小川三夫

不揃いの木を組む

法輪寺三重塔、薬師寺金堂、薬師寺西塔(三重塔)の再建に副棟梁として活躍。
1977年徒弟制を基礎とした寺社建築専門の建設会社「鵤工舎」を設立。
弟子の育成とともに、国土安穏寺、国泰寺ほか全国各地の寺院の改修、再建、新築等にあたる。

宮大工西岡常一の唯一の内弟子。栃木県矢板市出身。
高校の修学旅行で法隆寺五重塔を見たことがきっかけとなり、
卒業後法隆寺宮大工の西岡常一の門を叩くが断られる。
仏壇屋などで修行をした後に、22歳で西岡棟梁の唯一の内弟子となる。
生前西岡は小川を評して「たった一人の弟子であるけれども、
私の魂を受け継いでくれてると思います。」と述べている。