手嶋龍一
インテリジェンス小説の新境地を開いた元NHKワシントン支局長
外交ジャーナリスト・作家
外交ジャーナリスト・作家。元NHKワシントン支局長。9.11テロ事件では11日間にわたる24時間連続の中継放送を担当した。2005年6月、NHKから独立。翌2006年3月に新潮社から出版した日本初めてのインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』(新潮社)は物語が現実を追いかけているとして注目され、一躍ベストセラーに。06年11月に発表した佐藤優氏との対談を記した新書『インテリジェンス 武器なき戦争』(幻冬舎)もベストセラー。このほか、『ライオンと蜘蛛の巣』(幻冬社)など著作多数。90年代初めに上梓した初期の作品『外交敗戦』『たそがれゆく日米同盟』(いずれも新潮社)は、日米同盟の変質を克明に描いた作品として定評があり、初版から10年以上を経た今も版を重ねている。近著に『葡萄酒か、さもなくば銃弾を』(講談社)。「インテリジェンスとは、膨大に存在する玉石混淆の情報を選り分け、裏を取り、周到な分析を加え、国家の舵取りに役立てるまで精査された情報をいう」という手嶋氏。各国の要人や情報当局との綿密な人脈を持っている同氏の分析には定評がある。