筏井 恵太(いかだい けいた)

人を活かす「ほめるPCDA」

ペットサロンのオーナー様に、スタッフのパフォーマンスを上げて
サロンの売上アップのお手伝いをしています。

マネージャーとして部下100名以上の成長のサポートに携わってきました。

私は以前は、完全にトップダウン型のマネージャーでした。スタッフにもイベントなど1~10までマニュアルや行動を作って「この通りにやって」と一方的な指示。でもスタッフはその通りに出来ないんです。そんなスタッフに対して「なぜ?書いてある通りにすればいいやん。なぜそれが出来ないの?」と正直理解出来ませんでした。また、何か意見やアイデアを言ってくるスタッフがいた時に、せっかく提案してくれているのに自分と考えが違うと「それは違う。こうした方がいい」と自分の考えを押し付けていました。そうするとどうでしょう。次第に僕に提案してくれるスタッフはいなくなってしまいました。

またある時はこうでした。指示をしてやっていないスタッフがいたら「なんでやってないの?その間の売上損失はどうするつもり?」と脅すようなコミュニケーションの取り方をすることもありました。

するとやってくれるようになったんです。僕が見ているところだけ。
気が付けば私は恐怖でスタッフを動かすようになっていました。

こうなると、もう裸の王様です。中には決めた行動計画を実際にはないのに「こんな成果がありました!」と嘘をつくスタッフまで現れました。まさに裸の王様です。

しかし、そんなときにこういう言葉に出会いました。



『他人と過去は変えることが出来ない。
変えることが出来るのは自分と未来だけだ。』



この言葉を聞いて「僕は他人を変えることばかり考えていた」ということに気付き、コミュニケーションスタイルを180度変更しました。「筏井さんが宗教に入った」と噂されるほどの変わり方でした。

しかしその結果、、、
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◆特に目標がなかった20代女性店長が目標の大切さを知り「独立する」という夢を見つけることが出来た。
◆自己主張の少なかった30代女性店長が「社内での教育をしてみたい」と自分のキャリア考えてくれるようになった。
◆ことなかれ主義だった20代女性スタッフが「お客さまのためにこんなイベントをしてみたい」と提案してくれるようになった。
◆クレームで「上を出せ」と言われると、すんなり上司に対応を引き継いでいた30代男性
店長が「責任者は私なので、私が最後まで対応させて頂きます」と言えるようになった。
◆部下の愚痴ばかり言っていた30代女性リーダーが会議の度に、嬉しそうにスタッフ
の自慢をしてくれるようになった。
◆「仕事が辛いから辞める」と言っていた20代女性店長が1か月後に「最近仕事が楽しく
て仕方ないです!」と言ってくれるようになった。
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というように、チームがみるみる変わって行きました。

そのとき気付きました。
厳し過ぎてもダメ。緩すぎてもダメ。

「安心感」×「目標」×「チャレンジ」がバランスよくミックスされた職場環境を作ることが出来れば、スタッフは「自己成長」と仕事に対しての「やり甲斐」を感じ、高いパフォーマンスを発揮してくれるようになる。
ということに。

そしてそれが売上を上げて行くために一番重要だということに。