UBER EATSは、テクノロジーで新たな食の楽しみ方を提案するフードデリバリーサービスです。
世界的な配車アプリの企業であるUBERがカナダ・トロントで2015年に開始し、日本では2016年にサービスが始まりました。2019年1月現在、東京都は23区ほぼ全域、横浜・川崎・大阪・京都・神戸は中心部で、埼玉・千葉・名古屋・福岡の一部地域でそれぞれサービスが行われています。
仕事内容
各飲食店舗のフード商品を購入者に適宜宅配する仕事です。
スマホのアプリで配達の注文を受けるたびに、配達を開始します。指定された店舗にフード商品を受け取りに行き、専用のバッグに入れて、自分で用意した自転車や原付バイクに乗って、所定の時間内にフード商品を購入者のいる配送先に配達します。業務に必要な指令(店舗や配達先の住所や地図指定など)は、すべてスマホアプリ上で行われます。
自分の好きな時間に働くことができ、疲れてやめたくなれば配達を中断して休憩することができるのがUBER EATSの特徴です。決まった労働時間に縛られないため、時間を自由に使いたい方にもってこいの仕事といえるでしょう。
対象
UBER EATSは近年、対象エリアが拡充されましたが、全国的にはまだ利用エリアが限られているため、該当する都市部の近辺に住んでいることが必須条件になります。そのうえで、飲食店や宅配便の配達同様に、肉体を使った体力勝負の仕事なので、身体が丈夫で運動好きの方に向いています。また、時間に余裕のある方向けで、フリーランスや体育会系の学生さんなどにより向いているといえます。副業としては、平日・休日を問わず、空いている時間帯にいつでも行うことができ、比較的はじめやすい副業といえるでしょう。
必要なスキル
サービス精神が旺盛であること、また、悪天候の日も配達作業はあるなど肉体労働なので身体が丈夫であることのほか、道順を覚えたり、地図を読むことが苦でないような、空間認識能力が高いことなどが必要なスキルとなります。
その他、好奇心旺盛、運動不足を解消したい、自転車が好き、都市を回ってみたい、訪れたことのない地域を探索してみたい、達成感を味わいたい、など様々な属性の方に向いていると思われます。
目指せる月収
UBER EATSは時給制ではなく、配達をした件数によって決まる、完全歩合制になっています。なので、より多くの配達をこなせばこなすほど、収入は多くなっていきます。また、エリアによっても稼げる額は大きく変わってきます。たとえば、東京都内であれば六本木や渋谷など、人の集まるエリアなら予約が殺到するため早くたくさん稼げるようです。
具体的には、1回の配達あたり600円〜900円前後の収入があるようです。仮に、1時間に2件配達した場合、時給は1500円程度になり、日給の目安としては1〜2万円です。つまり月収としては、20-30万円くらい目指せることになります。
また、それとは別に、特別キャンペーン(インセンティブ、クエスト、プロモーション、特別ボーナス)というボーナスのような報酬もあるようです。これは、1日の配達回数や、悪天候のときなどに特別に支払われます。これらを加味すると、場合によっては日給で最大4万円ほど行くこともあるようですが、副業の安定的収入として考えると難しいかもしれません。また、サービス手数料は配送料の35%かかりますので注意が必要です。
CtoCサービスにはつきものですが、UBER EATSでは配達終了後に配達員には利用者からの評価のフィードバックがされます。「利用者が評価の高いサービス提供者を選べる」この画期的なシステムこそが、配車アプリの本家UBERの名を全世界に轟かせました。ですので、UBER EATS配達員の仕事には時間内配達はもちろんのこと、細心の注意を払い、親切・丁寧で礼儀正しい対応が毎回常に求められることになります。面倒でも、地道かつ着実に配達をこなしていくことが、インセンティブなどの特別ボーナスとなり、高く評価される配達員となり、その後多く利用されることで、結果的に高収入につながるでしょう。
始めるまでに必要な時間
まず、Webでアカウント登録をしたあと、登録会に行き、説明を受ける必要があります。自転車や原付バイクなど、配達に必要な物品をそろえる必要もあり、合わせて半日程度の準備時間が必要です。配達車両の準備と登録がすめば、すぐにアプリから注文を受けて配達を開始できます。
スマホが必須
アプリを用いて配達注文を受けるためにスマホが必須です。その他、配達中のバッテリー切れに備えるために、モバイルバッテリーなども必要となるでしょう。
プライバシー性
利便性の向上のため、ユーザーから個々の配達員に対して評価のフィードバックがなされますが、住所や氏名などのプライバシーは保たれるようです。
注意点
配達中に交通事故などに遭った場合、通常は労災が認定されたり、損害賠償が発生しても会社の加入している保険が使えるかもしれませんが、UBER EATSではすべて基本自己責任になります。そのため、もし配達が自転車であれば自転車保険を、バイクであれば自賠責だけでなく任意保険への加入もしておくとよいでしょう。
また、UBER EATSは、配達員の自由時間が保障されている反面、完全歩合制であることや仕事の性質上、仕事時間はまちまちになってしまいます。ランチ、ディナー時は(地域やエリアによっては)ひっきりなしに注文が入るようですが、それ以外の時間帯(具体的には、14〜17時)にはなかなか予約注文が入らないときもあるようです。時給換算ではその分下がりますし、どこかでうまく時間をつぶさなければなりません。
また、雨や雪、台風などの気象条件による悪天候や、配達先が郊外や坂の上など非常に遠いケースもしばしばあるため、そういった非常事態にも柔軟に対処できる肉体と機転の良さが求められるようです。余裕があれば、電動自転車や原付バイクを利用するなど、体力を温存する方法も考えておきましょう。