波野 優貴 氏(SOMPOケア株式会社 教育研修部 生活リハビリ推進課/理学療法士)

シーティング、ポジショニング等の技術によって自身が関わらない時間にも対象者の方の生活への影響を考えることができる

学校やセミナーなどで取り上げられることの少ないシーティング・ポジショニングについて、基本的な考え方からお伝えさせていただきます

熊本県出身。
理学療法士免許取得後、ケアミックス型の病院にて、急性期、回復期、療養型、外来、老健、通所リハビリを経験しました。回復期で働いていた際に、シーティング、ポジショニング技術の重要性を非常に強く感じ、シーティングチームを院内で発足し、回復期における車いすをすべてレンタルでまかない、患者様個々人に適したものを提供するシステムを構築しました。様々な病棟、病期での経験の中で一貫して、シーティング、ポジショニング技術の重要性を感じていました。
その後、この経験を活かして福祉用具の貸与事業を行う会社へ転職し、福祉用具専門相談員とセラピストがどのようにすればうまく連携ができ、生活環境の整備が行えるかを考えるようになりました。
現在は、有料老人ホームを数多く運営する会社でホームに常駐する形でなく、巡回する形で各ホームの利用者の方の生活の質向上に向けて関わっています。