質問していくことが大事になります。
質問していくことにより、その人が持っている情報を引き出していき、自分の仕事や経営方法のアイデアにすることができます。
情報を得ていくためには、自分の話ばかりするのではなく、相手の話を聞くようにすることが大切になります。
アイデアを作り出すための大事な要素なので、覚えておくと良いです。
常識的なことも疑うようにしてみる
アイデアを出すためのポイントとしては、常識的なことも疑うようにしてみることです。
日頃行っている普通だと思うことも、柔軟な思考をもって少しじっくり考えてみると「もっと効率良くできないか?」、「このやり方は問題ないのか?」などの疑問点を持つことがあるかもしれません。
このような疑問点が浮かんできたときは、アイデアが生まれてくるチャンスとなります。
もし、「もっと良い方法がある」と感じるようになれば、その方法を生み出すために考えたり行動に移したりすることができるようになるからです。
当たり前だと思っていることに対しては、それで満足している状態のためアイデアを考える要素も生まれてこないので、何かに対して疑問を持つようにする姿勢が大事になります。
よく人間観察をして、この人が日々の生活で不便に感じていることは何だろうか、それを解決する手段は?と徹底的に想像してみるのも良いでしょう。
それは商品かもしれないし仕組みづくりのサービスかもしれませんよね。
細かい点でも良いので、「これで良いのか?」という感覚を持つようにしてください。
疑問を持つことは良いアイデアを作り出すきっかけになるからです。
他の人も賛同してくれるのか
起業してアイデアを出した際に、そのアイデアが他の人も自分と同じように感じて賛同してくれるものでなければ意味がありません。
考えたサービスも、お客様の悩み事や困り事を本当に解決するものであって、満足してもらえるものでなければ、そのアイデアは功を奏さないからです。
自信満々で世の中に出したサービスが全然当たらなかったなんてよく聞く話ですよね。アイデアが出たとしてもそれが自分の独りよがりなものではないか注意しなければいけません。
アイデアがうまくいくかどうかは、市場調査のデータを参考にして一般の人がどのような考えを抱いているのか知り、出したアイデアのサービスが喜んでもらえるの分析することができます。
ただ、他の人があまり賛同していないからと言って、「このアイデアはダメだ」と直ぐに結論付けるのもよくありません。
一定数いるのニッチな市場に喜ばれる商品サービスの可能性があるからです。
どんなに素晴らしい商品サービスでもターゲットを見誤るとまったく受け入れられず失敗に終わります。
一般的な市場調査データを参考にするのも大事ですが、そのアイディアはどのターゲットに向けたものなのかをよく考えることが重要です。
そのターゲットにヒアリングしなければ真の反応は得ることができません。
日本での起業アイデア成功の事例
多くの起業家は起業して仕事をした際に、アイデアを出して成功を収めてきました。
アイデアは難しく考える必要はなく、少しのちょっとした疑問点からアイデアを出して、それがビジネスの成功へと発展していきます。
私たちの回りにあるサービスも、アイデアから生まれたものがたくさんあります。
どのような成功事例があるのか紹介していきます。
高齢者向けのPCサービス
インターネットが普及してきた際に、若い人はインターネットの知識を取り入れることができて、パソコンの使い方も比較的早く理解することができましたが、高齢者の場合はうまく使いこなすことができる人があまりいませんでした。
その理由としては、若い人は学校などでパソコンやインターネットの知識を取り入れることができますが、高齢者の場合はパソコンなど使ったことがなく、基本的なスキルさえも教えてもらう機会がないためです。
そのため、ビジネスとして高齢者向けのPCサービスを行ったアイデアが作り出されました。
このアイデアを出した際に「高齢者がパソコンに何を求めているのか?」、「パソコンの何を理解したいのか?」などをしっかりと理解することが大切になりました。
今では、高齢者向けのパソコン教室など、高齢者を対象にしたパソコンのスキルを教える機会も増えてきています。
高齢者のパソコン教室では簡単なスキルとして、ワードや文字のコピー、エクセルなどの使い方を教えているところも多いです。
パソコンのスキルを学びたい高齢者がとても多いため、このアイデアは成功となっています。
ホームページの作成または運営
ホームページの作成サービスも、アイデアによって生まれたものです。
インターネットが普及してくるにつれて、多くの業者が「インターネットのサイトで自分の提供しているサービスを知らせたい」と考えるようになりました。
そのため、多くの業者は自分のホームページを作成したいと思っていますが、ホームページを作成するのも時間がかかりますし、メンテナンスやトラブルのサポートも必要になってきます。
