武藤北斗 氏
TV・新聞・雑誌で注目される工場長
■ 水産加工会社「パプアニューギニア海産」工場長
1975年、福岡県北九州市生まれ。3児の父。
小さな頃から引越しを繰り返し、小学校は3つの学校に通う。小学校4年生から高校卒業までは東京で暮らし、芝浦工業大学金属工学科を卒業後、築地市場の荷受けに就職してセリ人をめざす。夜中2時に出勤して12時間働く生活を2年半過ごした後、父親が経営する株式会社パプアニューギニア海産に就職し、天然えびの世界に飛び込む。
2011年の東日本大震災で、石巻にあった会社が津波により流され、福島第一原発事故の影響もあり、1週間の自宅避難生活を経て大阪への移住を決意。
好きな時に働ける「フリースケジュール制」や「嫌いな作業はやってはいけない」などの独自の社内ルールを導入。2016年、自身が朝日新聞に投書した自社の働き方に関する記事が掲載されるとtwitterで大きな話題となり、朝日新聞や日本経済新聞、日経産業新聞、日経トップリーダーに紹介され注目をあびる。著書に「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」がある。
「出退勤時間は自由」「嫌いな作業はやらなくてよい」など、非常識とも思える数々の取り組みが、大きな共感を呼んでいます。そして、その先にあったのは思いもしなかった利益を生むプラスの循環でした。2011年3月11日14時46分、東日本大震災。石巻のエビ工場と店舗は津波で全て流され、追い打ちをかけるような福島第一原発事故。ジレンマのなか工場の大阪移転を決意。債務総額1億4000万円からの再起。人の生死を目の前にして考えたのは、「生きる」「死ぬ」「育てる」などシンプルなこと。そして、それを支える「働く」ということ。自分も従業員も生きるための職場で苦しんではいないだろうか。そんな中で考え出したのが「フリースケジュール」という自分の生活を大事にした働き方。好きな日に出勤でき、欠勤を会社へ連絡する必要もない。そもそも当日欠勤という概念すらない。そして、働き方を自由にしてから、欠品は1度もなく、パート人件費は3割減り、作業効率は上がった。この小さなエビ工場の新しい働き方への挑戦について、著者である武藤北斗氏を招いての講座を開催します。