松井 忠三
株式会社良品計画 名誉顧問
1990年代、順風満帆に成長を遂げてきた「無印良品」が、2000年に初めての減益、そして2001年には中間期38億円の赤字に。そんな時期に社長に就任した松井忠三氏は、大がかりな経営改革を断行し、見事にV字回復を実現しました。
西友時代は主に人事畑を歩み、各種制度の構築、幹部社員の意識改革研修等を担当する。良品計画に移ってからは、人事・営業・物流・インターネットビジネスを担当。2001年、急激な業績不振の責任を取って退任した前社長のあとを受け、急きょ社長に就任。38億円の赤字を経て大掛かりな経営改革を断行。一時は撤退したアジアにも再出店。
創業以来11年続いた海外の赤字も2002年には黒字に転換させ、現在26の国と地域に300店舗以上を展開する礎を築く。挫折の本因をそれまでの企業風土にあると喝破し、仕組みから改革を開始。
商品開発・販売・経営・人材育成・システムと全ての領域に亘り、見える化・標準化・仕組み化を進め、風土の改革にも精力的に取り組んできた。