そのため、ホームページの作成や運営を行う起業家が出てきました。
ホームページの作成サービスは、ネットの知識がある人たちにとっては難しいことではないため、今では多くの個人事業主が行なっている仕事にもなります。
インターネットビジネスは、ほとんど原価もかからないため比較的リスクが少ない、起業しやすい職種になります。
1から始めるのであれば時間がかかりますが、実績や経験があるならば、直ぐにでも始めることができます。
移動販売業
移動販売業は、屋台やトラックなどを利用して、移動しながら飲食物を販売するビジネスになります。
最近この方式で販売されている飲食物に関しては、たこ焼き、クレープ、アイスクリーム、サンドイッチなど、いろいろなものが移動式販売で売られています。
移動式販売を行う点でのメリットは、自分が提供する飲食物の場所を変えることができることです。
場所を人通りの多い場所に移動していくことで、多くの人に目を向けてもらうことができ、飲食物を販売しやすくなります。
この方法が功を奏して1000万円以上の売上げを記録した人もおられます。
この移動販売方式が認知され、成功してくるようになってくると、多くの個人事業主がこの方法で起業するようにもなってきました。
多くの人が行うようになってきている移動式販売ですが、利益を得るためには、場所選びや場所にかかるコストなどを計算して行う必要があるため、費用対策効果も考えることが大事になります。
カフェ店主
カフェを始める個人事業主も多くなってきています。
カフェと言っても、最近では自分のアイデアを出した、いろいろなカフェが存在するようになってきています。
ユニークなカフェとしては、猫カフェや犬カフェなどの動物をコンセプトにしたカフェが見られるようになってきており、普通のカフェではない方法で開業している方も多くおられます。
カフェにこのような動物や他の要素を付けることにより、多くの人が興味を持ってカフェに入店するようになってきたり、また動物好きの人が常連客となったりするので、カフェが繁盛するようになりました。
カフェは狭いスペースでも経営を行うことができ、レストランのように高いスキルを求められることもないため、比較的行いやすい事業と言えます。
どのようなニーズに応えるカフェを設立したいかアイデアを出すことにより、多くの収入を得ることができますし、常連のお客様も付きやすくなるので、長く仕事を続けていくことができます。
レンタルスペース
レンタルスペースという事業を展開するようになった人もいます。
スペースレンタルは、自分が持っている不動産や一部の部屋をシェアハウスやオフィスとしてレンタルするサービスになります。
今では、普通に部屋やオフィスを借りるよりも、シェアハウスやレンタルオフィスの方が価格が安く費用を抑えることができるため、スペースレンタルを利用する人も増えてきています。
スペースレンタルは、オフィスやシェアハウス以外にも、狭い土地でも駐車場やコンテナなどにしてレンタルさせることもできるので、土地を持っている人も活用することができます。
スペースレンタルする際は多少の管理や場所なども考慮に入れる必要が出てきますが、あまり複雑ではありませんし、管理を任せたいのであれば別の会社に委託させることもできます。
固定資産税などのコストと計算しながら収集のバランスを図ることにより、レンタルスペースで起業して収入を得ることもできます。
配達の代行サービス
今ではネットなどで品物を自由に購入できるようになってきており、多くの人がネットから商品を購入するようになりました。
そのため、配達業者が不足していることもあり、商品を配送することが困難な状況になってきました。
その配達業者の不足を補うために考えられたのが、配達の代行サービスになります。
配達が間に合わない状況となっている業者の代行サービスを行うことで、ビジネスを確立させることができるようになっており、配送代行のサービスを滞りなく行うことができれば、信頼感も得られて仕事を多く回してもらうこともできます。
仕事を始めるためには、代行サービスのプロセスを構築したり、マニュアルの整備や人員確保もしなければならないので、初期投資に数百万円かかってしまいます。
ただ、需要は見込みがあるので、起業してこの事業を行う人も増えています。
海外での起業アイデア成功の事例
日本国内でアイデアを出して成功している起業家もいますが、海外に目を向けて起業して成功されている方も多くおられます。
海外で起業したものにはどんな成功例があるのか紹介していきます。
中古製品の販売
日本の中古製品の販売を、先進国ではなくて発展途上国で行い成功している事例があります。
日本製品は高性能なため、中古品であっても発展途上国よりは品質も高く、性能も優れているので、仕入れルートを確保して海外で中古製品販売を出している起業家もいます。
