伊藤 翔

物販コミュニティ講師

伊藤、自己紹介するってよ。

「あなたにビジネスは向かない。やめておいた方がいい」

今思えば、これが代表に最初に言われた言葉だった。

「え、それはどういうことでしょうか?」

「そのままの意味です。伊藤さんの目標は今の生活をそのまま維持しながら、月に5万円程の収入を増やしたいというものでした。その期待には添えかねます。お帰りください」

「ち、ちょっと待って下さい。僕は週6日早朝から深夜まで働いて、今日は貴重な休日なんです。その休日をつかってお話しを伺いに来ました。理由をお聞きするまでは僕も引き下がれません」

僕も必死だった。現実を変えたいと思っていた。何かをしないといけないと思っていた。



代表は少し呆れた表情をしている。

「他人の時間を生きているんですね。まあいいでしょう、伊藤さん見込みはあります。バカっぽいですし」

他人の時間を生きている?バカっぽい??

「私も本当に稼げるのか半信半疑ながらも副業からビジネスをスタートしました。そして副業の収入が本業の収入を上回るようになりました」

「そして他人の時間を生きるのは自分の人生に対して失礼だという思いで、不安もありましたが独立しました。その時から私は自分の時間を生きることが出来るようになりました。私は自分が本当に人生で成し遂げたい事をする時間、大切な人と一緒に過ごす時間、両親に今まで育てて貰った恩返しをする時間を手に入れることが出来ました」

「ビジネス=お金を稼ぐ事と思われがちですが、私はビジネス=自分の人生を手に入れる手段だと思っています。だから私は副業・起業という選択肢があることを伝えたい。そんな想いで今の仕事をしています」

「なので今の生活を維持しながら収入を上げたいという伊藤さんの希望にはお応えできません。ただ、伊藤さんの本当の幸せのお手伝いはさせて頂きたいと思います」

「伊藤さんが人生で本当にしたい事は何ですか?」

僕が本当にしたい事。それは僕の常識では絶対に出来ない事に思えた。だから自分の出来そうな範囲の希望を伝えていた。

「僕は、本当は……がしたいです」

代表が初めて笑った。

「僕にも出来るでしょうか?」

言葉が漏れていた。

「初めに申し上げましたが伊藤さんには見込みがあります。成功者は本当の天才かバカのどちらかです。私の周りの経営者もバカばかりです。行動できる人ならビジネスはうまくいきます。行動できるのは、はじめからリスクとリターンの把握ができる天才かリスクを考えないバカです」

「褒められているのか、けなされているのかわかりません」

代表が、また笑った。

「一歩踏み出すのに必要なのは勇気ではありません。情報です」

「伊藤さんが電車に乗れたのは勇気があったからではなく切符の買い方と改札の抜け方を知っていたからです。ビジネスも同じです。伊藤さんは今日私に会いに来ることが出来ました。情報を取りにくることが出来ました。だから、大丈夫です」



代表の言うことを完全に納得できた訳ではなかったけれど、ほんの少し思い当たる節はあった。だから、どうにかこうにか信じてみようと思った。



その後僕は代表に師事し、副業を始めた。そして半年で副業の収入が本業の4倍になり脱サラした。

そして今まで本当にしたいと思っていたボランティアの活動を中心とした生活を送っている。



現在僕は自身もインターネットを使った物販で収入を得ながら副業での収入の増やし方について講師をさせて頂いている。

僕がそうだったように、塾生さんに「本当にしたい事」を実現して頂くお手伝いをさせて頂いている。



伊藤 翔

物販コミュニティ講師

会社員から副業をスタートし、3ヶ月で脱サラ。

人生の半分はボランティア活動をしながら過ごす。