研修やセミナーに参加する際に、どんな服装で参加するか?は悩むポイントですよね。
周りと違った服装で浮いてしまうことはなるべく避けたいですし、セミナーを受ける側が注目されることもよろしくないです。
セミナーの場や講師の方へのマナー違反になる服装は極力逃れたい、ましてや接遇やマナーのセミナーとなれば、なおさらです。
筆者は2016年からセミナー集客のサポート業務をしており、2018年からはセミナー運営の現場サポートも行っています。
実はこの業界に入る前はビジネスから冠婚葬祭、普段着までを一環して扱うアパレルショップの店長を勤めておりました。
私の経験も含め、セミナーにはどんな服装でのぞむべきかを解説していきます。
この記事で、あなたのセミナー服に対する不安感が消えると嬉しいです。
男性がセミナーに参加する際のマナー違反にならない服装とは?
セミナー紹介ページに、服装について「スーツ」などと指定が記載してあるとホッとしますよね。問題はほとんどのセミナーには服装指定が無いということです。一緒に参加する仲間と相談して決めるにしても、ある程度服装マナーについての知識は入れておきましょう。
服装を決める時に、大きな判断材料となるのは、今回あなたが参加するセミナーがどんなセミナーなのか?ということです。
まずは今回参加するセミナーがどんな雰囲気・会場のセミナーなのかを確認することが大切です。
会場がホテルであればフォーマルな服装
フォーマルな服装が必要なセミナーからカジュアルな服装の方が浮かないセミナーまで、数多くの種類のセミナーがあると思いますが、セミナー会場がホテルの会議室やパーティー会場の場合はフォーマルな服装で行った方が無難です。
ホテルの従業員の方がフォーマルな服装で接客をしていますし、ホテルを利用するほとんどのお客様がフォーマルな服装をしているからです。
セミナー主催者からの服装指定がない場合は、会場の雰囲気にあった格好をする、これが大前提と考えて良いでしょう。
チラシやホームページでセミナー写真を確認
筆者は、チラシやホームページでセミナー画像を見るようにしています。
そうすれば講師の服装と参加者の服装がどんな雰囲気なのか確認できるからです。
ただし、画像だけを鵜呑みにしてはいけない場合もあります。
講師がスーツ姿だったからと言って、主催企業がTシャツにジーパンの普段着文化だったなら、主催企業の雰囲気に合わせて自由な服装で参加した方が良いでしょう。
確認不足のまま参加すると…、普段着や作業着のおじさんの中にスーツで乗り込んでいくイメージを想像してください。
就活や社内セミナーは基本スーツでOK
仕事の際にスーツを着てネクタイをしている会社であれば、社内研修や講習会はスーツスタイルになるのが自然です。
それが仕事着ですから特に違和感なく受け入れられ、おそらく周りもスーツスタイルです。
その社内研修の場にラフな私服ファッションで参加したことを考えると冷や汗が出てしまいますね。
最近のセミナーはジャケパンスタイル
一般的なセミナーでしたら、ノーネクタイのビジネスカジュアルな服装で乗り込んでも周りから極端に浮く恐れはないでしょう。
かっこいい大人の男として、上下別のジャケパンスタイルがあります。
その場の雰囲気に合うコーディネートであれば違和感なく受け入れられます。
色はブラック、ネイビー、グレー、白、ベージュあたりを選ぶと間違いありません。柄物のシャツなんかも素敵ですね。
普通のスーツスタイルより、ベルトや時計、靴に目が行きやすくなりますので、ボロボロのものは着用しないなど小物にこそ気を使うことがこなれて見えるポイントです。
ジャケパンスタイルを売りにしているお店では、TPOに合わせたスタイルの紹介もしてくれるのでセミナーの種類や会場などの情報によって最適なコーディネートをおすすめしてくれますよ。1度揃えておけばインナーを変えて何度も使えるので便利です。
IT系セミナーなどの”服装自由”問題
服装に指定がないIT系のセミナーもTPOに合わせて、浮かないことを基本にすれば問題ありません。
IT系などのように「服装自由」で仕事をしている場合は、カジュアルなシャツにジャケットを羽織り、パンツを合わせるジャケパンスタイルや、Tシャツにジーンズで仕事をしている方もいます。
その方々が社内のセミナーや研修だからと言って服装を変えることはないでしょう。
講師の方がスーツスタイルだからと言って、その会社やセミナーの雰囲気が「服装自由」の雰囲気であれば基本的には自由でOKです。