中古品で販売しているものには、主にテレビやパソコンなどの電化製品になります。
日本の電化製品は世界でもトップクラスの評価を得ていることを利用して、その現地の国で求められている商品をリサーチし、販売して多くの収入を得ています。
このような視野を変えてみたアイデアで起業して成功しています。
日本人への支援サービス
日本人はどこの国に行っても観光客やビジネスで訪れている人がいます。
そのため、現地の日本人向けに各種の支援サービスを行っている起業家も多くおられます。
日本人向けに行っている支援サービスでは、例えば飲食店、クリーニング、電話サービスなどたくさんあります。
日本人が多い国を特定して、そこの日本人が何を必要としているのかリサーチすることができれば、それに合わせて支援サービスを行うことができます。
日本の飲食店が少ないならば、その場所に日本食レストランを開くことができます。
その際は、国によって仕入れることのできる食材も変わってくるため、その点もリサーチした上で決定することが必要です。
入念な下調べを行なっていることで、この起業を成功させている実業家も多いです。
主婦も行うことができる起業の種類
起業は、「男性や仕事に情熱を持っている人、ある程度の社会の経験や実績を残した人が行うことのできるものだ」とイメージする人もいるかもしれません。
ただ、実際に主婦として、家の仕事をしながら起業をし、収入を得ている人もおられます。
主婦として起業した方には、どのような事業を出した方がいるのか紹介していきます。
思いがけず大企業の社長になる
もともとは普通の主婦の方がアイデアひとつで現在は億万長者になったという話はよく聞きます。
毎日多くのタスクをこなしている彼女たちは、より生産性をあげるために日々の改善活動に努力を惜しまず、「不便」と「不満」に何度も向き合っています。
それがアイデアの源となり、特に何の専門家でもないにもかかわらず、多くの主婦から歓声が上がるような価値ある素晴らしい商品やサービスを生み出すことができます。
奥さまはアイデアの宝庫。まさにアイデアひとつで起業し、社長になってしまう人もいるのです。
主婦はニッチでうける商品サービスというより、大衆向けの商品サービスを創造する天才といえます。
フリマサイトに出店する
主婦の人でも開業できる仕事には、ネットショッピングがあります。
インターネットには、たくさんのマーケットサイトが存在しているので、そのマーケットサイトに商品を載せて販売し利益を得ることができます。
個人輸入でアパレルや雑貨を売ることもできますが、最近ではフリーマーケットサイトで自作のアクセサリーを販売する方が多くなっています。
フリマアプリはとても身近な存在になり、だれもが当たり前のように利用するビックツールになりました。
利用者が多いことに加え、販売者をフォローする機能を実装しているサイトが増えたので固定客をつくることも可能になっています。
アクセサリーの他にもぬいぐるみ作成や刺繍作品、雑貨作成など自分の得意な分野をいかした商品を販売すると良いでしょう。
人気作家になると月100万円以上を売り上げる方もいます。
ネットショップは、民間企業が運営するマーケットサイトにアカウントを作成すれば、ショップを開くことができるので、とても簡単に開くことができます。
どのような方法でも自由がきいて、主婦の仕事をしながら行うことができるので、行いやすいビジネスモデルと言えます。
アフェリエイトを運営する
アフェリエイトを作って広告収入から収益を得ることもできます。
アフェリエイトの方法はいくつかあります。
広告主の商品やサービスを紹介して、サイト経由で商品が売れた場合は、その数%を報酬として受け取ることができる方法もあれば、クリック数から報酬をもらうことができる方法もあります。
アフェリサイトを運営して利益を得るのは、自分のブログの中に広告を載せて、後は閲覧者を待つのみなので、ブログを書いた後は待つだけで大丈夫です。
どのくらいの規模にするのかも自分で選ぶことができるため、主婦の仕事量を確認しながら自由に行うことができます。
アフェリエイトは訪問数の多さがポイントになるので、ブログを書いて広告を載せたとしても、期待通りの収入が得られるのかは不透明です。
ある程度の収入が得られるには時間がかかることもありますが、1度軌道に乗れば、自動的に毎月安定した収入が入ってくることを見込めます。
まとめ
起業した際に大事になってくるアイデアですが、多くの起業家がアイデアを出して、いろいろな方法でサービスや販売展開をしています。
アイデアを出すのは難しいと感じるかもしれませんが、少しのアイデアで大きな収入を得ることができます。
起業する際に成功するためには、アイデアは不可欠でもあるので、良いアイデアを出せるように頑張ってください。
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