仕事のノウハウや知識などが増えてくれば、起業して独立を計画する人もおられます。独立して起業すれば、「会社員として企業に勤めているよりも収入が増える」、「もっと利益を出すことができる」などと考えるかもしれません。
起業して独立することは、確かに夢のある部分が多いと言えますが、独立して起業するためのポイントや成功するための秘訣などを知っておくことが大事になります。
起業して独立するための必要なことについて紹介していきます。
起業して独立するためには
独立して起業するためには、いろいろな要点を理解しておくことが大事になります。
どのような要素が必要になるのでしょうか?
大まかに3つの点を紹介していきます。
独立するための資金をつくる
独立して起業を起こすのであれば、必ず大事になってくるのが資金作りになってきます。
独立するための資金は、自分の貯金などを資金として起業することもできれば、銀行や金融機関から融資を受けて資金をつくることができます。
自分の貯金で独立するための資金を賄うのであれな、独立する規模にもよりますが、最低でも400万円、または500万円の貯金が必要になってきます。
オフィスを借りるレンタル料や事業のために必要な品物や道具、人件費なども必要になってくるからです。
また、起業してから直ぐに黒字になることは難しいため、自分の生活費の部分も維持できるように意識しておくことが大事になってきます。
融資を受けて独立して起業するなら、自己資金が0でも事業を起こすことができます。
ただ、銀行や金融機関から融資を受けて資金を調達するには、その機関の審査を受ける必要があります。
審査に通ることができなければ、お金を調達することができないため、起業するための資金が得られないこともあります。
独立して起業するためにはかなりのまとまった金額が必要になってくるので、その資金づくりを行うことは大事になります。
独立するためのビジョンを描く
独立して起業するには、自分のビジョンを描いておくことが大事になります。
独立して起業し経営者となって、「自分はどのような仕事をしていきたいのか」、「どれくらいの規模で事業を拡大していきたいのか」、「独立して何ヶ月目で黒字を出したいのか」など、起業して独立してからの計画を考えておくことは大事になります。
また、自分がどのような業種で独立したいのか考えることも大事になります。
「自分が今まで培ってきた技術を活かすことのできる業種で起業するのか」、「または自分の強みを活かして新たにチャレンジしたい仕事で起業するのか」、という点です。
ビジョンを描かずに、ただ自分の気持ちの衝動で独立を決めたり、考えが浅かったりするならば、独立しても仕事に対してのモチベーションを保つことや経営をうまく立ち行かせることが難しくなります。
起業して独立して、スムーズに仕事を行なっていくためには、ある程度自分の中でビジョンを描いておくと良いです。
独立するためのリスクも知っておくこと
独立して起業しても直ぐに利益を出すことができるわけではありません。
勤め人時代には意識しないことですが、商売をしていくうえでお金の流れは”出す方が先、入ってくるのは後”という原理原則があります。
事業を成功させるためには、多くの投資が必要という現実もあります。
独立して起業しても、自分が思っていたように仕事を行うことができるという保証もないので、起業してからのリスクも知っておくことが大事になります。
独立して起業すれば、会社員のときと同じように毎月同じ給料が支払われるというわけでもありません。
また、独立すると経営をしていくために、いろいろな作業を自分で考えて行なっていくことが大事になるので、考える量や作業の効率も大事になってきます。
独立して起業していくのは大変な部分が多いため、そのリスクも知って行なっていくことが大事になります。
独立して起業するのに向いている人のタイプとは
独立して起業する際に、向いている人と向いていない人は必ずいます。
どのような人が独立して起業することに向いていると言えるのでしょうか?
