2017年10月11日 15:11

10日(火)の東京ゴムは、上海ゴムのジリ安受けて急落。

2017/10/10 17:09
 ドル=円相場は、112円60銭台で始まったあと、112円82銭まで円安になったが、そこで止まって112円台半ばへ円高になり、もち合いで推移。
 東京株式はマチマチで始まった直後に、活発な買いが入り上伸した。後場も買い優勢が続き、日経平均は前日比132円高の20,823円で終えた。

 東京商取の金は、前日のNY金の上昇と、円安を受けた買いが入り急伸、前日比50円前後高となって、全限が4,600円台半ばへ上伸した。白金は、NY白金の小幅高と円安を受けた買いに20円弱高へ小幅反発した。
 石油相場は、東京市場が連休中の海外原油相場急落を受けて売り優勢となり、ガソリンは900円前後安、灯油も900円前後安、原油は1,000円前後安で、ともに大幅安になった。

 東京ゴムは安寄りのあと、上海ゴム安を受けて続落する展開となった。

 前週の上海ゴム相場は、国慶節で一週間休場していた。
 きのうの9日が10月相場のスタートとなったが、13,615元で寄り付き、高値が13,660元、安値が13,165元、引値が13,340元だった。国慶節休暇前の9月29日に12,905元と13,000元台割れまで突っ込んでいたが、10月相場は陰線で引けているが、小幅の反発で始まったことになる。

 しかし9日の夜間取引は小幅高に留まり、きょう10日の日中取引は寄り付きに突っ込んだあと反発したが、その後、ジリ安展開となり、ぜんじつひまいなすになった。
 前週に大暴落したため、『今週は自律反発から、大幅に戻すのでないか』と見られている。実際には小幅の戻しに留まり、この状況では『目先未だ、下値を残しているかもしれない』との見方になる感じだ。

 こうした状況を受けた東京ゴムは、売りが先行して小安く寄り付き、直後に嫌気売りや、戻り売りを浴びせられて急落する場面になった。しかし全限が200円台割れに接近する水準へ落ち込んだところで売りが窄み、小口の買いが入ってくる相場になって、200円台割れに対する抵抗を見せて引けている。

 一週間振りに立会いが再開された上海ゴム相場が、あした以降、どのように変動するかにかかっているが、同相場は17,800元台の高値から、12,905元まで4,900元、8%の暴落に見舞われいるし、13,000元前後の水準は、今年6月の安値もち合い水準と同値であることからしても、十分な下げ相場を入れたとみることができる。
 暫らく安値もち合いが続く可能性があるが、相場水準的には下げ余地が乏しいと見てよいのではないか。

 東京ゴムも、高値からの三段下げを完了しているし、タイRSS3号相場と、いまの円相場かして15円前後の輸入採算割れに下落しているため、もはや売り妙味は乏しいと思っている。200円前後の安値水準を売り込みたくない。
【オスマン】