2017年11月30日 07:50

29日(水)の東京ゴムは、上海ゴム高を受けて急反発。

2017/11/29 11:14
 ドル=円相場は、111円40~50銭台のもち合いのあと円安に転じて、10時45分に111円66銭を付けた。
 東京株式は、買い先行して高寄りしたが、売りも出て伸び悩み、もち合い相場となった。11時の日経平均は前日比107円高の22,593円。

 東京金は、NY金など海外金の堅調と、小幅の円安を受けた買いが優勢となって上伸、11時現在は前日比12~19円高で推移。
 東京白金は、前日夜間取引でNY白金高を受けた上伸したが、その後のNY白金が反落していたため売りが出て、夜間取引の上げ幅を縮小した。11時現在は前日比8~13円の小幅高になっている。

 東京石油は、NY原油の小幅安を受けた売りが出て、前日夜間取引の上げを消す動きとなっているが、出来高が薄く、値だけが下がったという相場。ガソリンは10~120円安、灯油は4円安~変わらずのマチマチ、原油も140円安~60円高のマチマチで推移している。

 東京ゴムは、マチマチで寄り付き、その後、もち合っていたが、上海ゴムが急反発に転じたのを受けて、3円超の反発相場になった。

 前日の上海ゴム夜間は、期近の1月限が前日比50元高の13,500元で終えていた。高値は13,580元、安値は13,480元と小動きだった。中心限月の5月限は13,950間で終えていた。

 1月限は21日に12,820元まで下げて、この下げの反動も手伝って27日に13,995元まで急反発したが、14,000元台を回復できなかった。このため『14,000元が戻りの傘になった』と受け止められている。

 上海ゴム期近の推移を振り返ると、9月29日に12,905元安値を付けて、それ以降の相場は12,920~14,295元の狭い範囲のもち合いで推移してきた。11月21日に12,820元まで突っ込む相場になったが、この突っ込みが瞬間的で翌日には13,000元台を回復する反発相場になった。

 こうした一連の動きをみるかぎり、13,000元はボトム圏とみてよいが、14,000元台相場へ上伸していくには、新たな刺激材料の出現を待たなければいけない―との見方が有力。

 上海株式相場が軟調で推移していることや、上海商品取引所における貴金属、石油などの商品相場も軟調になっており、同国の金融引き締めによる投機資金の一時的な離散などからして、当面のゴムを含めた市況商品は低調推移を余儀なくされる可能性が強い―と伝えられるので、上海ゴム相場の急上昇は期待できないか。

 ただ、『同国のゴム在庫が減少し始めた』と伝えられるので、下値は支えられる可能性が強い。暫らく13,000元台のもち合いで推移するとみておきたい。

 東京ゴムは、きょうの上海ゴム日中取引が急反発したのを受けて急反発しているが、出来高が薄く、売り物薄に助けられた反発のようで、200円台を回復する相場に発展できないだろう。上値を追っての買いは、慎重にしたい。 
【オスマン】