2017年9月27日 19:25

27日(水)の東京ゴムは、見送られて小動きで推移。

2017/09/27 12:16
 ドル=円相場は、前日夜間取引の円安を継続して、この日も円安基調で推移。9時30分に112円54銭の円安を付けた。
 東京株式は、寄り付きから売り優勢になって、小幅続落して始まった。その後も手仕舞い売りが出て、前場の日経平均は前日比59円安の20,224円。

 東京商取の金は、前日のNY金安を受けて安寄りしたが、その後の現物相場の下げ渋りと、112円台への円安を受けて、前日比25円前後安。白金もNY白金安を受けて急落したが、円安を受けた買いに下げ渋り、前日比30円弱安で推移。

 石油相場は、前日の海外原油相場が反落したが、時間外取引のNY原油が上昇したのと、112円台への円安を受けた買いが入りガソリンは90~250円高、灯油は900~380円高、原油は100超高で推移している。

 東京ゴムは高安マチマチで寄り付いたが、その後、強気の買いが入り上伸した。しかし上海ゴムの軟調から売りが出て、ジリ安相場になっている。

 寄り付きは様子見姿勢が強く閑散となり、小幅高安マチマチで始まった。しかし円安を受けた強気の買いが入り出したのと、上海ゴム相場が堅調に始まったのを受けた買いも入り上伸した。
 ただ、きょうの相場は出来高が薄く、2月限の建て玉を手仕舞って、3月限に乗り換える売買が出ていたが、他の限月は月末事情を受けた建て玉整理売買に占められていた。正午現在の出来高は1,280枚の留まっている。

 このような低調な相場となるのは、週末に9月末を控えていることと、来週の10月2日から6日は中国では国慶節となるため、上海ゴム相場が休場する。早くも積極的な売買が控えられている状態である。
 目先的な手掛かり材料に欠ける状況になっているため、今週の相場は出来高低調→相場が小浮動になる可能性が強い。

 ところで26日現在の東京ゴムの取組高は22,552枚となり、3月2日の22,565枚以来の高水準に増加してきた。3月で取組高が増加するのは、タイ・ゴムの減産期に期待した投機人気の高まりが原因と見られるが、この時期に増加するのは珍しい。

 今年1月下旬に366.7円高値を付けて、その後は下げ一途を辿って6月7日に178.8円安値を付けた。この安値のあと戻り基調となって、9月4日の234.7円まで出直ってきた。現在は20円前後の押し目構成場面で推移しているが、この一連の動きが『出直り相場に転じた』と見られ、先行きの高騰相場を想定した投機筋の活発な介入に繋がっているとみられる。

 反発過程で取組高が増える傾向は、先行きの高騰相場を十分に想定できる。これまでの下値で売り込んだ玉が因果玉になりかけていることも、取組関係からの強気要因になるとみておきたい。
 目先、閑散となり小浮動相場が予想されるが、買い主体の逆張り方針が良いと思っている。
【オスマン】