2017年8月31日 11:13

22日(火)の東京ゴムは、上海ゴムに連動した動きが続いた。

2017/08/22 21:32
 ドル=円相場は海外市場の108円台後半から、東京市場は109円台で始まった。その後も円安の流れが続いて、正午には109円33銭を付けて、その後はもち合いで推移した。
 東京株式は売り方も、買い方も慎重な姿勢となって、偏った活発な売買が控えられて、小幅の変動となった。このため日経平均は、前日終値付近を往ったり来たりして結局、前日比9円安の19,383円で終えた。

 東京商取の金は、前日のNY金高を受けて上伸したが、その後は手仕舞い売りを浴びて上げ幅を縮小し、前日比7~12円高で引けた。白金もNY白金高を受けて小幅高になったが、その後、伸び悩んで2~11円高で引けた。
 石油相場は、前日の海外原油の急落と、108円台後半への円高を受けて急落したが、アジアの時間帯の海外原油が、堅調に推移したことで下げ幅を縮小した。ガソリン、灯油、原油が500円前後安で引けた。

 東京ゴムは一時、急落する場面になったが、上海ゴムが戻りに転じたことで買い戻しなどが入り、先限を除き小幅高で引けた。先限は0.3円安。

 寄り付きは、円高が嫌気されて小安く始まり、下値を追う展開になった。しかし、押し目を待っていた筋の買いが入り下げ止まり、下げ止まりを受けて新規の買いも出始めた。
 そして東京ゴム安に追随していた上海ゴムが急反発に転じ、その動きを受けて東京ゴムにも買いが入り出して急反発に転じた。そうなると東京ゴム高→上海ゴム高の上昇スパイラルの展開となり、両市場ともにジリジリと水準を切り上げた。

 上海ゴム中心限月の1月限は16,300元近くまで下げていたが、一気に反発して16,750元水準まで急反発した。
 東京ゴム先限は213.7円まで下げていたが、217円まで急反発した。その後、暫らくもち合ったあと、引け前に買い戻しが入り218.3円の高値を付けた。引けは手仕舞い売りが出て、216.5円へ反落した。

 なお当限8月限は、日中取引でほとんど値が付かず、引け一本で210.3円、前日比5.0円高と急伸して引けた。納会(25日)が接近してきたことで、売り方が買い戻しに出てきたことが、急伸する原因になったと見られる。
 9月限と同ザヤになったことで、今度は買い方の手仕舞い売りが出てきそうだが、指定倉庫在庫が依然として少なく(8月10日現在で3,584トン、受渡枚数換算716枚)、148枚の取組高(受渡枚数換算740枚)からして、買い玉の手仕舞いよりも、売り方の買い戻しが入りやすい状況でないか。

 連日、迷わせる動き続けているが、目先はストント反落したあとリバウンドす展開になるのではないかと思っているが…。
【オスマン】