筆者が個人的にIT系のテッパンと思っているおすすめの服装は、トップスはシンプルなカットソーやTシャツ(襟ぐりが伸びていないもの!)もしくはポロシャツ。冬は無地の薄いニット。パンツはカジュアルなスラックスや、スキニーパンツ(丈は長めにしない方がお洒落!)が無難で、ジョガーパンツが少しこなれた感じでいち押しです。
いくら服装自由と言っても、ダメージ加工のジーンズはひかえた方が良いでしょう。
季節別で見る男性のセミナー参加服
セミナーに参加する男性の服装を季節別に分けて考えていきましょう。
日本では四季がありますので、その雰囲気に合わせた服装を目指しましょう。
年間通して基本の服装
スーツスタイルの場合、ド派手な色合いでなければいつも通りのスーツスタイルで参加します。
ジャケパンスタイルでも同様ですが、着られる方の勘違いでおしゃれを通り越して個性的すぎるデザインのジャケットやシャツを着られる方もいます。
あなたのいる場所だけスポットライトで輝いている、ような雰囲気を醸し出す危険があります。
清潔感があり、年齢に合ったバランスのとれたコーディネートを心がけましょう。
夏に開催されるセミナーの服装
クールビズが一般的になって来ています。
そこで夏の暑い中でも暑苦しくならないように、ノーネクタイや上着を着ないことで爽やかさを印象付ける服装が進んでいます。
シワだらけのシャツは目立つ
シワだらけのシャツだと、上着を着ないため目立ちます。
清潔感がなく、だらしない人に思われますのでセミナーで誰も声をかけてくれないかもしれません。
日々のアイロン掛けはもちろんですが、形状記憶シャツもありますのでアイロン掛けが苦手だったり、面倒な人にはオススメです。
シャツはクリーニングも安価で出せるアイテムですので、プロにおまかせしてしまうのもかえってコスパが良かったりします。
ノーネクタイならボタンダウンシャツ
クールビズが一般的になり、ノーネクタイの時に必須ともいわれるようになったボタンダウンシャツ。
ネクタイを締めずとも程よくキッチリ感が出て、ビジネスマンには安心感のあるアイテムです。
着用時のポイントとしては、襟を止めているボタンを外さないことと、ネクタイを締めない場合は第一ポタンを外して着ることです。
その方が襟の形がきれいに出るのと、首元がスッキリ見えて野暮ったい感じになりません。
ポロシャツスタイル
最近ではポロシャツでコーディネートしている方も増えました。
より清潔感もあり、カジュアルな服装になりすぎないためにクールビズとして定着しています。
私服の職場でも夏はカジュアルになりすぎませんし、清潔感を演出できますので人気があります。
上着が必要なら、、
どうしてもスーツスタイルでネクタイをする必要がある会社やセミナーがありますよね。
その場合はストレッチ素材で吸汗や速乾性の素材を選べば肌触りや着心地も合わせて爽やかなコーディネートになります。
麻など夏らしい素材を選べば、着ている本人だけではなく、周りの方に対しても暑苦しさを与えないスーツスタイルができます。
ネクタイをするなら
仕上げは、ニットタイで襟元をおしゃれに見せます。
クールビズでノーネクタイだと、襟元が開いていておしゃれな着こなしに見えないことがあります。
そこで、ここぞという時には、涼しげなニットタイでアクセントを入れてファッションのバランスを取ります。
春夏に着用するニットタイは綿素材かシルクのものを選びましょう。間違ってもウール素材を選んではいけませんよ。
冬に開催されるセミナーの服装
冬といえば、コートがなくてはならないアイテムです。
コート選びもTPOに合わせた選定が必要です。
黒や紺の定番ものなら、ハイセンスに見えますし、なにより無難でおすすめです。1着は用意しておきましょう。
カーディガンやセーターでジャケット不要
ジャケットまではいかないけれど、綺麗めの服装が良さそうだという時に活躍するのがカーディガンやシンプルなニットです。
形を定番にすれば流行色を取り入れてコーディネートを楽しんでも大丈夫でしょう。
セミナーや研修会などでは緊張で力が入ることがあったり、ワークで体を動かすこともあるかもしれません。
カーディガンやセーターならジャケットに比べて柔らかく、肩や首への負担も抑えられます。
清潔感のある着こなしで参加しよう
セミナーに参加することが多くない方や、今まで行ったことがあるセミナーと違った雰囲気のセミナーに参加する場合、服装をどのようにするのかが本当に悩めるところです。
もうどうしても判断が難しい!と感じたら、普段着はやめて、スーツスタイルやノーネクタイ、ジャケパンスタイルなどの清潔感のある無難な着こなしで参加しましょう。
普段着の中にひとりだけキッチリスタイルという場合と、スーツスタイルの中にひとりだけ普段着という場合では前者の方が断然 失礼がないからです。