2017年10月23日 10:07

20日(金)の東京ゴムは、整理売りなどで反落して引ける。

2017/10/20 22:59
 ドル=円相場は、112円50銭台で始まったあとも円安が続き、11時過ぎに113円30銭台を付けた。その後もち合ったが15時に113円31銭を付けて、17時に113円46銭を付ける展開になった。

 東京株式は、週末事情を受けた整理売買で反落したが、すかさず押し目買いが入り急反発した。日経平均は前日比21,488円まで上昇した。後場は手仕舞い売りが出て反落、前日比9円高の21,457円で終えた。

 東京商取の金は、NY金高を受けて高寄りしたが、ドル建て現物相場の反落と円安を受けて伸び悩んだ。しかし113円台の円安が買いを呼び込み、前日比25円前後高で引けた。白金はNY白金高を受けて高寄りしたが、ドル建て現物相場の反落で売りが出た。しかし円安を受け高いが入り、前日比20円前後高で引けた。

 石油相場は、前日のNY原油が反落したことから急落したが、その後、円相場が113円台へ円安になったのを受けて売りが控えられ、買い戻しが入り反発した。それでもガソリン、灯油が300円前後安、原油が400円前後安で引けた。

 東京ゴムは、前日比0.5~1.7円安で引けた。

 寄り付きは、前日の上海ゴム安を受けた小口売りに安寄りして、その後、急落した。この急落は、上海ゴム相場が低調に寄り付き、下値を追う展開となったことが嫌気されて、小口売りが継続したため。
 10月限が185.4円まで下げて、11月限は190.0円、12月限が191.5円、1月限が193.0円、2月限が194.2円、3月限が194.8円まで下げた。10月限と11月限、12月限は直近安値を更新した。

 しかし、この安値を付けたのは瞬間で、すぐに反発に転じた。上海ゴムがジリジリと反発に転じたため、東京ゴムも買い戻しが入り反発に転じた。
 上海ゴムが前日比プラス圏に上昇したことを受けて、さらに買い意欲が強まり急上昇して、各限は朝方の安値から2~4.3円の急反発になった。

 しかし買いが出尽くしたあとは戻り待ちの売りが出たし、上海ゴムがもち合いで推移したことで買い控えられ、小幅往来で推移して結局、各限は前日比0.5~1.7円安で引ける相場となった。

 出来高は3,781枚と少なく、前日夜間取引との合計でも5,298枚に留まった。取組高は23,737枚となって、前日比196枚減少した。
 10~2月限は建て玉整理売買と、一部は建て玉の入れ替え売買で、3月限は整理売買と一部新規売買が入っていたが、相場を大きく変動させる売買が控えられたようだ。中国の投機筋の参加が見送られているのが、出来高の減少に繋がっている模様。

 17日に193.5円まで突っ込んだあと、18日は195.6円、19日は195.8円、20日は194.8円の安値を付けたが、いずれも17日安値を割り込んでいない。頑強に下値抵抗をみせている相場に見える。
 9月中旬以降の下げ過程で、このような下値抵抗を見せながら下げ続けたケースがあるので一概に言えないが、ここでひと踏ん張りする相場になっても良いのではないか。下値抵抗が強まり、自律反発相場に転じる可能性があると見たい。
【オスマン】