お金が管理できるか
起業して経営を行っていくには、お金を管理できるのかは重要になってきます。
資金は無限にあるわけではないので、「どの案件にお金を使うか」、「経費はどれくらいかかっているのか」、「今ある資金で経営は成り立つのか」という点を考慮に入れることは重要になってきます。
また、いくら起業して収益を得ることに成功したとしても、資金のやりくりがしっかりできなければ、損失の方が大きくなってしまうこともあります。
今ある収益と返済などの出て行くお金などを、しっかり計算することができるなら、経営に大事な1つの要素を持っていることになりますが、できないなら向いていないと言えます。
自分で考えて判断が下せるか
独立して起業すれば、いろいろな選択を迫られることがあります。
例えば、「新規の事業に対しての投資を行って欲しい」、「事業の拡大を進められる」、「資金調達の支援」などいろいろな判断を下す必要が出てきます。
責任ある判断を下すことは、起業した人が下すことになるので、代わりの人が判断することはできません。
確かに、判断をすることは難しい場合が多いので、いつでも直ぐに正しい判断をすることはできません。
ただ、起業家ならば、「この判断をしたら、どのような結果になるのか」、「この判断で損失は大きくならないか」、という点を考えて判断をする必要があります。
時には、直ぐに判断を下す必要がある場合もあるので、その際に相手の言っていることを鵜呑みにせず、自分で考えて決断ができるようでなければなりません。
そのため、相手の言っていることに惑わされずに、思考を働かせて判断を下せることは、経営していく点で大事な要素となります。
相手の言葉を直ぐに信じてしまうならば、経営していく点で損失を大きく出してしまうこともあります。
勤勉であること
独立して起業する際には、何よりも勤勉さが求められます。
サラリーマンの場合は、仕事が嫌であっても毎日通勤して仕事をしなければ解雇されますが、起業した際は、収益を得られどうかは自分の裁量にかかってきます。
会社員として働くよりも、起業して働く方が自由な時間もできますが、仕事量は多くなるため、独立した後は勤勉に働かなければ、経営が成り立たず、収入の多さにも影響してきます。
そのため、独立して起業する際に、「自分は仕事を好きでモチベーションを維持して行いくことができるか」、「誰かから指図されなければ事務所やオフィスにいるだけで仕事を怠けてしまうか」という点を知っておくことが大切になります。
もし、仕事のモチベーションが維持しにくく、勤勉では無いと思うならば、独立して起業することには向かない人であると言えます。
起業して独立するための仕事の種類とは?
本格的に起業して独立する場合、仕事はいろいろあります。
独立して「自分に合った種類の仕事をしたい」、「お金を稼ぐことのできる仕事をしたい」と思われるかもしれません。
起業してどのような仕事を選択肢として選べるのか紹介していきます。
マッチングビジネス
最近多くの人が、独立して起業する際に選んでいる仕事にマッチングビジネスがあります。
もちろん、マッチングビジネスと言ってもいろいろな種類があります。
例えば、趣味が合う人を繋げるマッチングビジネス、要らないものを無料で渡すマッチングビジネス、リフォーム会社のマッチングビジネスなどたくさんあります。
インターネットを利用してマッチングビジネスを行うことができるので、初期投資もあまりかかることはなく、多くの人が利用するため自分の工夫次第で紹介料やサービス料などをたくさん稼ぐことができます。
新しいマッチングビジネスを立ち上げることもできますが、すでに存在しているマッチングビジネスを少し工夫して起業するのが比較的やりやすいと言えます。
この、仕事には営業力も求められるので、営業が得意な方はやりやすい仕事かもしれません。
技術や経験を生かした仕事(エンジニア、美容院など)
独立して起業をする際に、今まで経験してきた職種や技術を駆使した方がスムーズに起業を行うこともできます。
ビジネスをして成功する1つの要素としては、実績や経験があります。
そのため、新しいことを始めて独立して起業するよりも、今まで経験したことのあるもので起業することなら、独立したときの人脈や自分の知識をフル活用して仕事を行なっていくことができます。
起業する際の技術や経験を活かせる職種には、美容院やネイリスト、エンジニア、税理士、弁護士、行政書士などがあります。
これらの仕事は、店舗や工場、事務所に勤めて仕事を行うため、自分で行いたいと思うサービスや工夫点も発見することが多いはずです。
自分で気付いた部分を起業した際に活用することができるので、独立した後の仕事も楽しく感じることができるはずです。
また、馴染みのあるお客さんも、独立した後に自分の起業した店舗に来てくれることを見込むこともできるので、ある程度の収入を得ることも期待できます。
YouTubeを活かした仕事
最近話題になっているのが、YouTubeを利用してお金を稼ぐ方法です。
アクセスを集めることが大事になってくるので、毎日動画を上げる必要性があると感じられるかもしれませんが、おもしろいチャンネルを作ることができれば、一気に人気のYouTuberとなることができるので、いかにおもしろい動画を作ることができるかがポイントになります。
チャンネル登録件数が10万人を超えると企業案件も入りやすくなってくるので、起業案件の商品を紹介することで、かなりの収入を得ることもできます。
動画業界にはたくさんのチャンスがあり、おもしろいアイデアを持っている人であれば、ビジネスとしてやりがいやおもしろさを感じながらお金をを稼ぐことができます。
