2017年9月26日 09:02

25日(月)の東京ゴムは、反発のあと戻り売り浴びる。

2017/09/25 12:13
 ドル=円相場は、112円台に乗せる円安で始まり、9時50分に付けた112円52銭で止まって、小幅の円高に転じている。
 東京株式は、円安を受けて高寄りしたが、円高が止まると買いも窄み、手仕舞い売りに反落。前場の日経平均は前日比118円高の20,414円。

 東京商取の金は、NY金が下げ一服の小幅反発になったが、その後のドル建て現物相場が下げたことと、112円台半ばへの円安の綱引きとなった。正午現在は前日比5円前後安。白金はNY白金安を受けて下げたが、円安が買い戻しを誘い下げ幅を縮小、20円前後安で推移。
 石油相場は、海外原油相場が下げ渋ったのと、円安を受けた買いが入り反発に転じた。ガソリンと原油、灯油ともに100円前後~200円超高で推移。

 東京ゴムは、円安を受けた買いに高寄りしたが、上海ゴム安を受けて反落。

 前週末夜間取引の反発を受けて、小口の買い戻しなどが先行した。また、前週末の上海ゴム夜間取引が反発していたことも、買いを誘い出す材料になって、各限は堅調に寄り付いた。
 しかし、堅調相場となったのは寄り付きだけで、直後には戻り売りを浴びて反落する相場になった。そして上海ゴムが、堅調に寄り付いたあと反落したのを受けて、嫌気売りが出て下げ幅を拡大する相場を強いられている。

 為替相場が112円台半ばへ円安になったが、寄り付きに買いを呼び込む要因になったようだが、その後は材料視されていない。円相場よりも、上海ゴム相場の動きが気になるようだ。

 その上海ゴム相場だが、前週末の22日に14,330元安値を付けたあと、同日の夜間取引で14,690元高値を付けて14,600元で終えていた。
 25日は、堅調に寄り付いたあと14,700元に接近する水準へ反発のあと売りが出て急落、14,500元台割れへ下げる相場になっている。しかし、14,500元前後は下値抵抗が強まると見られており、この水準で下げ止まってボトムを固める展開になると予想する。9月6日の17,840元高値から3,300元余りの下げとなる水準で、ボトムを構成する可能性が強いとみておきたい。

 東京ゴムは112円台半ばの円安よりも、上海ゴム相場の動向に一喜一憂する展開になっているが、前週末に付けた208.2円は、底をコツンと叩いた『目先底』になるのではないか。年末にかけての長期相場では、もう少し下値を試す相場になるかもしれないが、この一ヶ月ほどの相場に関しての底値は確認済みとみたい。 210円台割れは目先の底値と見て、買い主体の逆張り方針で対処していくのが賢明と思う。
【オスマン】