ITスキルがある方は簡単に参入できますが、YouTubeでお金を稼ぐためには集客が必要になるので、集客という部分では未知数となりますが、独立するためのビジネスとして考えることもできます。
コンサルティングの仕事
コンサルティング系の仕事は独立しやすいという評判があります。
起業するための資金を抑えることもできますし、利益率も高い仕事になるからです。
コンサルティングにもいろいろな種類があり、経営コンサルティング、恋愛コンサルティング、集客コンサルティングなどがあります。
コンサルティングの仕事で大事になってくるのは、問題提起と解決策の提案になります。
そのため、自分は経験したもので解決作も知っているならばコンサルティングとして仕事を行うことができます。
コンサルティングでは、集客が大事になってくるため、自分の経験や知識が価値あるものと評価されれば、集客力がアップして利益を生み出していくことができる職種になります。
コンサルティング系の仕事は独立しやすいという利点があるため、たくさんの人が独立の際に選ぶ職種なので、ライバルはとても多くなります。
ライバルといかに差を広げることができるかが鍵になます。
フランチャイズの仕事
独立して起業する際にフランチャイズ企業を利用することもできます。
全国にはたくさんのフランチャイズ店舗があるため、フランチャイズの企業に加盟して収入を得ることもできます。
フランチャイズの飲食店などで独立して起業するなら、資金も0円から1000万円の単位で選ぶことができます。
そのため、資金に余裕のある人、あまり無い人どのような人でも選択することができます。
また、フランチャイズの成功例や失敗例などの事例を資料を通して確認することもできます。
そのため、「何が成功する秘訣であるのか」、「失敗にはどのようなものが含まれるのか」、という点を理解することもできます。
フランチャイズであればいろいろなノウハウや体験、相談なども行うことができるので、起業する際にあまり知識や経験などが無い人でも、起業しやすいと言えます。
フランチャイズは選択によって利益も多く得ることができるので、起業する際の選択として考えることができます。
独立して起業を考えるならセミナー受講もあり
独立して起業することを考えているなら、セミナーを受けることを考えに含めることができます。
独立して起業を考えている人ならば、「ノウハウや知識はあっても不安に思う人」、または「知識や情報を少し得ておきたい」と思う人もおられるはずです。
セミナーと言ってもたくさんのセミナーがあるので、いくつか紹介していきます。
セミナー情報.COM〜独立・起業セミナー〜
ポータルサイトなので、さまざまな独立・起業セミナーから自分に合ったものを吟味することができます。
経験豊富な講師から起業資金や助成金について知識を得たり、まだ起業のビジョンが見えていない方は、起業アイディアや起業に必要なマインドを学ぶこともできます。
事前にしっかり学ぶことでリスクや不安を減らしましょう。
自分の都合のつく日程とお住まいのエリアで検索できるのも便利です。
V-Spirits起業カレッジ
このセミナーは人脈構築の方法と紹介営業のアドバイスが中心となっています。
このカレッジである社長は新規事業の支援や計画書の作成など、起業するに非常に大事な要素である営業で、約7000社もの人脈を獲得するという実績を持っています。
そのため、起業するにあたって人脈を広げていきたいと思うのであれば、このセミナーを受講してみるのが良いです。
また、このセミナーであれば、同じ人脈を広げたいと思う境遇の仲間と出会うこともできるので、このセミナーを受講することにより人脈を広げる場として活用することもできます。
セミナーの受講も無料、または低価格となっているので、受講も受けやすいと言えます。
れいさいネット
起業する点で大事になってくるのが資金です。
「お金の管理があまり得意では無い」、「資金づくりに苦労している」という人であれば、このセミナーから起業や独立の際に受ける助成金について集中的に学ぶことができます。
このセミナーでは主に助成金の申請におけるテクニック、補助金や融資申請の事業書の書き方、税理士の選び方などを学ぶことができます。
参加条件が設けられており、それは半年以内に会社を設立した方、または起業予定をしている方になります。
最大16名という少人数でのセミナーとなっているので、受講するのがは難しい場合もありますが、開業するためには必要なテーマである資金の勉強ができるので、応募してみることができます。
SMBCコンサルティング
三井住友銀行グループに属しているセミナーであり、実業家や大学教授などの幅広い専門家が講師として呼ばれています。
このセミナーでは主にマーケティングや人材教育、業務マニュアルなどいろいろな専門分野の内容を学ぶことができます。
講師の人の専門性が高いので、起業に必要な知識やスキルを身に付けることができます。
参加費用は無料のものから1回3万円前後で受講できるものなど、いろいろな受講方法があります。
自分の学びたいと思う専門分野の受講を受けることで、起業の際の経営に知識を活かすことができます。
独立して起業する際のまとめ
独立して起業する際には、それなりの知識や心構えが大事になってきます。独立して起業を考えてはみたものの、全く経営がうまくいかないのであれば、それはもったいなくて資金も無駄になってしまいます。
そのため、独立するための経営力を培うために、「どのような仕事を選ぶか」、「セミナーを受講することを検討してみるか」などいろいろなことを経験してから起業することを考えることができます。
ぜひ、起業するための参考にしてください。